Jリーグ公式戦でマイナンバーカードを使用した実証実験の実施が決定
プロスポーツ興行におけるマイナンバーカードのマーケティング活用を検証
株式会社ドリームインキュベータ(東京都千代田区、代表取締役社長 三宅 孝之、以下DI)とデジタル庁は、公益社団法人日本プロサッカーリーグのご協力を得て、Jリーグ公式試合2試合にてマイナンバーカードの利用拡大及びプロスポーツ興行のマイナンバーカードのマーケティングへの活用検証における実証実験を行うことになりましたので、お知らせいたします。
なおDIでは、2023年度、デジタル庁のエンタメ領域におけるマイナンバーカードの利活用実験の実証事業者として、大規模興行イベントや地方創生イベントでの実証の設計と実行を支援いたしました。今回の実証実験においても、同領域への知見とネットワークで貢献してまいります。
■ 実証実験の概要
本実証実験は、マイナンバーカードより取得できる、名前・性別・生年月日・住所の4情報を、興行におけるマーケティングへの活用の可能性を検証するための取り組みです。
来場者数の大きなプロスポーツ興行では、来場者の正確な情報の把握に加え、集客力やファンのロイヤルティ向上のためのマーケティング活動や、入場者管理における対面受付業務において、DXの可能性を有しています。今回、地域に根ざしたクラブ運営を推進しているJリーグ所属クラブのご協力を得て、住所情報を活用したスタジアムへの来場客の周遊人口動態の把握や、マーケティング施策の有効性を検証していきます。
具体的には、以下の2クラブをホームとして行われる公式試合で、興行におけるマイナンバーカード活用の有効性に記載の2項目について、マイナンバーカードを実験的に活用することで、その効果と課題について、評価・検証を行います。
<実証実験を実施する対象イベント>
大規模な集客イベントでマイナンバーカードを使った公的認証の普及を行う上で、イベント興行主がマーケティングでの活用の要諦を探索するために、国内最大級のスポーツ興行であるJリーグの興行を実験の対象とし、ご協力いただきます。
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11月1日(金) 明治安田J1第35節 川崎フロンターレvs鹿島アントラーズ
※川崎フロンターレがルヴァンカップ決勝に進出した場合は、10月30日(水)に変更となります -
11月9日(土) 明治安田J1第36節 湘南ベルマーレvs北海道コンサドーレ札幌
<実施内容>
試合当日の会場において、来場者からご本人の同意のもとご提示いただいたマイナンバーカードから正確な住所情報を読み取り、住所情報に応じて特典を付与する。また、得られた情報の顧客獲得の有効性を検証する。
<興行におけるマイナンバーカード活用の有効性>
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マイナンバーカードを活用した本人情報の取得による、エリアプロモーションへの活用
試合当日の会場において、マイナンバーカードから正確な住所情報を読み取り、住所情報に応じた特典を付与することで、顧客獲得へとつなげる
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マイナンバーカードを活用した特典受取時の本人確認による不正抑止
対面受付業務でマイナンバーカードを本人確認手段として活用することで、利用者負担の軽減や事業者側の運営業務の効率化・省人化およびなりすまし防止につなげる
■ 実験に係る各事業者の役務
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対象クラブ(株式会社川崎フロンターレ、株式会社湘南ベルマーレ):
本実証実験の場となる、公式試合での実験協力、来場客向けの特典の開発・付与業務のサポートのほか、来場客への案内・通知 -
公益社団法人日本プロサッカーリーグ:
本実証実験の設計・準備・実行に係るサポート、対象となる試合興行の主管クラブとの調整及び本実証実験に関する広報などの協力 -
株式会社ドリームインキュベータ:
本実証実験における検証業務の設計、本人確認システムの構築、実行に必要な事前準備及び関連業務の進捗管理、実証実験後の効果測定
<株式会社川崎フロンターレが実験に参画する理由>
川崎フロンターレがホームタウンとする川崎市は南北に長いという特徴があり、市内7区にそれぞれ特色があります。2030年頃に完成予定の新スタジアムを常に満員にできるよう、川崎市内を中心にこれまで以上にきめ細かいエリアプロモーションを実現するべく、住所情報を活用した顧客体験向上の可能性について検証協力したいと考えております。
