品川区、地域社会のゼロカーボン化促進に関する実証実験を開始
~中小規模建物への脱炭素化サービスの普及を目指す~
品川区は6月30日、TreeLab合同会社(港区)と協働で、区有施設の省エネ化を図る実証実験を開始します。
この実証実験を通して、中小規模建物への脱炭素化サービスの普及を目指し、地域社会のゼロカーボン化促進を図ります。
実証実験の開始にあたっては、品川区が運営する「しながわシティラボ」へ、東京科学大学認定ベンチャーのTreeLab合同会社より課題解決型の提案を受け、覚書を締結しました。

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実証実験の概要について
エアコンの室外機に外付けした端末で室外機の電力量を制御し、省エネによる電気料金の削減効果を図るサービスモデルの実証実験を区有施設{品川区立八潮学園、品川区立八潮子育て支援施設(IKUMOやしお)}で行います。期間は令和7年6月から令和8年9月までを予定しています。

建物で使用する電力の大きな割合を空調が占めますが、エアコンの省エネは設定温度等の人の運用に依存し、DX化が遅れています。
そこで、エアコンの8割以上の電力を消費する室外機を制御することで、使用量やCO2を効果的に減らす省エネが期待できますが、これまでの省エネシステムは複雑で高コストのため、中小規模の建物には向いていませんでした。
今回の実証実験では、中小規模建物向けに室外機の電力計測・制御・クラウド通信機能を一体化した新開発のIoT端末を使用し、サービスを共同開発する株式会社ファミリーネット・ジャパンと導入から運用までシンプルで効果の高い低価格DXの実現を図ります。
エアコンの操作性は変わらず、利用者はこれまでどおり設定温度や風量を調整できます。品川区と東京科学大学認定ベンチャーのTreeLab合同会社は区有施設での実証実験を通じて、中小規模建物の脱炭素化を促進する省エネサービスの共創に取り組みます。

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しながわシティラボとは
品川区では、大学・研究機関、民間事業者と連携し、SDGsに資する地域課題の解決を図るため、「しながわシティラボ」を運営しています。民間企業や大学等からの提案により社会課題を解決(課題解決型)し、また、行政が民間企業・大学等へ新サービスの実証実験の場を提供すること(実証実験提案型)により新たなソリューションを創出するといった双方向の連携を推進しています。
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