インターナショナルSOSジャパンのメディカルチームと湯井 真紀子医師が、第3回「産業医学奨励賞」を受賞！

2023年4月 – 世界中で働く従業員の健康と安全を支えるインターナショナルSOS（日本法人本社：東京都港区 代表取締役 マーク・アタウェイ）のメディカルチームと湯井 真紀子医師が、第51回日本総合健診医学会学術集会において、第3回（2023年）産業医学奨励賞を受賞いたしました。

発表演題名は、「コロナ禍による渡航制限下、海外駐在者が海外労務地で日本と同様の定期健康診断を受ける際の課題と対策について」です。

労働安全衛生法は海外駐在者に対して、派遣前後の健診実施は規定しているものの、駐在中の健診は規定していません。しかし海外駐在者にも年1回は日本の労務者と同様の健診を受けさせることが、企業の安全配慮義務の一環として適切と考えられています。

コロナ禍以前は、海外駐在者の日本一時帰国が当該健診の機会に充てられていましたが、コロナ禍の長引く渡航制限により海外で健診を受ける必要性が高まりました。弊社メディカルチームでは、海外駐在者が海外労務地で日本と同様の健診受検を試みる場合の課題を明らかにし、その対策について検討しました。

その結果、海外駐在者を擁する企業は、海外労務地で日本式健診受検を試みる際には様々な不便さを伴う可能性を念頭に置き、現地医療機関との密な連絡や言語面のサポートも含めた多角的な支援を提供できる体制を整備しておくことが重要である、と示唆した発表となっております。

産業医学奨励賞とは
日本総合健診医学会が、会員の産業医学活動のさらなる展開を図る目的から、2021年度学術大会にて創設した賞です。産業保健委員会で構成する選考委員会において、応募された抄録並びに大会時の発表をもとに審査が行われます。
 

医師　湯井 真紀子
インターナショナルSOSジャパン株式会社
メディカルディパートメント
シニアコーディネーティングドクター

産婦人科専門医として日本で臨床業務に従事した一方、世界の紛争・災害地域で国際医療人道支援活動にたずさわる。フィールドで得た経験と理論を融合させるべく、米国ハーバード公衆衛生大学院修士課程国際保健学科へ留学。2009年よりインターナショナルSOS医療チーム、コーディネーティングドクター。
シンガポール、タイ、ニュージーランドでの勤務を経て、世界で活躍する日本人の方々や日本に駐在する外国人の方々へ、医療アシスタンスを提供している。
日本産科婦人科学会認定専門医　公衆衛生学修士
日本渡航医学会認定医療職、国際渡航医学会認定医療職 (Certificate in Travel Health)
英国王立内科外科医会認定渡航医学医療職　産業医

 

インターナショナルSOSグループについて
インターナショナルSOSグループは、世界中で働く従業員を、健康と安全に対する脅威から守り、命を救うことに力を尽くします。多様な環境に合わせて、心身の健康と安全のためのリスクマネジメントソリューションを提供し、お客様の事業の成長と生産性の向上をサポートします。私たちは異常気象、伝染病、治安事案の発生時などに迅速に対応し、安心をお届けします。革新的な技術と医療と安全の専門知識によって、リスクの予防に取り組み、実際に活用できるリアルタイムの情報分析と、現場での質の高いアシスタンスサービスを提供します。
グッド・ガバナンスに欠かせない法令遵守の報告に関しても、インターナショナルSOSとのパートナーシップは、安全配慮義務の履行の実現と、組織のビジネスレジリエンス、事業継続性およびサステナビリティの強化を助けます。
インターナショナルSOSグループは1985年に設立され、世界の政府機関、フォーチュングローバル 500の3分の2にあたる多国籍企業、中小企業、教育機関、NGOを含む9,500社を超えるお客様から信頼を寄せられています。 13,000名以上の医療、安全およびロジスティクスの専門家が、90ヵ国1,000ヵ所以上で、100ヵ国語以上の言語と文化に対応し、 24時間365日、サポートを提供しています。
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