【国立映画アーカイブ】上映企画「中国映画の展開――サイレント期から第五世代まで」
中国映画は面白い! ムーラン、越劇、西部劇など一挙29作品を上映
国立映画アーカイブでは、上映企画「中国映画の展開――サイレント期から第五世代まで」を1月5日(火)より約1か月にわたって開催いたします。
中国映画は、今や北米と肩を並べる世界有数の市場規模となり、また、次々と気鋭の監督を輩出する現代映画の最前線としても注目されています。しかし、ここに至る20世紀の道のりは平坦ではなく、激動する中国社会の歩みのなか、中国映画の作り手たちは人々の葛藤や困難を物語として昇華させながら映像を紡いできました。
本企画は、中国電影資料館との共同により、サイレント期から「第五世代」までの代表作で中国映画の歴史を辿ります。現存最古の『八百屋の恋』(1922)から、1930年代上海の名作群、新中国への希望を描いた1940年代後半~50年代、産業発展期の1950年代後半~1960年代前半、そして1980年代に登場し中国映画の国際的な評価を高めた第五世代の作品まで、上海アニメーションや舞台劇映画といった独特のジャンルも交えて、多彩な全29作品(24プログラム)を上映します。また、サイレント映画のピアノ伴奏付き上映も行います。作品のラインナップなど詳細はHPをご確認ください。
上海を中心に先進的な映画文化が花開いた1930年代の名作『女神』『大いなる路』『十字路』『深夜の歌声』、そして世界映画史上における傑作として名高い『田舎町の春』などをご覧いただけます。
映画で見る中国の激動の歴史
清朝末期から共産党政権樹立までを市井の人物を主人公に描いた『私の一生』、実話をもとに革命への戦いを描いた『上饒(シャンラオ)収容所』や『紅色娘子軍(こうしょくじょうしぐん)』、文革期の傷跡を描いた『標識のない河の流れ』『青春祭』では、社会的大変動を背景として人々のドラマが描かれます。
素晴らしき女優たちの主演映画に注目
1930年代の伝説的スター・阮玲玉(ロアン・リンユイ)『女神』、年齢に応じて様々な役柄を演じた白楊(パイ・ヤン)(『十字路』、『八千里の雲と月』、『祝福』)、鞏俐(コン・リー)が農民の妻を演じた『秋菊の物語』など、さまざまなヒロイン像で輝く女優たちにご注目ください。
喜劇やアクション、ホラーに見る中国映画の多彩な面白さ、香港でリメイクも
コメディ『三毛(サンマオ)の放浪記』『未完成喜劇』『雑居アパート大騒動』では、社会的矛盾がユーモラスに描かれ、中国映画のバイタリティを感じることができます。アクション映画『双旗鎮刀客』は痛快な中国製西部劇。ゴシックホラー作品『深夜の歌声』はアメリカ映画『オペラの怪人』(1925)を下敷きとして、独自の表現を展開しています。なお、『雑居アパート大騒動』や『深夜の歌声』は後に香港でリメイクされました。そして、武俠映画『木蘭従軍』は、ディズニーが製作した『ムーラン』(2020)と同じ唐代の伝説を描いています。
中国文化に触れる!越劇の映画版や、水墨画による上海アニメーション
京劇と並ぶ中国二大演劇である越劇の映画版『追魚』では、越劇の有名女優らが出演し、舞台のケレン味を活かしたスペクタクルがお楽しみいただけます。また、上海アニメーション作品は伝統的な水墨画を採り入れるなど中国文化のエッセンスが活かされています。
Tracing the Chinese Cinema: from the Silent Era to the Fifth Generation
会期:2021年1月5日(火)-1月31日(日)
主催:国立映画アーカイブ、中国電影資料館 協力:株式会社橋本ピアノ
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU[2階]
HP:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/chinesecinema202012/
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
前売指定席券 [Pコード:551-327]
12月25日(金)10時より、チケットぴあにて全上映回の前売指定席券(全席指定席)を販売します。
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円/障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ:無料
《伴奏付上映の回》
一般:1,050円/高校・大学生・65歳以上:840円/小・中学生:600円/障害者(付添者は原則1名まで):無料/キャンパスメンバーズ(教職員):500円/キャンパスメンバーズ(学生):400円
*前売指定席券のみ販売いたします。
*会場でのチケットの販売はございません。
