ドイツ連邦共和国MTU Aero Engines社と航空機エンジンリースの共同事業を開始
具体的には、MTU社とともに中長期エンジンリース事業を主体とする「Sumisho Aero Engine Lease B.V.」
を、またMTU社の100%子会社であるMTU Maintenanceとともに短期エンジンリース事業を主体とする「MTU Maintenance Lease Services B.V.」を年内に設立する予定です。
住友商事は、長年に亘り民間航空機ビジネスとして航空機・エンジンのオペレーティングリース事業、機体売買、エンジン整備、部品供給など航空アフターマーケット市場に注力してきました。
近年、多額の初期投資の回避、資産のオフバランス化の必要性などから、航空機用スペアエンジンは
航空機本体と同様にエアラインが長期リース形式で導入する需要が増加しております。また格安航空の台頭も相まって、エアラインがより効率的な運営を目指して必要な時(エンジン整備時等)のみスペアエンジンを短期リースで手配する傾向も高まっております。
今回独立系エンジン整備会社としては世界最大のMTU社と共同で立ち上げるエンジンリース事業は、住友商事の資金力・長期リースの知見とMTU社の整備力・短期リースノウハウを組み合わせ、今後のエアライン業界の幅広いニーズに対応する新しい試みです。
住友商事は、昨年6月に三井住友ファイナンス&リースとともに約73億㌦で英大手銀行ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドの航空機リース事業を共同で買収し、事業会社としてSMBC Aviation Capitalをアイルランドに設立しております。SMBC Aviation Capitalでの航空機リースをコア事業に位置付け、同事業とのシナジー効果が期待されるエンジンリース、MTU社での整備を含めた対エアライン向けパッケージ型ビジネスの展開を図っていきます。
【MTU社概要】
社 名:MTU Aero Engines
設 立:1911年
所 在 地:ドイツ連邦共和国ミュンヘン
代 表 者:エゴン・ベーレ
資 本 金:2012年 1,089.3百万ユーロ
事 業 内 容 :航空機エンジン製造および整備事業
売 上 高:2012年 3,379 百万ユーロ
備 考:住友商事は、2006年よりMTU Maintenanceの行うエンジン整備事業の対日
代理店を務めており、各国内航空会社への売り込み活動を行っております。
【Sumisho Aero Engine Lease B.V.概要】
設 立:2013年12月(予定)
所 在 地:オランダ アムステルダム
株 主:住友商事グループ 90%、MTUグループ 10%
事 業 内 容 :中長期航空機エンジンリース
【MTU Maintenance Lease Services B.V.概要】
設 立:2013年12月(予定)
所 在 地:オランダ アムステルダム
株 主:住友商事グループ 20%、MTUグループ 80%
事 業 内 容 :短期航空機エンジンリースおよび関連サービス
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