ヴイエムウェア、Software-Defined Edge(ソフトウェアベースのエッジ)の導入を推進するイノベーションとパートナーシップの拡張を発表
Intelligent Assist、テレメトリの強化、ワークフローの自動化により、企業と通信事業者のエッジにおけるワークロードの接続、保護、管理を円滑化
【2023年11月14日(日本時間)東京発】
ヴイエムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:山中 直)は、エッジでのデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進させる新しいソリューションとパートナーシップの拡大を発表しました。今年発表されたVMware Software-Defined Edgeをもとに構築されたこれらのイノベーションと新しい連携により、エッジの環境の簡素化、保護、モダナイゼーションを支援します。主な発表内容は次のとおりです。
VMware Edge Cloud Orchestratorの新しいテレメトリ機能によりエッジワークロードの可視性を強化
VMware Software-Defined Edge向けのIntelligent Assistの導入によって、複数のさまざまな関係者にとっての運用環境を簡素化
VMware SASEユーザのMicrosoft Security Copilotの利用が可能になることによるコラボレーション強化
VMware Telco Cloud Automation向けの新しいWorkflow Hubでセルサイトの迅速なロールアウトをサポート
Symantecとの初めての連携でソフトウェアベースのエッジの保護を強化
VMwareでは、ソフトウェアベースのエッジを「データが生成または利用されるエンドポイントに近い複数の場所でワークロードを実行する分散したデジタルインフラ」と定義しています。その範囲は、オフィス、路上、セルサイト(基地局)、工場内フロアなど、ユーザとデバイスが存在する場所に及びます。VMwareはソフトウェアベースのエッジを構成する3つのレイヤすべてに対応します。最上位のエッジ コンピューティング レイヤでは、アプリとワークロードがホストされます。次にインテリジェント オーバーレイでは、SD-WAN(Software Defined-Wide Area Network)とセキュリティサービスが実行されます。そして下層のネットワークレイヤでは、オーケストレーション機能とプログラミング可能なネットワークを提供するため、固定ネットワークと5Gネットワークにわたるネットワーク接続のためのソフトウェアが実行されます。
VMware Edge Cloud Orchestratorでエッジのワークロードのインサイトを抽出
VMwareはエッジのワークロードの運用最適化をさらに促進するためにVMware Edge Cloud Orchestratorのテレメトリ機能を発表しました。この新機能を通じて、エッジのワークロードに対するインサイトと可視性が提供されます。また、エンドデバイスを特定できるほか、ワークロード、コンピューティング、ネットワークの状況に関する情報を利用可能にすることで、問題の早期解決を実現します。VMware Explore Las Vegasで発表されたVMware Edge Cloud Orchestratorは、VMware SASEとエッジネットワークとエッジコンピューティングのギャップを解消する業界初の製品であるVMware Edge Compute Stackの統合管理を可能にします。
生成AIを利用してエッジの運用環境を簡素化
エッジでのエンタープライズアプリの導入が進むにつれ、エッジコンピューティングは主流になると考えられます。しかし、企業やサービスプロバイダは、エッジ環境の変革を進める上で課題に直面する可能性があります。一例として、IoTデバイス、エッジネイティブアプリ、ユーザ、インフラなどによりエッジが複雑になり過ぎたり、多くのツールが使われることでインサイトが断片化したり、さらに予算、人員、スキルにギャップが生じ、運用環境が十分でなくなる可能性があります。
VMwareは、顧客とパートナーのこれらの課題への対処を目的にVMware Software-Defined Edge向けのIntelligent Assistを発表しました。これは、エッジにおけるワークロード、ユーザ、IoTデバイスの接続、保護、管理についての運用を可能にします。生成AIテクノロジーをベースとするこのソリューションは、VMware Edge Intelligence(旧称:VMware Edge Network Intelligence)の機能を拡張することで、自動化の促進、スキル ギャップの解消、問題解決の迅速化を実現することが期待されます。VMwareは2023年8月に、Intelligent Assistを生成AIベースのソリューション ファミリーとして発表しました。VMware独自のデータを使って学習を行い、マルチクラウド時代のエンタープライズITのあらゆる側面を簡素化、自動化します。Gartnerによると、「2022年のエッジコンピューティング環境での機械学習の導入は5%ほどでされていましたが、2026年までにはその割合が50%以上になります*1」としています。
Microsoft Security Copilotによるエッジの保護の強化
