抗体薬物複合体の基本的なメカニズムから臨床・評価、企業の取り組みまでを詳解した書籍「抗体薬物複合体(ADC)の設計・合成と最新動向」が10月4日発売!
株式会社シーエムシー出版(本社:東京都千代田区神田錦町1-17-1、代表取締役:辻賢司)は、抗体薬物複合体の基礎や最新動向について解説した書籍『抗体薬物複合体(ADC)の設計・合成と最新動向』(監修:眞鍋史乃)(定価:税込70,400円)を、2024年10月4日に発売いたします。本書籍は、当社ECサイトおよび全国の書店にてご購入いただけます。
目次などの詳細については以下をご覧ください。
https://www.cmcbooks.co.jp/products/detail.php?product_id=115659
刊行にあたって
近年、がん治療の分野において注目を集めているのが、抗体薬物複合体(ADC)です。ADCはがん細胞のみを標的とし、正常細胞へのダメージを最小限に抑えることが期待されています。この特性により、患者のQOL(生活の質)向上にも寄与することができます。
本書では、ADCに関する最新の研究成果や臨床応用の現状、そして今後の展望について、国内外の専門家からのご寄稿をいただきました。ADCの基本的なメカニズムから最前線の研究動向まで、幅広い内容を網羅しており、ADCがもたらす未来を具体的にイメージしていただける内容となっています。
(本書「はじめに」より抜粋)
著者
眞鍋史乃 星薬科大学;東北大学
河上紘子 ㈱ペプチド研究所
吉矢拓 ㈱ペプチド研究所
アブドール・ラフィーク 鹿児島大学
伊東祐二 鹿児島大学
千葉明 味の素㈱
廣瀬賢治 日本ウォーターズ㈱;東北大学
小郷尚久 静岡県立大学
浅井章良 静岡県立大学
秋葉宏樹 京都大学;医薬基盤・健康・栄養研究所
井上勝央 東京薬科大学
青山道彦 国立医薬品食品衛生研究所
鎌田春彦 医薬基盤・健康・栄養研究所
江﨑寛季 名古屋大学;BFACT㈱
世良田聡 岩手医科大学
仲哲治 岩手医科大学
安永正浩 国立がん研究センター
髙島大輝 国立がん研究センター
深瀬浩一 大阪大学
樺山一哉 大阪大学
渡部直史 大阪大学
中島孝平 北海道大学
小川美香子 北海道大学
石井明子 国立医薬品食品衛生研究所
岩間映二 九州大学
田部亜季 国立感染症研究所
高橋良明 琉球大学
渡邉俊樹 聖マリアンナ医科大学
津本浩平 東京大学
中野和民 国立感染症研究所
西尾真 久留米大学
阿部有生 第一三共㈱
我妻利紀 第一三共㈱
松村保広 国立がん研究センター研究所;㈱凜研究所
白砂圭崇 ㈱GenAhead Bio
周郷司 ㈱GenAhead Bio
目次
第1章 抗体・薬物複合体の基礎
第2章 抗体薬物複合体の設計と合成
1 親和性ペプチドを用いた抗体標識による高機能性抗体医薬品の開発
2 次世代ADC作製プラットフォーム技術:AJICAPⓇ
3 ADC開発を支える分離分析技術の進展―UPLC/MSによる特性解析―
4 新規ペイロードとしてのKSP阻害システイン誘導体
5 化学的連結法による抗体ターゲティングシステムの開発
6 リソソームトランスポーターを介した抗体薬物複合体の薬効発現機構
7 薬物修飾部位とリンカー構造が抗体薬物複合体の品質特性に及ぼす影響評価
第3章 標的選定の戦略と抗体作製
1 膜タンパク質を標的とした抗がん抗体医薬候補分子とADCの創製
2 がん関連線維芽細胞を標的とした抗体薬物複合体
3 癌と間質を標的とした抗体薬物複合体による膵臓癌の革新的治療法の創出
4 難治性リンパ性白血病・自己免疫疾患に対するIL-7R標的ADCの開発
第4章 ADC の革新的治療法への応用
1 アルファ線放出核種アスタチン-211標識抗体を用いた放射免疫療法における
Drug Delivery System
2 大阪大学におけるアスタチン-211(211At)を用いた核医学治療研究と89Zr/211At標識
抗グリピカン-1抗体を用いた膵管腺癌に対するセラノスティクスへの展開
3 光免疫療法の進展
第5章 抗体薬物複合体(ADC)の品質・安全性確保の課題
1 ADCの分子デザイン,品質確保
2 ADCの安全性確保の概要
3 ADCの非臨床安全性評価
4 ADCの安全性評価に関する課題
5 ADCの臨床薬理学的評価における留意事項
第6章 臨床
1 ドライバー遺伝子陽性非小細胞肺癌に対する抗体薬物複合体の開発
2 成人T細胞白血病リンパ腫に対する新規ADCの開発
3 抗体薬物複合体「farletuzumab ecteribulin」の安全性・有効性評価
第7章 業界の動向と展望
1 新規トポイソメラーゼI阻害剤を搭載する抗体薬物複合体:DXd ADCの開発
2 がん間質を狙うADC
3 抗体-核酸コンジュゲート研究の進展
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