メゾン独自の宝石哲学「フリージェム」を発表
ポメラートは、メゾンならではの自由な発想に基づく独自の宝石哲学を発表します。
『フリージェム(Free Gems)』、またはイタリア語で『Pomellato e le pietre libere』は、すべてのクリエイションにおいて、宝石の選定、カット、セッティング、デザインにおいて従来のルールを破ります。
この理念の中核にあるのは、女性に自信を与え、個人の権利を尊重するというポメラートの使命から生まれた自由への決意です。この自由の精神は、従来の枠にとらわれない美の追求から革新的なジュエリーデザインに至るまで、メゾンのあらゆる側面に行き渡っています。ダイヤモンドであってもカラーストーンであっても、ポメラートはそれぞれのストーンの特性を讃えることに努め、創造的な表現というとても現代的な考え方を生み出しています。
先駆的なコレクション「ヌード」は、ポメラートの想いを見事に具現化しています。ポメラートが2001年に発表した「ヌード」リングは当時、ジュエリーの世界を大きく変えました。ストーンのベース部分がコレットで固定されるという斬新な発想により、鮮やかに光り輝くジェムストーンがまるで宙に浮いているように見えるのです。ソリテールリングの新たな解釈のパイオニアである「ヌード」は、スクエア型のストーンで構成され、柔らかなエッジのアシンメトリーなカットが施されています。
クリエイティブディレクターであるヴィンチェンツォ・カスタルドはこう語ります。「『ヌード』とは、ジェムストーンにセッティングやプ爪留めを ほどこさないという意味で、自由なスタイルを表現しています。特別なカットとセッティング技術により、ジェムの持つ魅力を一層引き立てます。制約を受けることなく、光は57のファセットの透明性と不規則とが共に戯れています。それはまるで、女性の自由が不可欠な価値として語られるメタファーのようです」
「サッビア」は、メゾンが開発した有機的で不規則なパヴェセッティングが特徴で、ダイヤモンドジュエリーに対するポメラート独自のアプローチです。熟練したストーンセッティングの職人らは、さまざまなサイズと輝きのダイヤモンドを厳選し、それらを一見ランダムな パターンに見えるよう精緻に配しています。ゴールドの優しい曲線が、デザインの全体的な柔らかさと女性らしさを引き立てます。それは、一つひとつのダイヤモンドの魅力を高め、ニュアンスや光と影の表情を生み出すことであり、その不規則性がメゾンの理想とする洗練された不完全さを表現しているのです。
ストーンをカットせず、原石の形のままにしておくのも、メゾンがあえて画一的な流れに逆らっているひとつの方法と言えます。ジェムマスターのステファノ・コルテッチは次のように話します。「本来持つ自然の美しさと特徴を生かし、私たちは原石を的確に用い、他にはないハイジュエリーを生み出してきました。それは独立性の真の表現なのです。より従来的なストーンカッティングをほどこす場合、色を通して 『フリージェム』のコンセプトを表現します。ハイジュエリーコレクション『Ode to Milan』では、私たちは鮮やかで豊かな感情を表現する、ユニークな色彩のジェムを選びました」
ハイジュエリーはこの理念を如実に表すものであり、ポメラートの創造性を最大限に引き出し、その表現の頂点を極めるものです。ここでは、カラージェムストーンの選定がきわめて思い切ったものであり、その組み合わせも予想外のものばかりです。パヴェセッティングに採用されているダイヤモンドのカラーやシェイプも従来は見られない特筆すべきものです。伝統的なブリリアントカットに 並ぶようにペア、マーキス、バゲットなどファンシーカットのダイヤモンドがゴールドに光を放つようセッティングされています。このようにとてもオリジナリティにあふれたダイヤモンドの組み合わせに、ポメラートは 「シャリヴァリ」と名付けています。不規則でありながら調和がとれたそれら作品は、常にメゾンを導いてきた自由な精神を象徴しています。
ポメラート CEOのサビーナ・ベッリは、理念を次のように説明します。「『フリージェム』のコンセプトは、単なるスタイリッシュな信念にとどまらず、私たちが信じている価値観です。私たちは、すべての女性がジュエリーの中に自由な理想を見つけて、卓越したクラフツマンシップとミラネーゼならではの真のエレガンスを感じ取ってほしいと願っています。ポメラートは、現代的で既成概念にとらわれないことを象徴しています。私たちのジュエリーは、女性の自立という理想を表現しているのです」
映像は「詳細を見る」からチェック。
すべての画像