藤ノ木古墳の魅力を身近に感じられる斑鳩町のARスマホアプリ「AR藤ノ木古墳散策」導入事例を11月29日に初公開!
奈良県斑鳩町の歴史豊かな街の魅力を引き出すためのアイデアとは
リアルなCGアニメーションで史跡、城跡の再現が得意なユーザックシステム(本社:大阪市、代表取締役社長:小ノ島 尚博以下当社)は、奈良県斑鳩町にある藤ノ木古墳の石室内部を360度見回せるようにアニメーションで再現することに成功し、藤ノ木古墳の解説動画や、現地でしか楽しめない斑鳩町古墳スタンプラリーやクイズを楽しみながら学び・体験ができるスマホアプリ「AR藤ノ木古墳散策」を2024年3月にリリースしました。また、「AR藤ノ木古墳散策」導入事例を11月29日に公開いたしましたのでお知らせいたします。
今年3月にリリースされた「AR藤ノ木古墳散策」製作の経緯について斑鳩町文化財活用センターにお伺いし、斑鳩町教育委員会 事務局 生涯学習課 参事 平田 政彦 氏にお話を伺いました。
アプリ開発のきっかけ
藤ノ木古墳を愛する町民の方から斑鳩町に寄付を頂きました。そこで、斑鳩町では藤ノ木古墳をより多くの方に知って頂くために、藤ノ木古墳の石室を春と秋の特別公開以外でも疑似体験ができ、現地でだけでなく斑鳩町以外でも楽しめるアプリを作りたいということでユーザックシステムへ相談をし、公募型プロポーザル(※)方式で選定、正式に発注をしてアプリの開発を依頼することになりました。
一番苦労したところは、自治体事業ですので年度をまたぐことが出来ず、年度末までに必ず納品して頂くことでした。実際「AR藤ノ木古墳散策」も3月31日納品です。今後も自治体と取り組みをされるときは納期については十分に気を付けられた方がいいと思います。また、歩きスマホ対策にも気を遣いました。せっかくアプリを利用して頂いても、利用中に怪我をされたら町の責任になりますのでプロポーザルの時に利用について議論になりました。(「AR藤ノ木古墳散策」は、GPS機能により、ポイントから外れると解説やクイズが表示されないような仕様になっていますので安心してお使いいただけます)
コアなファンだけなく若い方にも身近に感じて欲しい藤ノ木古墳の魅力
ー「AR藤ノ木古墳散策」の評価を伺いたいのですがいかがでしょうか?
個人的な感想としては、こちらがイメージしている通りに作って頂き満足しています。アプリの中でも藤ノ木古墳内360度探検は一番の見どころですね。石室特別公開の際など通常ですと2~3分しか石室内に入れないのですが、アプリだと時間と場所を選ばず好きなだけ見られます。最後まで見て頂くと、石棺の内部が詳細にみられるお楽しみもありますし、明るく映されていますので内部がよく分かるかと思います。また、その体験が春と秋の特別公開の際に現地に行って本物を見ようという動機付けになるのでは、と期待しています。スタンプラリーについては、頑張って1日で巡ったよ、と報告に来て下さる方もおられます。そのようなお声を頂くと嬉しいですね。
今後について
アプリのダウンロード数はまだまだ苦戦していますので、どのようにすれば認知拡大するかを考えていかなければなりません。藤ノ木古墳のコアなファン層である高齢者はスマホの操作に不慣れな方が多いので、アプリインストールの分かりやすい手順書があればすぐに印刷してお渡し出来るので便利だと思います。そもそもGoogle PlayやApp Storeへのログインが出来ず困っている方もおられるので、そうした手順書があると便利だと思います。あと、スタンプラリーでスタンプを集めることに必死になって解説を後で読もうと思っても現地でしか解説が読めなくなっているので、スタンプを集めた方には現地から離れても読めるようにして頂ければと思います。
【AR藤ノ木古墳散策】開発者の声
360度探検は、現地で見るよりもくっきり見られると言われるものを目指して作りました。一通りぐるりと見渡されたら、すぐに画面を閉じられるかもしれません。しかし、しばらく待っていただくと発掘時の石棺内の様子が特典画像としてご覧いただけます。また、スタンプラリーでは町内の様々な古墳を知っていただきたい。マップ画面に表示している古墳アイコンはそれぞれの形状にあわせていますので、そういった違いもチェックしてもらえればと思います。
藤ノ木古墳について
藤ノ木古墳は、法隆寺の西約350mに位置する6世紀後半の円墳です。
完全未盗掘の状態で発掘され、両袖式の横穴式石室内に納められた朱塗りの家形石棺が確認されました。また、金銅製透彫鞍金具に代表される装飾性豊かな馬具の出土によって一躍有名になり、二人の人物が玉纏の太刀や金銅製の冠・履など豪華な副葬品とともに埋葬されていることが明らかになりました。古墳の築造時期から、被葬者は聖徳太子の身近な人であると考えられています。
平成3(1991)年には国史跡に指定され、続いて平成4(1992)年には、多くの出土品が国宝に指定されました。
また、斑鳩文化財センターでは、常設展にて、藤ノ木古墳出土品の精巧なレプリカを展示しておりますので、合わせてご覧いただくと理解を深めていただくことができます。
さらに、春と秋には、石室特別公開が開催されています。大きな花崗岩を用いた石室内に入れるチャンスです。縄掛突起付きの蓋石のある家形石棺の実物を見ることもできます。
AR藤ノ木古墳散策について
アプリでは、6世紀後半に造営された直径約50メートルの円墳、藤ノ木古墳を探索することが可能です。未盗掘だった石室内部や朱塗りの家形石棺などを疑似体験でき、藤ノ木古墳をより深く知ることができます。 「AR藤ノ木古墳散策」は、古代ロマンを楽しみながら学び・体験ができる機能が充実しています。
●藤ノ木古墳360度探検:藤ノ木古墳の石室内を360度見渡し、その壮大な規模と精緻な構造をご覧いただけます。
●藤ノ木古墳解説動画:約8分の動画で、古墳の歴史的背景や発掘された貴重な遺物について詳しく解説します。
●藤ノ木古墳クイズ:楽しく学べる藤ノ木古墳クイズにチャレンジいただけます。
●斑鳩町古墳スタンプラリー:町内20カ所の古墳や関連施設を巡り、それぞれの特徴や魅力を体感しながら、スタンプを集めると、限定の古墳カード2種をゲットできます。
●藤ノ木古墳記念撮影 藤ノ木古墳を訪れた記念に、かわいいキャラクターと記念撮影をどうぞ!
ユーザックシステムについて
ユーザックシステム株式会社について
1971年創業。顧客の業務課題を解決するノウハウとシステムをパッケージソフト化した『名人シリーズ』を提供。RPA、EDI、物流・帳票分野において、コストパフォーマンスに優れ、短期間で安心して導入でき、基幹システムとの連携もしやすいアプリケーションを開発。業務の効率化に徹底的にこだわり、ユニークなソリューションも多数展開。店舗内・ルートセールスの商品管理業務効率向上を狙ったバーコード読み取りスマートフォンアプリ『Pittaly(ピッタリー)』、アマゾンとのBtoB取引(ベンダーセントラル)の受注・出荷業務を効率化する『amazingEDI(アメイジング イーディーアイ)』、自治体における地域活性・観光誘致を促進させる3DCG製作とスマートフォンARアプリ『ええR(ええあーる)』等、高い評価を得ている。顧客の課題に向き合い、「働く人に笑顔と感動をもたらすソリューション」をコンセプトに掲げ、業務現場の効率化、改善に貢献している。
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