博報堂DYグループ、発想支援基盤「生活者発想プラットフォーム」にて新機能「市場効果予測」を提供開始
―マーケティング効果を事前シミュレーションし、実効性の高い戦略判断が可能に―
株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:西山 泰央、以下 博報堂DYホールディングス)と株式会社博報堂テクノロジーズ(東京都港区、代表取締役社長 COO:田中 雄三)は、AI×生活者発想でビジネスの拡大を支援する発想支援基盤「生活者発想プラットフォーム」の新たな機能として、潜在ターゲットの市場性を事前に判断・シミュレーションする「市場効果予測」機能の提供を開始します。
本機能は、統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM (クリエイティビティ エンジン ブルーム)」(以下 BLOOM)の各プロダクトと連携。プラニング精度の向上を通じて、クライアント企業に向けたマーケティング・コミュニケーション業務の高度化と効率化を推進します。
◆開発の背景
昨今の生活者の価値観の多様化や変化の激しい市場環境において、マーケティング投資の不確実性が高まっており、より確かな根拠に基づく意思決定が求められています。中でも、戦略ターゲットの妥当性を判断することはマーケティング戦略における意思決定の重要な要素であり、生成AIによって詳細なペルソナ生成が可能となった反面、AIが描いたターゲット像が、実際の市場においてどれほどのポテンシャルを持つのか、データに基づき、客観的に評価したいというニーズが顕在化しています。
博報堂DYグループは「Human-Centered AI」を掲げ、人間中心のAI活用とAIによる人間の創造性の拡張を目指しており、グループ社員の根幹にある生活者発想をAIによってより深めるための発想支援基盤「生活者発想プラットフォーム」の開発を行っています。本プラットフォームは「生活者」「市場」「メディア/生活者インターフェース」「効果予測」という4つの領域から多角的にアプローチし、AIとともに新たな発見や価値創造を行うための重要な中核基盤です。
本プラットフォームを構成する機能群としてこれまでに、深いインサイトを発掘する“エビデンスベースド“「バーチャル生活者」※1 や、コミュニケーションデザイン発想を支援する「生活者 MediA Insight」※2 を実装してきており、この度、博報堂DYグループ独自データに基づき分析したターゲット群が、実際の市場においてポテンシャルターゲットたり得るのかをシミュレーションし、その妥当性を検証する「市場効果予測」機能を開発いたしました。
◆「市場効果予測」概要 本機能は、STRATEGY BLOOM PLANNING※3 をはじめとする各BLOOMプロダクトと連携し、クロス集計やクラスタ分析等を通じて策定したターゲットの市場性を検証するソリューションです。エージェントベースモデル※4 を用いたシミュレーションにより、対象ターゲットが新規・潜在顧客として獲得し得るのか、あるいは設定したKGI達成に向けて必要十分なポテンシャルを有しているのか、といった戦略策定に関わる重要因子を即時的に算出します。



・業界仮想市場でのシミュレーションによる意思決定支援
想定ターゲットや理想とするペルソナの市場ボリュームや行動変容を仮想市場で再現します。これにより、対象が戦略ターゲットになり得るか、KGI達成にどの程度寄与しうるかを事前に見極めることが可能となり、ターゲット規定および施策設計の意思決定を支援します。

・クライアント企業ニーズに合わせた効果予測ダッシュボード
クライアント企業ニーズに合わせて個別にカスタマイズした「効果予測ダッシュボード」の提供を開始します。ターゲット分析によって得たペルソナ情報をダッシュボードに入力し、市場性を確認できた「バーチャル生活者」に対して、マーケティングコンセプトやメッセージの方向性、広告クリエイティブの事前評価・改善をアジャイルに実施することが可能となり、実効性の高い戦略判断に役立てることができます。
・シミュレーションを支える20万人の大規模調査パネルデータと業種別調査データ
博報堂DYグループは、20万人の大規模調査「Querida(クエリダ) パネル」※5 により、性別・年齢などの属性にとどまらず、趣味・嗜好、メディア行動、WEBアクセス動向といった意識と行動実態に関する膨大なデータを保有しています。さらに、11業種・約40サブカテゴリに及ぶ業種別調査を活用することで、各業種の商品購入実態やサービス利用・契約状況、各種利用・購入意向やブランド指標を把握。BLOOMに搭載された多様なターゲット分析機能やペルソナ生成機能を掛け合わせることで、効果予測の根拠と意思決定を実現します。

