DHL グループ、グローバルヘルスロジスティクス強化に向け航空貨物コールドチェーンネットワークを拡充
・医薬品専用の航空貨物ネットワークを拡大し、医療製品の迅速かつ高信頼な温度管理輸送を実現 ・特別塗装のボーイング777型貨物機を新規投入、ヘルスケア分野への戦略的注力と専用輸送能力を強化
ドイツ・ボン発 ―DHL グループ(以下、DHL)は、ライフサイエンス&ヘルスケア(LSH)分野における物流体制を大幅に強化するため、専用の航空貨物コールドチェーンネットワークの拡充を発表しました。これにより、温度管理を要する医薬品、ワクチン、バイオ医薬品、さらには細胞・遺伝子治療(Cell & Gene Therapy)製品の輸送体制を高度化します。

本ネットワークは、「DHL Health Logistics」に対する総額20億ユーロの戦略的投資の中核を成す取り組みの一つです。高度な品質管理が求められるヘルスケア製品について、エンドツーエンドでの可視性を確保し、世界有数の製薬・医療機器企業における高度化・複雑化する物流ニーズに対応します。
DHL Global Forwarding, Freight CEOのOscar de Bokは、「ライフサイエンスおよびヘルスケア企業は、信頼性、法規制遵守(コンプライアンス)、そしてエンドツーエンドの透明性を備えたコールドチェーンソリューションを求めており、その水準は年々高まっています。同時に、サプライチェーンの簡素化やコスト最適化も重要課題です。今回のネットワーク拡充では、DHL Aviationのグローバル航空ネットワーク、GDP(Good Distribution Practice)準拠の拠点網、最新の温度管理施設への大規模投資を統合しました。これにより、重要な治療薬を患者さまへ確実に届けるための、より強固で効率的な物流基盤を構築します」と述べています。
今回の拡充では、第三者の航空会社や商業航空便への依存度を低減することで、輸送全行程におけるサービスの完全性と温度管理精度を向上させます。同時に、地政学的リスク、輸送スペース不足、規制の複雑化といった外部環境変化への耐性(レジリエンス)も強化します。ネットワークは、30以上のGDP準拠航空ハブおよびゲートウェイを通じて主要市場を結び、温度管理を要する医薬品・医療製品の輸送能力を拡充します。
ブリュッセル―シンシナティ間を皮切りに展開
まずはブリュッセル(BRU)―シンシナティ(CVG)間の専用レーンを第一弾として運用を開始し、その後、欧州、中東、アジア、中南米へと順次拡大する予定です。BRU–CVG間レーンは、大手製薬企業が集積する米国中西部と、欧州有数のライフサイエンス拠点を直接接続します。沿岸部の混雑を回避することで、高付加価値バイオ医薬品やタイムクリティカルな細胞・遺伝子治療製品に対し、シームレスな温度管理輸送を実現します。

ブリュッセル側では、ブリュッセル空港貨物地区(BRUcargo)内に45,000平方メートルの医薬品専用ゾーンを整備、臨床レベルの品質保証体制のもと、出発地から到着地まで一貫した品質管理を確立します。これにより、世界の主要ヘルスケア市場間を結ぶ強靭な輸送インフラを構築します。
今後の重点拡大国には、インド、シンガポール、日本、韓国、ブラジル、米国、ドイツ、アイルランドが含まれます。各ルートは厳格な規制要件を満たしながらサプライチェーン全体で製品品質を維持する設計となっています。
本ネットワークの拡充は、グローバルヘルスロジスティクスの強化というDHLのミッションを体現する取り組みです。医薬品および医療物資に対する迅速・高信頼・温度管理輸送への需要拡大に対応するとともに、常に患者の安全を中核に据えています。さらに、温度管理インフラへの大規模な投資と組み合わせることで、過度な保冷梱包や高コストのリーファーコンテナ(Reefer Container)への依存を低減し、温度逸脱リスクを最小化しながら品質と経済合理性を両立するサービスモデルを構築します。
専用ボーイング777Fを投入、温度管理能力を強化
本ネットワーク拡充を支えるため、DHLはブリュッセル―シンシナティ間に専用のボーイング 777型貨物機を導入しました。「DHL Health Logistics」塗装を施した同機は、ヘルスケアロジスティクス分野への戦略的注力を象徴するものです。同時に、専用機の定期運航により、医薬品輸送の最重要レーンにおいて安定的かつ管理可能な輸送能力を確保し、温度管理を要する高付加価値貨物に求められる厳格な品質基準を一層強化します。特別塗装は戦略的重要性を示す象徴的な取り組みである一方で、専用機による安定運航こそが、拡大を続けるDHLのヘルスロジスティクスネットワークの基盤を実質的に強化する役割を担っています。
<抄訳版>本リリースは、DHLグループが中央ヨーロッパ時間2026年2月19日付で配信したプレスリリースの英語原文を抄訳したものです。なお、英文の原文と翻訳内容に齟齬がある場合には原文が優先します。オリジナルの英語版はこちらをご覧ください。
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