<株式会社湘南ベルマーレが実験に参画する理由>
湘南ベルマーレのホームゲームに関して、チケット購入者情報はJリーグIDにより把握できますが同伴者がどこから来られたかを把握しづらいという課題を抱えてきました。今回の実験で、当日どこから来場されているかの関係人口を調査したいとともに、来場者属性に応じたマーケティング施策の有効性についても検証したいと願っています。
<公益社団法人日本プロサッカーリーグが実験に参画する理由>
Jリーグは、日本最大級のプロスポーツを運営する団体として、当実証実験に貢献できると考えます。継続的に試合会場での体験を魅力的なものにして地域の人々にさらなる夢と楽しみを提供し、クラブを支える自治体・ファン・サポーターの皆様にもより満足いただけるような取り組みを行っておりますが、その中でもデジタルの社会実装は非常に重要なテーマだと認識しております。今回の実証実験では、我々のこれまでの興行の知見を活用して、サポーターの皆様にも満足していただきつつ、より良い社会のための知見・示唆を得られることを期待しております。
<株式会社ドリームインキュベータが実験に参画する理由>
昨年度、当社はエンタメ領域におけるマイナンバーカードの利活用実験の実証事業者として採択され、本人認証領域での実証設計と運用の担当、業界をまたいだコンサルティング支援の実施により、同領域について知見とネットワークを有しており、実証実験に貢献できると考えております。また、昨今では、地方創生というテーマにおいてSIBファンドなど自治体活動を支える基盤作りに取り組んでおりますが、その中でもデジタル化による社会変革は重要なテーマだと認識しております。今回の実証実験においても、地域の交流人口の把握や、IPを活用した観光施策の一つとしての可能性を感じており、これらの取り組みや我々が持っている知見とも将来的に繋がっていくことを期待しております。
■ 共同発表の実施
当プレスリリース内容につきまして、2024年9月6日(金)にデジタル庁にて、Jリーグ試合会場におけるマイナンバーカードの実証実験の共同発表を実施いたしました。
■ 株式会社川崎フロンターレについて
川崎フロンターレは神奈川県川崎市をホームタウンとし、1997年にJリーグ加盟を目指してプロ化しました。クラブ創設21年目となる2017年に明治安田J1リーグ初優勝を果たすと、2023年までに7つのタイトルを獲得しています。「スポーツの力で、人を、この街を、もっと笑顔に」をミッションに掲げ、「川崎フロンターレ算数ドリル」や「いっしょにおフロんた~れ」などのユニークなホームタウン活動にも力を入れていて、Jリーグ観戦者調査では10年連続(2010-2019)で地域貢献度No.1の評価を受けています。
( https://www.frontale.co.jp/about/club_profile_jp.html )
■ 株式会社湘南ベルマーレについて
湘南ベルマーレは、2002年に株式会社とNPO法人を設立し、活動の幅を広げました。株式会社湘南ベルマーレはサッカークラブを管轄し、NPO法人はビーチバレー、トライアスロン、フットサル、サイクルロード、ラグビーセブンズの各クラブを支援しています。また、サッカースクールやスポーツ普及活動を通じて、地域住民に多様なスポーツを楽しむ機会を提供しています。選手たちは世界での活躍を目指して日々努力を重ねており、世界の舞台で活躍することがクラブの大きな願いです。
( https://www.bellmare.co.jp/club/profile )
■ 公益社団法人日本プロサッカーリーグについて
「日本サッカーの水準向上及びサッカーの普及促進」、「豊かなスポーツ文化の振興及び国民の心身の健全な発達への寄与」、「国際社会における交流及び親善への貢献」という3つの理念を掲げています。Jリーグは、日本サッカーの頂点に位置するプロリーグであると同時に、誰もが気軽にスポーツに関わり、楽しむことができる環境づくり、スポーツを通じて豊かな社会を作ることを目的に様々な活動をしています。
( https://aboutj.jleague.jp/corporate/ )
株式会社ドリームインキュベータ
戦略コンサルティングスキルという、ビジネスにおける最も普遍的で有益な根源的スキルと、インキュベーションで培われたリアルかつ当事者的な経営力を融合することにより、「社会を変える 事業を創る。」をミッションに、新たな事業や産業の創造・成長支援を行う「The Business Producing Company」。
https://www.dreamincubator.co.jp/
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