【取材募集】日本介助犬協会で介助犬への認定に向けた合同訓練開始！

日本介助犬協会が滋賀県在住の野村さんと介助犬候補犬ナルとの合同訓練を開始した

社会福祉法人　日本介助犬協会

2024年12月13日 08時00分

　肢体不自由者の日常生活を支える介助犬。落としたものを拾うなどの日常的な作業だけでなく、緊急連絡手段の確保として携帯電話を探して持ってくる等、もしもの時をサポートする、ユーザーにとっては極めて重要な存在だ。

日本介助犬協会(以下、協会)は、滋賀県が介助犬実働頭数ゼロという現状の中、県内在住の野村さんへの介助犬貸与へ向けた合同訓練を12月10日（火）より開始した。

野村さんは重症筋無力症の疑いとして両上肢機能障害と原因不明の両下肢機能全廃の症状を発症した。「今までできていたことがどんどん減ってしまった。介助犬が来てくれたら、自分でできることを少しでも増やしたい」という想いで介助犬を希望した。介助犬を希望してからは、協会職員が自宅への訪問、協会での体験会を経て、この度合同訓練開始に至った。

野村さんの介助犬の候補となるのは３歳の雄犬ナルだ。担当トレーナーは、野村さんとナルについて「今後、社会参加の幅が広がると思われる野村さんと、人と一緒に作業をすることが好きで様々な場所に出かけることが負担にならないナルが合っている」と、コメントした。

野村さんは12月10日（火）から介助犬総合訓練センター～シンシアの丘～（愛知県長久手市）にて宿泊しながら候補犬ナルとの訓練を行い、その後、2025年1月からご自宅での在宅訓練を経て、指定法人による認定審査へ向かう。

【介助犬とは？】
肢体不自由者一人一人のニーズに合わせて特別な訓練を受けた犬のこと。落としたものを拾う、携帯電話を探して持ってくるなど日常生活のサポートをします。全国で60ペアしかおらず、介助犬がいればより豊かな暮らしができるとされる肢体不自由者は15,000人にのぼります。介助犬は無償で貸与されますが、その育成の約9割が企業・個人からの寄付や募金に頼っています。