今イギリスでもっとも勢いのある演出家トム・サザーランド、ロンドンの名門劇場の芸術監督に就任！来月、日本上演のミュージカル「グランドホテル」に注目！

今、イギリス最も勢いのある演出家トム・サザーランドが、チャリング・クロス・シアターの芸術監督に就任することがわかった。

英ウエストエンドは米ブロードウェイと並ぶ劇場街。40余りの劇場が集中し、世界中から観客が集まることで有名だ。中でも中心部に位置するチャリング・クロス・シアターは、1913年にオープンした歴史ある劇場の一つとして知られている。そのチャリング・クロス・シアターの芸術監督に、若手でありながら数々の賞を受賞し、ロンドンでもチケット入手困難と言われる気鋭演出家トム・サザーランドが就任することが決まった。「グレイ・ガーデンズ」「アニーよ銃をとれ！」「タイタニック」など、これまでの数々の名作を演出してきた実績を評価され、今回この歴史ある劇場の芸術監督就任となった。長い構想時間をかけて制作され、公開後すぐにロンドンで話題をさらったミュージカル「グランドホテル」はそのトム・サザーランドが演出を手がける最新の作品。先日、本作品が「オフ・ウェストエンド・シアター・アワード」で最終優秀ミュージカル作品賞、最優秀振付賞（振付：リー・プラウド）をダブル受賞したことでも注目されている。この日本版がいよいよ来月上演となる。

 

本作品は、1920年代のベルリンにある華やかな「グランドホテル」を舞台に繰り広げられる様々な人間模様を描いた群像劇。日本では1993年に宝塚歌劇月組で上演され、その重厚な人間ドラマの印象深さから、屈指の名作として今でも再演が望まれている人気作。今回の日本版は、RED team、GREEN teamの二つのチームでWキャストとして上演される。トムはそれぞれのキャストの個性を重視し、すでに「二つの結末」を用意したという。同じ作品、同じ曲であっても全くと言っていいほど違う演出になるだろう。トムが手がける「二つの演出」は受賞後初舞台ということもあり、日本だけでなくウエストエンドやブロードウェイからも熱い視線が送られてきている。両方のミュージカル「グランドホテル」を見ることをおススメする。

トム・サザーランド　（演出家）

イブニング・スタンダード・アワードに3年連続でノミネートされ、2011年のオフ ウエストエンド・シアター・アワードでは『ミー・アンド・ジュリエット』（フィンボロー・シアター）で最優秀演出家賞を獲得した。サザークプレイハウスで上演された『タイタニック』ではワッツ・オン・ステージ・アワードやオフ ウエストエンド・シアター・アワードでの最優秀作品賞をはじめとする多くの賞を受賞、同じくサザーク・プレイハウスで上演された『グランドホテル』は、2016年オフ ウエストエンド・シアター・アワードで最優秀ミュージカル作品賞受賞した。共同脚本・演出した『ザ・スモーレスト・ショー・オン・アース』は批評家から絶賛された。主な演出作品：『グレイ・ガーデンズ』、『ビクター／ビクトリア』、『マック＆メーベル』、『パレード』、『グランドツアー』、『ザ・ミカド』、『デイジー・プルズ・イット・オフ』、『コール・ミー・マダム！』、『アイ・シング！』、『ディヴォ―ス・ミー、ダーリン！』、『アニーよ銃をとれ』、『パジャマ・ゲーム』、ギルバート・アンド・サリバンの『軍艦ピナフォア』の全男性キャスト版、『ノエル・アンド・ガーティ』、『ステート・フェア』

 
ミュージカル「グランドホテル」
脚本：ルーサー・ディヴィス
作詞・作曲：ロバート・ライト＆ジョージ・フォレスト
追加作詞：モーリー・イェストン
演出:トム・サザーランド

出演
Team GREEN　中川晃教、宮原浩暢(LEVELVETS)、戸井勝海、昆夏美、藤岡正明、湖月わたる、樹里咲穂、光枝明彦、安寿ミラ　他
Team RED成河、伊礼彼方、吉原光夫、真野恵里菜、藤岡正明、湖月わたる、土居裕子、佐山陽規、草刈民代　他
東　京　4/9〜24　　赤坂ACTシアター　（問）梅田芸術劇場　0570-077-039
名古屋　4/27(水)、4/28(木)愛知県芸術劇場大ホール　中京テレビ事業　052-957-3333
大　阪　5/5(木・祝)〜5/8(日)梅田芸術劇場メインホール　（問）梅田芸術劇場　06-6377-3800

 公式ホームページ
http://musical-grandhotel.com