生成AIで「志望業界が変わった」学生は51% 生成AIの普及が学生の就活観に影響 みん就が2027卒・1116名に調査

ポート株式会社

ポート株式会社のグループ会社で、就活生同士のコミュニティサイト「みん就」を運営する みん就株式会社(代表取締役社長CEO:赤塩 勇太、所在地:東京都新宿区)は、2027年卒業予定のみん就会員を対象に実施した調査で、『生成AIの普及が学生の就職活動に与える影響』を明らかにしました。(有効回答数:1,116名)

本調査の結果、生成AIを「毎日」利用する学生の51%が志望業界を再検討するなど、AIネイティブ世代間で労働市場の変化を踏まえた「就活の二極化」が鮮明になりました。

■調査背景

生成AIの急速な普及をはじめ、新たなテクノロジーの進展は労働市場にも大きな影響を与えています。独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査では、正社員の約半数(48.3%)がテクノロジーの影響に不安を抱えていることが判明。さらに3割以上が「仕事内容の変化」や「仕事が奪われる可能性」に不安を感じるなど、若年層ほど懸念が高まっていることも示されています。(※)

こうした働く社会人が不安を抱える環境で、これから社会に出る学生は生成AI時代のキャリアをどのように捉えているのか、注目が高まっています。生成AIの普及が、学生のキャリア観や就職活動の進め方にも影響を及ぼし始めている可能性があります。

本調査では、生成AI時代における学生の意識変化や就職活動への影響を明らかにすることを目的としています。

(※)独立行政法人 労働政策研究・研修機構『働く意識の変化や新たなテクノロジーに応じた労働の質の向上に向けた人材戦略に関する調査(企業調査・労働者調査)』

https://www.jil.go.jp/press/documents/20250916.pdf

■調査結果

本調査では、生成AIの利用頻度を「毎日」「週2〜3回程度」「週1回以下」の3区分に分け、就職活動への影響を検証しました。

① 生成AI「毎日」利用層の半数が志望業界を見直し

生成AIの利用頻度が高い学生ほど、志望業界に変化が生じていることが明らかになりました。

「毎日」利用する学生では、志望業界が「大きく変わった」と回答した学生が19%、「やや変わった」まで含めると51%に達し、全体平均(43%)を大きく上回る結果となりました。

一方、利用頻度が低い学生では変化が限定的で、「週2〜3回程度」では「大きく変わった」が9%、「週1回以下」でも9%にとどまっています。

生成AIを日常的に活用する学生ほど、キャリア選択への影響を強く受けている実態が浮き彫りとなりました。

②労働市場への影響予測:利用頻度が高いほど「雇用は減少する」と予測

雇用への影響については、生成AIを日常的に使用する学生ほど、雇用減少を懸念する傾向が強いことが分かりました。

「毎日」利用する学生では、70%が「雇用は減少する」と回答。「週2〜3回程度」利用の学生では59%、「週1回以下」利用では55%と、利用頻度が低くなるにつれて懸念がやや薄れる結果となりました。

生成AIへの接触度が高い学生ほど、労働市場への影響をより深刻に受け止めていることが明らかになりました。

③キャリアへの影響:利用頻度が高い層はリスクを認識しつつもポジティブ

生成AIが自身のキャリアに与える影響については、利用頻度が高い学生ほどポジティブに捉える傾向が明らかになりました。

「毎日」利用する学生では、90%が「良い影響がある」と回答。「週1回以下」利用の学生では、51%にとどまり、利用頻度によって認識に差がみられました。

一方で、「悪い影響がある」と回答した学生は、毎日利用層でもわずか4%にとどまり、生成AIを使い慣れている学生ほど、キャリアに対して前向きな影響を実感していることが示されました。

■考察:生成AIの活用度による「就活の二極化」が進行

今回の調査により、生成AIの普及は学生の就職活動に確かな影響を与えており、「利用頻度」によって、労働市場の変化への捉え方、そして行動に明確な差があることが分かりました。

「利用頻度が高い学生」は、生成AIの能力や、業務への影響を具体的に理解しているため、リスクを意識しながらもその変化を踏まえて自らの志望業界を積極的に再検討しています。

一方で、「利用頻度が低い学生」は雇用減少への漠然とした不安は抱えつつも、具体的な変化を理解しきれておらず、行動変容に至っていない実態が明らかになりました。

みん就が主催する合同説明会などでは、企業の生成AI活用に関する質問が増加傾向にあり、生成AIを前提とした「就活の二極化」は今後さらに加速すると予想されます。

そのため、新卒採用を行う企業には、これまで以上に「AIが代替する業務」と「人間が担うべき業務」を明確にし、「生成AIの活用方針」や「AI前提の時代に、企業が学生のキャリア形成をどう支援できるか」について、具体的に説明する姿勢が求められると言えるでしょう。

【調査概要】

・調査主体:みん就株式会社

・調査対象:「みん就」を利用する2027年卒予定の大学3年生・修士1年生

・調査期間:2025年10月21日~2025年11月4日

・有効回答数:1,116件

・調査方法: 「みん就」上でのWebアンケート

■会社概要

■ポート株式会社

所在地 :東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー5F

代表者 :代表取締役社長CEO 春日博文

設 立 :2011年4月

資本金 :27百万円(2025年9月末時点)

URL :https://www.theport.jp/

■主な運営サービス

≪人材領域≫

就活会議

https://syukatsu-kaigi.jp/

キャリアパーク

https://careerpark.jp/

キャリアパーク就職エージェント

https://careerpark-agent.jp/

PORTキャリア

https://www.theport.jp/portcareer/

みん就

https://www.nikki.ne.jp/

就活の未来

https://shukatsu-mirai.com/

イベカツ

https://evekatsu.com/

≪エネルギー領域≫

エネチョイス

https://enechoice.jp/

≪新規領域≫

マネットカードローン

https://ma-net.jp/card-loan

■本件に関する報道関係のお問い合わせ先

ポート株式会社:広報担当 諏訪

コーポレートサイト:https://www.theport.jp/

E-mail:pr@theport.jp

TEL:03-5937-4701

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会社概要

ポート株式会社

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業種
サービス業
本社所在地
東京都新宿区北新宿2-21-1 新宿フロントタワー5階
電話番号
03-5937-6731
代表者名
春日博文
上場
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資本金
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設立
2011年04月