書籍『ゼロからの共創 「わからない」「うまくいかない」の壁を突破する方法』を出版
共創のWhyとHowに多角的に迫り、共創を見つめなおし理解を深めるヒントを得る
株式会社オカムラ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役 社長執行役員:中村 雅行)は、書籍『ゼロからの共創 「わからない」「うまくいかない」の壁を突破する方法』を2025年7月25日に大学教育出版より出版します。
共創は2004年にミシガン大学の教授らが著書の中で「Co-creation」の概念を提唱し、広まったとされています。その後デザインやものづくり、IT、働き方の研究分野にて、人々の創造性(クリエイティビティ)を高める手段として研究対象とされてきた歴史があり、いまではこれからの将来を背負って立つリーダーたちが取り組むべきこと、そして身につけるべきチカラとして注目されています。
オカムラは人が集まる場づくりに携わる会社としてさまざまな研究を行っています。本書のテーマである共創を単に研究対象として取り上げるだけでなく、多くの実践を行ってきました。その中で、もっともよく問われた言葉は「共創って、いったい何なんですか?」。共創は特定の視点だけから理解しようとしても、その本質は見えづらく、間違いがおきやすいため壁にぶつかってしまいます。「わからない、うまくいかない、理解されない」といった共創の壁を突破する方法は、複合的な視点を取り入れ、コト(やり方や考え方、運営運用)やモノ(空間やツール、システム)の重なりを立体的に見て取り組むことです。
本書は、多様な視点から共創の新たな一面に気づいていただけるよう共創のWhyとHowで構成しています。「なぜ日本で共創が必要なのか」「どうしたら共創がうまくいくのか」という2つの問いを設定し、社会変容や各市場の動向、さまざまな理論を整理しながら多角的に迫ります。
さらには、事例紹介や有識者へのインタビューも掲載しました。概念的な整理だけではわかりづらい点については、示唆に富んだ古今東西の事例と人材のリアルな実践例に触れることで、理解を深めるためのヒントを得られる内容構成にしています。本書が、共創の世界への第一歩を踏み出すきっかけとなることを期待しています。

―書籍『ゼロからの共創 「わからない」「うまくいかない」の壁を突破する方法』概要―
書名:ゼロからの共創 「わからない」「うまくいかない」の壁を突破する方法
著者名:株式会社オカムラ 働き方コンサルティング事業部 ワークデザインストラテジー部 庵原 悠
発行日:2025年7月25日
定価:2,420円(本体2,200円+税10%)
判型、ページ数:A5判/232ページ
発行所:株式会社大学教育出版
目次
Chapter 1 なぜいま共創が求められているのか?
Chapter 2 共創 そもそもどんな活動なのか?
Chapter 3 場 共創を加速させる最強ツールのつくりかた
Chapter 4 運営 戦略的に場の賑わいをつくる方法
Chapter 5 計画 目標達成に向けた手順を立てよう
Chapter 6 空間 「心地よく集まって、ふれあう」の仕立てかた
Chapter 7 未来 日本のイノベーションはどこへ向かう?
事例紹介やInterview、Columnをふんだんに配し、共創の実践に役立つ情報が盛りだくさんの構成にしています。
■著者紹介
庵原 悠(いはら ゆう)
株式会社オカムラ 働き方コンサルティング事業部 ワークデザインストラテジー部
デザインストラテジスト
慶應義塾大学SFC卒業後、株式会社岡村製作所(現:株式会社オカムラ)入社。オフィス研究所、フューチャーワークスタイル戦略部などを経て現職。既存のデザイン領域を越えた空間設計や製品開発、企業組織の働き方コンサルティングなどの従事と並行し、全国の大学・自治体・企業等での講義、講演を通じて、共創の啓発活動にも尽力している。
未来の働き方としての「共創」に可能性を感じ、2012年には企業内コワーキングスペース・Future Work Studio“Sew”を立ち上げ、企画・設計・運営に参画。慶應義塾大学SFC研究所所員としてファブラボ研究と並行し、世界ファブラボ会議や横浜ファブ・シティー・コンソーシアム、文部科学省・革新的イノベーション創出プログラム(COI STREAM)などに参加。国外の共創の場の調査研究を続けながら、10年以上にわたる企業や学校、自治体での共創プロジェクトや共創の場づくりのほか、現在も文部科学省COI-NEXT(2023-)「リスペクトでつながる『共生アップサイクル社会』共創拠点」などに参画している。
著書に『イノベーションの未来予想図』『すばらしい未来に向けた環境予想』(ともに共著、創成社)などがある。
■著者コメント
「共創は高尚でも先端でもなく、誰にとっても等しく浸透すべき働き方である」
これが私の根底の考えです。本書で述べているような社会背景や技術進展の経過を踏まえたときに、共創の必然性を感じるからです。そして、共創によって人々が享受できる成果とは、私たちにとってのウェルビーイングな生活を実現できることです。自分たちらしさや自分たちにとっての価値や幸せに向けて働く、仕事や生活を支援してくれる複数のコミュニティとつながる、自分の関わる地域やまちが課題を解決し豊かになり、重層的な好循環が生活の活力を生み、多くの人々を巻き込むほどに海外にも魅力が伝播していく。そうした実践がいっそう日本全国のコミュニティで広がることに期待しています。
この本をきっかけに、みなさん、また共創の場でお会いしましょう。
□大学教育出版ウェブサイト
『ゼロからの共創 「わからない」「うまくいかない」の壁を突破する方法』
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