*障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズの方も、前売指定席券をお求めください。
中国映画は、今や北米と肩を並べる世界有数の市場規模となり、また、次々と気鋭の監督を輩出する現代映画の最前線としても注目されています。しかし、ここに至る20世紀の道のりは平坦ではなく、激動する中国社会の歩みのなか、中国映画の作り手たちは人々の葛藤や困難を物語として昇華させながら映像を紡いできました。
本企画は、中国電影資料館との共同により、サイレント期から「第五世代」までの代表作で中国映画の歴史を辿ります。現存最古の『八百屋の恋』(1922)から、1930年代上海の名作群、新中国への希望を描いた1940年代後半~50年代、産業発展期の1950年代後半~1960年代前半、そして1980年代に登場し中国映画の国際的な評価を高めた第五世代の作品まで、上海アニメーションや舞台劇映画といった独特のジャンルも交えて、多彩な全29作品(24プログラム)を上映します。また、サイレント映画のピアノ伴奏付き上映も行います。作品のラインナップなど詳細はHPをご確認ください。
- 本企画の見どころ
上海を中心に先進的な映画文化が花開いた1930年代の名作『女神』『大いなる路』『十字路』『深夜の歌声』、そして世界映画史上における傑作として名高い『田舎町の春』などをご覧いただけます。
映画で見る中国の激動の歴史
清朝末期から共産党政権樹立までを市井の人物を主人公に描いた『私の一生』、実話をもとに革命への戦いを描いた『上饒(シャンラオ)収容所』や『紅色娘子軍(こうしょくじょうしぐん)』、文革期の傷跡を描いた『標識のない河の流れ』『青春祭』では、社会的大変動を背景として人々のドラマが描かれます。
素晴らしき女優たちの主演映画に注目
1930年代の伝説的スター・阮玲玉(ロアン・リンユイ)『女神』、年齢に応じて様々な役柄を演じた白楊(パイ・ヤン)(『十字路』、『八千里の雲と月』、『祝福』)、鞏俐(コン・リー)が農民の妻を演じた『秋菊の物語』など、さまざまなヒロイン像で輝く女優たちにご注目ください。
喜劇やアクション、ホラーに見る中国映画の多彩な面白さ、香港でリメイクも
コメディ『三毛(サンマオ)の放浪記』『未完成喜劇』『雑居アパート大騒動』では、社会的矛盾がユーモラスに描かれ、中国映画のバイタリティを感じることができます。アクション映画『双旗鎮刀客』は痛快な中国製西部劇。ゴシックホラー作品『深夜の歌声』はアメリカ映画『オペラの怪人』(1925)を下敷きとして、独自の表現を展開しています。なお、『雑居アパート大騒動』や『深夜の歌声』は後に香港でリメイクされました。そして、武俠映画『木蘭従軍』は、ディズニーが製作した『ムーラン』(2020)と同じ唐代の伝説を描いています。
中国文化に触れる!越劇の映画版や、水墨画による上海アニメーション
京劇と並ぶ中国二大演劇である越劇の映画版『追魚』では、越劇の有名女優らが出演し、舞台のケレン味を活かしたスペクタクルがお楽しみいただけます。また、上海アニメーション作品は伝統的な水墨画を採り入れるなど中国文化のエッセンスが活かされています。
- 企画詳細
Tracing the Chinese Cinema: from the Silent Era to the Fifth Generation
会期:2021年1月5日(火)-1月31日(日)
主催:国立映画アーカイブ、中国電影資料館 協力:株式会社橋本ピアノ
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU[2階]
HP:https://www.nfaj.go.jp/exhibition/chinesecinema202012/
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
前売指定席券 [Pコード:551-327]
12月25日(金)10時より、チケットぴあにて全上映回の前売指定席券(全席指定席)を販売します。
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円/障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ:無料
《伴奏付上映の回》
一般:1,050円/高校・大学生・65歳以上:840円/小・中学生:600円/障害者(付添者は原則1名まで):無料/キャンパスメンバーズ(教職員):500円/キャンパスメンバーズ(学生):400円
*前売指定席券のみ販売いたします。
*会場でのチケットの販売はございません。
*障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズの方も、前売指定席券をお求めください。
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