VMwareは、運用以外の面でもソフトウェアベースのエッジアーキテクチャに生成AIテクノロジーを導入しやすくします。VMwareは本日、Microsoft Security Copilotのパートナープライベートプレビューに参加したことを発表しました。Microsoft Security Copilotは生成AIベースのツールであり、脅威の迅速な検知と対応を支援するとともに、脅威の状況の全体像に対する理解を深めることができます。VMwareとMicrosoftは、VMware SASEユーザがSASE環境から得たインサイトをMicrosoft Security Copilotに共有するオプションを提供する予定です。Microsoft Security CopilotのパートナープライベートプレビューへのVMwareの参加により、Microsoft Security Copilotが学習の対象とするセキュリティイベントを補強し、ネットワークの境界でのセキュリティ関連情報を含めることができます。
Workflow HubでRANサイトのロールアウトを迅速化
VMwareはVMware Telco Cloud Automation 3.0を発表しました。この発表では、Workflow Hubが一般公開されます。新規に開発されたノーコードフレームワークであるWorkflow Hubにより、通信サービス事業者(CSP)は、再利用可能なワークフローを容易に定義し、ネットワーク全体へと拡張できます。これにより、時間の節約、進捗の監視とトラブルシューティング、運用コストの削減を実現します。RANサイトのプロビジョニングと展開については、たとえば、Workflow Hubを使うことで、構築済みのテンプレートを迅速につなぎ合わせてサードパーティツールを利用し、実行と再利用が可能なセルサイト向けのワークフローを構築できます。Workflow Hubを使うことで、通信事業者は新しいセルサイトを数時間で展開できます。時間と運用コストを削減し、包括的なネットワークの大規模な展開を促進できます。
Symantecとの新しい連携によりエッジのセキュリティを強化
VMwareは、エッジの場所、アプリ、ユーザ、デバイスを問わず一貫性のあるセキュリティを提供するために、Broadcom Inc.のSymantecとの最初の連携を発表しました。VMwareはSecurity Service Edge(SSE)のオーケストレーション連携を拡張し、Symantec Cloud Secure Web Gateway(SWG、旧称:Web Security Service)との連携を追加しました。この新しい連携と今後予定されている進化により、VMwareはクラス最高レベルのネットワークとセキュリティ機能をともなう単一ベンダーによるSASEのオプションを追加する予定です。
VMware, Inc.、サービスプロバイダおよびエッジ担当上級副社長兼ゼネラルマネージャ、サンジェイ・ウパール(Sanjay Uppal)コメント:
「VMware Software-Defined Edgeの導入は、企業と通信サービスプロバイダの双方から反響を呼んでいます。VMware Software-Defined Edgeを使うことで、適切なサイズのコンピューティングのフットプリント、ゼロタッチのオーケストレーション、そして多様なエッジワークロードを実行するために必要なプログラミング可能なネットワーク アーキテクチャを提供します。ソフトウェアベースのエッジの普及は、通信事業者の5Gセルサイト、スマートファクトリフロア、変電所、小売業界の最新の店舗、支社といった分散型エンタープライズ全体に及んでいます。展開の4つの段階すべてでお客様を支援します。展開はエッジのテレメトリから始まり、ワークロードの統合、エッジAIアプリのサポート、そしてスマートファクトリフロアのリアルタイムアプリへと進みます。VMwareは、ソフトウェアベースのエッジのポートフォリオ全体で生成AI、セキュリティの強化、高度な自動化を取り入れて、これらのユースケースを実現します」
ヴイエムウェア社について
ヴイエムウェアは、あらゆるアプリケーションに対応したマルチクラウド サービスを提供するリーディング プロバイダであり、企業によるコントロール下でのデジタル イノベーションを実現します。VMwareのソフトウェアは、イノベーションを加速させる信頼性の高い基盤として、企業が未来を築くために求められる柔軟性と選択肢を提供します。カリフォルニア州パロアルトに本社を置くVMwareは、同社の2030 Agendaを通じて、より良い未来の構築に取り組んでいます。VMwareの詳細は www.vmware.com/jp をご覧ください。
*1:Gartner®、Building an Edge Computing Strategy、Thomas Bittman氏、2023年4月12日
GARTNERは米国およびその他の地域におけるGartner, Inc.またはその関連会社の登録商標およびサービスマークであり、ここでは当該企業の許可を得て使用しています。All rights reserved.
VMware、Explore、VMware SD-WAN は、米国およびその他の地域における VMware, Inc. またはその子会社の登録商標または商標です。この文書には、サードパーティが作成し管理する VMware 以外の Web サイトへのハイパーリンクが含まれている場合があります。これらの Web サイトのコンテンツについては、サードパーティが全責任を負います。
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- システム・Webサイト・アプリ開発アプリケーション・セキュリティ