全国初 東海若手市長の会が介助犬育成現場を訪れ現状と課題を知る
●東海若手市長の会第二回総会が介助犬総合訓練センター~シンシアの丘~(愛知県長久手市)を会場に実施
●総会後には介助犬PR犬によるデモンストレーション等を通じて介助犬への理解を深めた
●13人の市長(町長)が出席する場で介助犬育成の課題を伝える貴重な機会となった
2025年1月23日(木)、社会福祉法人日本介助犬協会(以下、協会)が運営する介助犬総合訓練センター~シンシアの丘~(愛知県長久手市)を会場に、東海若手市長の会 本年度第2回総会が開催されました。東海若手市長の会とは、愛知、岐阜、三重、静岡の東海四県の45歳以下で初当選した15名の若手市長による組織です。今回の総会にはオブザーバーを含め6県13市町の首長が出席しました。会場が介助犬総合訓練センター~シンシアの丘~となったのは、長久手市長で東海若手市長の会メンバーの佐藤有美氏が、他市長にも介助犬活動を知ってもらいたいとの思いで、協会に提案したためです。
総会終了後には、協会理事長高柳友子氏による事業紹介と、介助犬PR犬による介助動作のデモンストレーションが披露されました。デモンストレーションでは、落とした物の拾い上げや、靴靴下を脱がす脱衣介助、携帯電話を探して持ってくるといった作業が行われ、参加者からは高い関心が寄せられました。デモンストレーション後の質疑応答では、参加市長から複数の質問が寄せられ、活発な意見交換が行われました。
ホスト役を務めた長久手市長 佐藤有美氏からは、「発信力のある元気な若手市長の皆さんに介助犬について深く知ってもらうことができました。市長の立場だからこそできる普及・啓発活動に積極的に取り組んでいきます。」、若手市長の会会長の桑名市長 伊藤徳宇氏からは「今回、認知度の低い「介助犬」の現状や課題について学ばせていただく良い機会となりました。また、支援を必要としている方に、介助犬によるサポートがしっかりと行き届くようにすることの重要性について認識し、より多くの方へ周知することが大切であると感じました。この学びを、それぞれの自治体に持ち帰り、障害のある方々の自立、社会参加の一層の推進に活かしてまいります。」とのコメントがありました。
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【介助犬総合訓練センター~シンシアの丘~について】
2009年、愛知県長久手市に開所した、日本初の介助犬専門の総合訓練施設です。その建設にあたっては、愛知県、名古屋市、岐阜県、三重県、静岡県の支援を受けています。介助犬を希望する障がいのある方が宿泊をしながら介助犬候補犬と訓練を行う「訓練室」があることが特徴です。2009年の開所以来41ペアの介助犬ペアが輩出され、全国で活躍しています。
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【介助犬について】
肢体不自由者一人一人のニーズに合わせて特別な訓練を受けた犬のことをいいます。落としたものを拾う、携帯電話を探して持ってくるなど日常生活のサポートをします。全国で60ペアしかおらず、介助犬がいればより豊かな暮らしができるとされる肢体不自由者は15,000人にのぼります。介助犬は無償で貸与されますが、その育成の約9割が企業・個人からの寄付や募金に頼っています。
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【社会福祉法人日本介助犬協会について】
愛知県長久手市と神奈川県横浜市に拠点があり全国規模で介助犬の普及活動を行っています。また犬たちの個性を活かした活動にも注力しており、人と犬をつなぐ「Dog Intervention®(犬による介入)」の取り組みとして、動物介在活動・動物介在療法、虐待や性被害を受けた子ども達に寄り添う付添犬、そして、発達障がいや知的障がいなど様々な障がいを抱える方のご家族へ犬を譲渡する「With Youプロジェクト」などの取り組みも行っています。
公式サイト:https://s-dog.jp/
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