30・40代女性150名に聞いた飲食店の店舗デザイン本音調査（オフィスデザイン・マッチングサイト EMEAO！調査）

https://emeao.jp/guide/officedesign/officedesign-recomend/post-43135/ エミーオが飲食店選びに見る大人世代のリアルなニーズを徹底調査

株式会社eclore

2025年7月11日 20時18分

SNSや口コミサイトの影響で、飲食店選びはかつてないほど多様化しています。30・40代女性は家族や友人との外食シーンだけでなく、自分自身の時間や体験にもこだわりを持つ世代です。彼女たちは「どんな空間なら安心して入れるか」「本当に落ち着いて過ごせるか」など、外観や内装、雰囲気など細部にまで厳しい視線を向けています。

そこで今回、厳選業者を紹介するオフィスデザイン・マッチングサイト『エミーオ(https://emeao.jp/guide/officedesign/officedesign-recomend/post-43135/ )』は、30・40代女性150名を対象に、飲食店のデザインについて本音アンケートを実施しました。

調査では「入ってみたいと感じる外観」、「心地よいと感じる内装」、「入りにくいと感じるお店の特徴」、「友人にシェアしたくなる内装」という4つの切り口から、大人世代の女性のお店選びの本音を徹底調査。これからの飲食店デザインで本当に求められているものを明らかにしています。

これから新規出店や店舗リニューアルを検討されているオーナー様や運営者の方は、ぜひ参考にしてみてください。

▼ 調査概要

　◆ 調査1：『入ってみたい！』と感じる飲食店の外観は？

　◆ 調査2：『心地よい』と感じる飲食店の内装は？

　◆ 調査3：『入りにくい』と感じてしまう特徴

　◆ 調査4：シェアしたくなる飲食店の内装

　◆ まとめ：居心地と安心感がカギ！大人世代が求める飲食店デザイン

調査結果1：『入ってみたい！』と感じる飲食店の外観で重要なポイントは？※複数回答可(注1)

(注1) 本設問は複数選択式ですが、選択肢は2つまでに制限しています。これにより、入ってみたいと感じる飲食店の外観をより明確に把握できるようにしています。

最も多かったのは「メニュー内容や価格帯が入り口付近で分かる」（48.7%、73人）という回答でした。30・40代女性にとって、事前に何がいくらで食べられるのかを確認できる“分かりやすさ”が、安心してお店に入るための大きなポイントとなっていることが分かります。
次いで「清潔感があり、明るい印象を受ける」（42.7%、64人）や「外から店内の様子や雰囲気が分かりやすい」（37.3%、56人）も多く、衛生的で安心感のある雰囲気、外から店内の様子が見える“開放感”も重視されている傾向が見られます。
また、「親しみやすく気軽に入れる雰囲気がある」（32.0%、48人）も比較的高い割合となっており、初めてでも入りやすい・一人でも入りやすい雰囲気が選ばれる理由になっているようです。
一方で、「看板やロゴ、入口のデザインがオシャレでセンスが良い」（6.7%、10人）や「SNSでシェアしたくなるようなフォトジェニックな外観」（0.7%、1人）、「植物・緑などを取り入れたナチュラル感がある」（4.7%、7人）といった“デザイン性”や“映え”を重視する意見は少数にとどまっています。

調査結果2：飲食店の内装で『心地よい』と感じるのはどんな要素ですか？※複数回答可(注2)

(注2) 本設問は複数選択式ですが、選択肢は2つまでに制限しています。これにより、心地よいと感じる飲食店の内装をより明確に把握できるようにしています。

最も多かったのは「広々として、ゆったりと座れる座席配置」（66.0%、99人）でした。30・40代女性にとって、十分なスペースが確保されていて、落ち着いて食事や会話ができることが“心地よさ”に直結していることがわかります。
次いで「清潔感があり、衛生的に気持ちよく過ごせる」（38.7%、58人）や「静かで落ち着きがあり、会話がしやすい環境」（28.0%、42人）も多く選ばれており、店内の衛生面や、周囲を気にせずリラックスできる環境が重視されていることがうかがえます。
また、「木目調・植物などを活用したナチュラルな内装」（19.3%、29人）も一定の支持を集めており自然素材の温かみや癒しの雰囲気も、心地よさのポイントとなっているようです。
一方で、「インテリアに統一感があり、洗練された雰囲気がある」（6.0%、9人）や「暖色系・間接照明などの柔らかく落ち着いた照明」（10.0%、15人）は比較的少数にとどまりました。また、「SNSでシェアしたくなる写真映えする空間」（0.7%、1人）に関しては、ごく一部の意見に留まっています。

