社員食堂の廃食用油を、持続可能な航空燃料へ
廃食用油の供給及び利用に関する基本合意書を締結
今後は、三菱UFJ銀行の拠点(支店、本部ビル等)に設置されているすべての社員食堂(全国239ヶ所)から排出される廃食用油(年間引取見込量約22,000リットル)をレボインターナショナルが収集し、サファイア スカイ エナジーが計画するSAF製造装置向けに引き渡します。サファイア スカイ エナジーは、2024年度下期~2025年度初頭の生産開始を目指し、大阪府堺市で建設中の日本初となる国産SAFの大規模生産プラントにおいて、レボインターナショナルから引き取った廃食用油を原料としてSAFの製造を行います。日揮HDは、廃食用油を原料とするSAF製造事業に関するサプライチェーンの全体構築を行います。
【航空業界の脱炭素化に貢献】
MUFGは2021年5月に公表したカーボンニュートラル宣言において掲げた、「2050年までの投融資ポートフォリオにおける温室効果ガス排出量ネットゼロ」という目標の達成に向けて、お客さまとの パートナーシップを通じた環境負荷低減に取り組んでいます。
その一環として進めてきたのが、航空業界の脱炭素化に必須とされるSAFのサプライチェーン構築に向けた支援です。2023年5月には国内初となるSAF製造プラント(愛知県田原市)向けのグリーンローンを組成[1]したほか、お取引先の紹介をはじめとした原料収集ネットワークの構築支援にも取り組んでいます。今般の三菱UFJ銀行社員食堂の廃食用油引取開始は、こうしたSAF原料収集ネットワーク強化の一端を担うものです。
【サーキュラーエコノミーへの移行に向けて】
MUFGは、気候変動対応・環境保全への取り組みを経営の最重要課題の一つと認識し、「サステナビリティ経営」を掲げてきました。また昨今は、資源循環への国際的な意識の高まり、ごみ問題の深刻化、資源の保全といった観点から、これまでは廃棄物とされていたものを持続可能な形で再利用する「循環経済(サーキュラーエコノミー)」への移行に向けて、さまざまな取り組みを実施しています。
今般の廃食用油引取開始は、SAF製造という先進的な取り組みを進めるお客さまの原料調達を下支えすることで、航空業界の脱炭素化に貢献すると同時に、MUFG自身のサーキュラーエコノミーへの移行をまた一歩進める、多面的な意義を有するものです。
日揮HD、レボインターナショナルは、コスモ石油株式会社と共同で国内での廃食用油の収集からSAFの製造・輸送・供給に至るまでのサプライチェーン構築に向け事業化の検討を進め、2022年11月1日付で新会社サファイア スカイ エナジーを設立し、国内で発生する廃食用油のみを原料とした年間約3万キロリットルのSAFの供給を目指しています。なお、本事業は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より採択[2]を受けた助成事業です。
MUFGと日揮HD、レボインターナショナル、サファイア スカイ エナジーの4社は今回の取り組みを通じ、我が国におけるSAFの供給体制強化に貢献してまいります。
[1] 2023年5月のグリーンローン組成ついては、以下をご参照ください。
https://www.bk.mufg.jp/houjin/info/pdf/revo_international_seiyaku.pdf
[2] NEDOの採択を受けた助成事業の詳細については、以下をご参照ください。
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