◆今後の展望
生活者発想プラットフォーム「市場効果予測」機能は、今後もBLOOM各プロダクトとの連携を深め、これまで以上に高度なプラニングの実現に貢献します。また、博報堂DYグループの横断的なAI専門家集団HCAI Professionalsの活動として、AI関連各領域のプロフェッショナルが開発に携わりながら、マーケティング基盤をAIとともに生活者の心を動かすクリエイティビティプラットフォームへ拡張し、テクノロジーによって生活者の暮らしや、企業のビジネスを一段と支援してまいります。
※1 "エビデンスベースド"「バーチャル生活者」:専門的なプロンプトが不要で、誰もが簡単にN=1のペルソナを生成できるプロダクト。複数のペルソナをひとつのUI上に選択・表示し、プラナーとチャット形式での対話を通じて、商品の受容性やクリエイティブの事前・事後評価など、ペルソナの特徴に合わせた回答を得ることで、プラニングの発想支援につながる機能をもつ。博報堂DYグループ独自の生活者インサイト発掘手法である“生活者発想法”も内蔵。
https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/2025/11/5993.html
※2 生活者 MediA Insight:
https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/2026/03/6362.html
※3 STRATEGY BLOOM PLANNING:博報堂DYグループの生活者 DATA PLATFORMを基盤とし、グループの強みであるプラニングノウハウを社員全員が利用可能な分析メニューとして実装したプロダクト。市場構造の把握からターゲット規定〜価値規定まで一気通貫して行うことが可能。
https://www.hakuhodody-holdings.co.jp/news/corporate/2025/02/5251.html
※4 エージェントベースモデル:自律的なルールに従って行動する多数の個人(エージェント)をコンピュータ上に再現し、彼らの相互作用から社会や経済などの複雑なマクロ現象(創発)を分析・予測するシミュレーション手法。
※5 Querida パネル:博報堂が年に一度、20 万IDを対象に実施する大規模調査をもとにしたデータ。デモグラフィック情報のほか、生活にまつわる質問、メディアの接触や商品の購買についての質問を設定しています。また、インターネット上の行動データとも紐づけ可能で、閲覧行動から興味関心についても知ることができる。
◆参考)CREATIVITY ENGINE BLOOM とは
2024年6月4日、博報堂DYホールディングスは統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」の開発を発表しました。「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は、メディアビジネスやデジタルマーケティングなどのマーケティング領域での活用はもちろん、クリエイティブ制作、販促・ CRMなどコマース、流通領域までをワンストップで統合・管理できる統合マーケティングプラットフォームです。博報堂DYグループが保有する生活者 DATA PLATFORMをベースにAI技術を活用することで、利用者のクリエイティビティを拡張し、新しいコミュニケーションサービスやビジネス創造を支援します。まずは当社グループ社員での利用を開始し、スピーディーに高度な統合マーケティングサービスの効率化と高度化を実現することでマーケティングビジネスのOM率向上、売上総利益の成長に貢献します。

「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は以下の5つの主要モジュールと、そのモジュールを支える「生活者発想プラットフォーム」「生活者 DATA PLATFORM」から構成されています。
STRATEGY BLOOM:マーケティング戦略の策定を支援するモジュールで、生活者データとクライアント企業のデータを統合し、AI技術を用いて市場構造の可視化やターゲット設定、KPI策定の業務効率化を行います。
MEDIA BLOOM:AaaSと連携し、KPI達成のためのメディア効果を最大化するモジュール。テレビとデジタルを組み合わせたメディア最適化やアロケーションを効率的に策定します。
CREATIVE BLOOM:クリエイティブ制作を支援するモジュールで、AIを活用してクリエイティブの評価、自動生成を行い、業務の効率化と高度化を実現します。
COMMERCE BLOOM:購買データとECプラットフォームと連携し、リアル、ECを統合したマーケティング戦略立案を支援します。
ENGAGEMENT BLOOM:顧客との良質な関係性を構築するモジュールで、大手SFAやMAツールと生活者 DATA PLATFORMを連携し、顧客のLTV向上やOne to Oneマーケティングサービスを提供します。
「生活者発想プラットフォーム」:生活者・市場への深い理解や、新しい発見・価値創造をAIとともに行い、AI×生活者発想でビジネスの拡大を支援する新しい発想支援基盤。
「生活者 DATA PLATFORM」:博報堂DYグループの独自データと外部データを一元管理し、BLOOMの各プロダクトで利用可能な基盤として整備します。
<CREATIVITY ENGINE BLOOM の強み>
マーケティング業務の統合・デファクトスタンダード化
STRATEGY、MEDIA、CREATIVE各業務を一元管理し、業務プロセスを統合・標準化することで、労働生産性を向上させます。
生成AI機能を用いた業務の効率化と高度化
生活者発想で培ったマーケティング業務のノウハウを生成AIにインストールし、生活者のより深い洞察を支援することで、ターゲットプロファイルやコンセプト、クリエイティブアイデアなどのクリエイティブワーク業務において生成AIと人間が協調するサービスを提供し、社員の創造性を高めます。
統合マーケティング効果の可視化
生活者 DATAPLATFORMデータを活用し、統計技術やAI技術を駆使して統合マーケティング効果を測定可能な独自指標を提供します。また指標を向上させるための戦略策定や施策開発を支援するマーケティングインテリジェンス機能も提供し、得意先の事業成長へ貢献します。
[参考] 生活者発想プラットフォーム
生活者・市場への深い理解や、新しい発見・価値創造をAIとともに行い、AI×生活者発想でビジネスの拡大を支援する、そのコアとなるのが「生活者発想プラットフォーム」です。AIという、自分とは違う存在を味方につけ、生活者の心を動かすアイデアを生み出し、創造性の拡張へつながる、新しい発想の基盤となります。

生活者発想プラットフォームには以下の 4 つの主要機能を備えています。
●生活者:「バーチャル生活者」との対話、生活者発想法がつまった基盤
●市場:市場動向を把握し、業界のこれからを発想する基盤
●メディア/生活者インターフェース:生活者とのコミュニケーションデザインを発想する基盤
●効果予測:業界仮想市場を再現。マーケティング効果の予測や広告クリエイティブを事前評価し改善する。

生活者発想プラットフォームにて生まれた生活者発想を、 CREATIVITY ENGINE BLOOMの各プロダクトをはじめとした様々なマーケティングAIソリューションで精度を高めて実行し、AI時代の企業マーケティングを支援してまいります。
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