調査結果3：飲食店で『入りにくい』と感じる特徴は？※複数回答可(注3)

(注3) 本設問は複数選択式ですが、選択肢は2つまでに制限しています。これにより、飲食店で入りにくいと感じる特徴をより明確に把握できるようにしています。

最も多かったのは「店内が外から見えにくく、雰囲気が分からない」（46.7%、70人）でした。30・40代女性にとって、お店に入る前に店内の様子や雰囲気が分からないことは大きな不安要素となっており“見えやすさ”や“安心感”が重視されていることがうかがえます。
次いで「看板や外観が古く、清潔感がない」（27.3%、41人）、「店内が暗くて閉鎖的な印象を受ける」（26.0%、39人）も多く選ばれ、外観や店内の“清潔感”や“明るさ”が来店ハードルを左右している様子が読み取れます。
また、「異性客や常連客が多く、入りづらい雰囲気がある」（24.0%、36人）や「メニューや価格帯が店外から分かりにくい」（20.7%、31人）といった“分かりやすさ”や“入りやすさ”への配慮も重視されています。
一方で、「オシャレすぎたり、高級感がありすぎて気軽に入りづらい」（18.7%、28人）や「派手すぎて落ち着かない印象がある」（14.7%、22人）も一定数挙げられており、過度な演出や高級感よりも“普段使いできる安心感”や“馴染みやすさ”が求められている傾向が見て取れます。

調査結果4：友人とシェアしたくなる飲食店の内装は？※複数回答可(注4)

(注4) 本設問は複数選択式ですが、選択肢は2つまでに制限しています。これにより、シェアしたくなる飲食店の内装をより明確に把握できるようにしています。

最も多かったのは「居心地が良く、友人と長時間過ごしたくなる空間」（43.3%、65人）でした。30・40代女性にとって、ゆっくりと落ち着いて過ごせる“居心地の良さ”が、友人とシェアしたくなるお店選びの決め手となっていることが分かります。
続いて「ナチュラル系の落ち着いた癒し空間」（34.0%、51人）や「シンプルで洗練されたセンスの良い空間」（26.0%、39人）も多く選ばれており、派手さや華美さよりも“自然体でいられる空間”や“洗練された雰囲気”が支持されています。
また、「海外風やリゾート感など、おしゃれで非日常を感じる空間」（22.0%、33人）や「SNS映えする華やかで写真に撮りたくなる空間」（15.3%、23人）も一定の人気がありますが、いずれも「居心地の良さ」や「ナチュラルさ」ほどの支持には及びませんでした。
「個性やユニークさがあり、他にはない独自性を感じる空間」（10.0%、15人）や「高級感があり非日常的な特別感がある空間」（9.3%、14人）は、いずれも一定の支持はあるものの、全体から見ると少数派寄りの選択肢となっています。

まとめ：居心地と安心感がカギ！大人世代が求める飲食店デザイン

今回のアンケート結果から、30・40代女性が飲食店を選ぶ際に重視しているのは「居心地の良さ」「清潔感」「わかりやすさ」「安心感」といった実用的で落ち着いた要素であることが明らかになりました。
外観では、メニューや価格が一目で分かることや、店内の様子が外から見えることが重視されており、初めてのお店でも安心して入れる「ハードルの低さ」が求められています。
内装面では、広々とした座席配置や清潔さ、リラックスして過ごせる雰囲気が「心地よさ」として高く評価されています。
一方で、SNS映えや個性・高級感などの“特別な演出”は一部に支持があるものの、主流ではなく、日常的に「また来たい」と思える空間が重視されている傾向が強いと言えるでしょう。
お客様に選ばれ、リピーターを増やすためには、奇抜な演出や流行を追い求めるだけではなく、「安心してくつろげる、普段使いできるお店づくり」を意識することが大切です。
実用性と安心感、そして居心地の良さを追求し、誰もが気軽に立ち寄れる空間を整えることこそが、30・40代女性の心をつかむ大きなポイントとなりそうです。