リアルテックファンド、レーザー送電で宇宙の電力インフラに挑むZero Industriesへの 出資を実施

UntroD Capital Japan株式会社(所在地:東京都港区、代表:永田 暁彦)が運営するリアルテックファンド*は、宇宙空間における電力供給インフラの構築を目指すスタートアップであるZero Industries Japan株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:杉原 海、以下「Zero」)へ出資したことをお知らせします。Zeroは今回の調達資金をもとに、レーザー送電の地上実証を進めます。
企業概要
Zeroは、宇宙空間における電力供給インフラの構築を目指すスタートアップです。
現在の衛星は、主に機体に搭載した太陽電池パネルで電力を賄っています。地球の影に入ると太陽光発電が止まり、観測などに伴う機体の姿勢変化も太陽光の受け方に影響します。また、太陽電池パネルや蓄電池の大型化は機体の重量を増やし、搭載できる機器や運用の自由度を制約します。
Zeroは、外部から電力を供給することで、こうした制約の緩和を目指しています。最初の事業として開発を進める衛星向け送電サービス「Helios」は、宇宙で発電した電力をレーザーで軌道上の衛星へ届けるもので、送電衛星「Helios Beam」、顧客の衛星に搭載する受電モジュール「Helios Cell」、送電を管理する運用システム「Helios Grid」の3つで構成されます。
Heliosは、衛星が太陽電池パネルや蓄電池に割り当てる重量を減らし、その分を観測機器や計算機、推進系に充てられるようにすることを目指します。まずは地球観測衛星、軌道間輸送機、衛星の点検・修理を行うサービス宇宙機への供給から始め、将来的には宇宙データセンター、軌道上の工場、月面拠点へと供給先を広げる計画です。宇宙データセンターでは、発電と計算を電力網でつなぎ、それぞれを用途に応じて設計・独立して拡張できるようにすることで、事業者が計算基盤の整備・増強に集中できる環境を目指します。Zeroは、顧客が実際に利用できる電力を基準に、送受電時の損失、機器の重量、運用コストなどを検証し、衛星自身による発電に対する経済的な価値を確かめていきます。
代表取締役CEOの杉原 海氏は、小学生の頃から事業を始め、ウェブ・アプリ開発からAI関連サービスまで、複数の企業の創業・運営に携わってきました。幼少期から宇宙文明に関心を持ち、宇宙工学、物理学、数学を独学したのち、15歳でZeroを創業しました。杉原氏のもとには、若く優秀な共同創業者やエンジニアに加え、日本の宇宙開発や無線電力伝送の第一線で経験を重ねてきた専門家が集まっています。Zeroは、日本が長年培ってきた宇宙太陽光発電の知見と創業チームの発想を掛け合わせ、人類が宇宙で使えるエネルギーを広げることを目指します。
資金調達の目的と使途
Zeroは今回の調達資金をもとに、光産業創成大学院大学(GPI)との共同研究による受電素子の評価、km級の屋外送電実証、複数のレーザーを合成して動く目標を追尾する試験などの地上実証を進めます。受電効率、長距離伝送性能、照準・追尾精度の測定結果をもとに軌道実証機の設計要件を定め、衛星バスの選定やレーザーシステムの宇宙環境への適合性試験につなげます。その後、衛星間での送電、受電、電力量の計測、運用を一体で検証し、商用サービスの開始を目指します。実施時期や投資配分は、実証結果、事業性、生産能力に応じて更新していく方針です。
リアルテックファンドは、Zeroの成長に必要な支援を幅広く提供し、技術開発から事業化までハンズオンで伴走してまいります。
担当者コメント
「Zero Industriesは、レーザーによる電力供給を通じて、宇宙機が必要な電力を自前で賄うという前提を変えようとしています。地球軌道上から月、深宇宙までを見据えたこの挑戦は、宇宙機の設計や運用の制約を緩和し、宇宙経済の成長と人類の活動領域の拡大を支えるインフラにつながると期待しています。私たちは、宇宙の電力インフラを築くという壮大な構想と、その実現に向けて技術と経済性を緻密に検討し、日米での体制構築を見据えて世界市場へ挑むチームに強く惹かれました。若い創業メンバーが持つ高い志と行動力に、宇宙産業の未来を切り拓く大きな可能性を感じています。宇宙で電力が『当たり前に届く』未来に向けて、技術開発から事業化、顧客開拓まで伴走支援してまいります。」
(UntroD Capital Japan株式会社 リアルテックファンド ディレクター 小正 瑞季)
*正式名称:「リアルテックファンド4号投資事業有限責任組合」
Zero Industries Japan株式会社について
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名称:Zero Industries Japan株式会社(Zero Industries Japan K.K.)
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所在地:東京都中央区築地7-18-28-209
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設立:2026年3月
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代表者:代表取締役CEO 杉原 海
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事業内容:宇宙空間で発電した電力を衛星へ届けるレーザー無線送電システムの研究開発
UntroD Capital Japan株式会社について
UntroD Capital Japan株式会社は、地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーを有するディープテック・スタートアップの社会実装を目的とした「リアルテックファンド」を2015年に設立し、シード・アーリーステージのスタートアップへのリード投資およびハンズオン支援を行ってきました。その投資領域は国内からグローバル、シード・アーリーステージからレイト・ステージ、エクイティからデットへと拡がり、現在までに、リアルテックファンド1号~4号、リアルテックグローバルファンド1号・2号(グローバルファンド)、リアルテックグロースファンド、UntroDクロスオーバー・インパクトファンド、UntroDリアルテックデットファンドを運用し、累積運用総額は500億円に達しています。社会に必要とされながら資本が流れにくい未踏領域に誰よりも最初に踏み出し、その経済性を証明することで資本や人材が供給され続ける持続的な仕組み創りを目指す、その意志をより一層体現するため、「未踏」を意味する「UntroD」を社名として掲げ、2024年6月に再始動しました。
HP:https://untrod.inc
お問い合わせ先
UntroD Capital Japan株式会社 広報担当:成田
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