小型人工衛星開発の東大発スタートアップ『アクセルスペース』へ出資
アクセルスペースは、”Space within Your Reach〜宇宙を普通の場所に〜”をビジョンに掲げ、小型人工衛星の開発・量産・運用を行うAxelLiner(AL)事業および地球観測データを取得・蓄積し、画像販売や解析・コンサルティングサービスを提供するAxelGlobe(AG)事業を行っています。
「宇宙産業ビジョン2030(2019年内閣府)」では、国内の宇宙産業の市場規模を2030年代初頭に2兆4000億円に倍増するとしています。近時の宇宙産業は急速な商業化に向けた転換期を迎え、衛星データを活用したソリューションビジネスに加え、小型衛星コンステレーションによる高頻度観測サービス、軌道上サービス、宇宙資源開発など、いわゆる「ニュースペース」と呼ばれる領域でベンチャーを中心とした新たなビジネスプレイヤーやビジネスモデルが急速に成長しつつあります。今後、グローバルでの人工衛星の打ち上げ機数は10年で倍増し、さらに人工衛星による宇宙データ・技術の利活用などは、安定的に成長を続けていくと見られます。
アクセルスペースは、民間の人工衛星製造会社として、これまで9機の小型人工衛星を設計・製造・運用してきました。さらに、AG用のGRUS※衛星では、4機同時製造を行うなど、量産に向けた知見を蓄積しています。この人工衛星を活用し、宇宙データ・技術の利活用や軌道上サービス領域は今後さらなる拡大が見込まれている中、アクセルスペースでは、地球観測プラットフォームと小型衛星のワンストップサービスの2つの事業を軸に、事業拡大を目指しています。
エプソンは、長期ビジョン「Epson 25 Renewed」において、「省・小・精の技術」を極めた水晶・半導体ソリューションにより、スマート化する社会の実現に貢献することを目指しています。今後、拡大する宇宙データ・技術の利活用ビジネスで競争力を発揮し、実績を重ねて成長を続けるアクセルスペースの高い技術力、さらにこれまでの実績を高く評価するとともに、エプソンのさまざまなセンシングデバイスとのシナジーの可能性を模索するため、今回の出資を実行するものです。
今後もエプソンは、独自のテクノロジーや商品・サービスを基盤にさまざまなパートナーとの共創により、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
■エプソンクロスインベストメントについて
エプソンクロスインベストメント株式会社は、情報関連機器、精密機器メーカーであるセイコーエプソン株式会社が100%出資するCVC(Corporate Venture Capital)です。CVC運営に強みを持つ独立系ベンチャーキャピタルであるグローバル・ブレイン株式会社をゼネラルパートナーとしたファンド(EP-GB投資事業有限責任組合)を組成して、投資活動を行っています。
URL:https://www.epson-exi.com/
■アクセルスペースについて
アクセルスペースは、”Space within Your Reach〜宇宙を普通の場所に〜”をビジョンに掲げ、独自の小型衛星技術を活用したソリューションを提供しています。地球観測プラットフォーム「AxelGlobe」、小型衛星のワンストップサービス「AxelLiner」の2つの事業を軸に、小型衛星による地球観測事業、小型衛星および関連コンポーネントの設計・製造、小型衛星の打ち上げアレンジメントおよび運用支援・受託などを行っています。
<会社概要>
社名:株式会社アクセルスペースホールディングス(Axelspace Holdings)
株式会社アクセルスペース (Axelspace Corporation)
設立:2008年8月8日(アクセルスペースホールディングスは2020年3月)
事業内容:小型衛星による地球観測事業、小型衛星などを活用したソリューションの提案
小型衛星および関連コンポーネントの設計・製造
小型衛星の打ち上げアレンジメントおよび運用支援・受託
超小型衛星が取得したデータに関する事業
本社:東京都中央区日本橋本町3-3-3 Clipニホンバシビル
代表取締役:中村 友哉
資本金:80億5028万円(資本準備金含む)(2023年12月1日現在)
社員数:146名(2023年12月1日現在)
URL:https://www.axelspace.com/ja/
※GRUS:アクセルスペースが開発している次世代型超小型地球観測(リモートセンシング)衛星。100kg 級の超小型でありながら、地上分解能2.5m の地球観測が可能。
以上
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