放射冷却素材「Radi-Cool」の塗料活用で“人にも環境にもやさしい旅客ターミナルビル”へ
日本空港ビルデング株式会社は、2025年春頃供用開始予定の羽田空港第2 ターミナル北側サテライト-本館接続施設において、放射冷却素材「Radi-Cool(ラディクール)」※1の塗料を施工したパッセンジャー・ボーディング・ブリッジ:(PBB:搭乗連絡橋)※2を5基導入します。
当社は、カーボンニュートラルに貢献する活動の一環で、ラディクールジャパン株式会社の販売代理店として、夏季の暑さ対策が課題となっている施設に、フィルムタイプの「Radi-Cool」製品を施工してきました。今回羽田空港のPBBへの「Radi-Cool」塗料での施工は初となり、施設を利用されるお客さまのさらなる快適性向上および空調負荷の省エネ対策に寄与してまいります。
「Radi-Cool」塗料は、工場や物流倉庫の屋根部として多く用いられるガルバニウム鋼板、スレート(薄型化粧、波型、厚型スレート瓦)、また、壁面で使用されるコンクリート等、約20種類の素地に対応する汎用性の高い製品で、空港だけでなく、ホテル、病院、学校、飲食店舗、鉄道会社、車輛や通信会社のキュービクル(高圧受変電設備)など、全国各地の施設等での活用が期待されています。
ラディクールジャパン株式会社と共同開発契約を締結し、自動車用自己放射冷却塗装の研究を行う日産自動車株式会社 総合研究所 主任研究員の三浦 進氏からは、自動車用と同様の放射冷却機能を持つ建物用の塗料についても「この塗料は、放射冷却を人工的に引き起こすことにより、熱エネルギーを放出することが可能です。夏場にご利用になるお客さまの不快感を軽減するだけでなく、エアコン使用時のエネルギー消費を抑えることが可能となり、カーボンニュートラルの実現にも貢献します。」とご評価をいただいております。
当社は今後、Radi-Cool製品を普及することで、2030年のCO2排出量を2013年度比で46%削減する当社の脱炭素目標達成に貢献してまいります。
※1「Radi-Cool」は太陽光を反射し、自然現象の放射冷却を用いて室内の熱も放射することで、エネルギーを使わず室温を下げられる地球環境にやさしい製品です。
※2当該搭乗連絡橋は、ブカカ社製(インドネシア)の代理店である全日空モーターサービス株式会社にて、本塗料製品をスペックインした搭乗連絡橋の国内への導入が進んでいます。
■放射冷却塗料の仕様詳細および主な適用素地
■当社が販売代理店として扱う放射冷却素材「Radi-Cool」製品一覧
■本製品に関する関連リリース
開発段階において、自動車用自己放射冷却塗装を施した車両と通常塗料を塗装した車両を比較した際には、外部表面で最大12度、運転席頭部空間では最大5度の温度低下が確認されております。
・「放射冷却素材「ラディクール」の効果について~秋田空港における実証結果~」
秋田空港ターミナルビル株式会社では2022年度より秋田空港内に放射冷却フィルム「Radi-Cool」を
施工し、未施工箇所との温度比較による効果検証を行った結果、最大でマイナス7.4℃の高い効果を得
ています。
■「Radi-Cool」製品の販売について
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