【イベントレポート】20代のユースが描くグローバルヘルスの未来 政策提言イベント「Policy Pitch」を開催しました
第4回目のテーマは「命を守るUHC〜Gaviワクチンアライアンス〜」。ワクチンの普及推進、ドローンとAIを活用した感染症対策などについて、3つのチームが国会議員、省庁関係者と意見交換を行いました
株式会社PoliPoli(東京都千代田区、代表取締役:伊藤和真)が運営する『Reach Out Project』は、2024年12月10日に政策提言イベント「Policy Pitch」を開催したことをお知らせします。
今回は「命を守るUHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)〜Gaviワクチンアライアンス〜」をテーマに、3つのチームが独自の政策を提言。ワクチンの普及促進や最新テクノロジーを活用した感染症対策、顧みられない熱帯病(NTDs)対策について、国会議員や省庁関係者と議論を交わしました。
イベント「Policy Pitch(ポリシーピッチ)」概要
日時:2024年12月10日(火)12:00-13:30
会場:衆議院議員会館
参加者:
「Reach Out Project」の3チーム(プレゼン順):
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先進国では活用の場が限られていたドローン技術を、新興国で先駆的に展開することに着目し、「『宙(SORA)』から社会を豊かにしたい」という理念のもと、2020年に創業した企業です。「世界のどこでも安全で豊かな社会を実現する」という目標達成に向けて、国籍、性別、年齢の垣根を超えた多様なメンバーとともに、「リアリティとスピード」を重視しながら挑戦を続けています。
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医師・公衆衛生大学院学生・医療系学生から成る有志団体で、“Zero Dose Children(ワクチン未接種の子どもたち)” の認知向上、ワクチンをはじめとしたプライマリーヘルスケアのアクセス向上に取り組んでいます。
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熱帯地域を中心に世界で16億人に影響を与える21の疾患群「顧みられない熱帯病(NTDs)」の制圧を目指して活動しています。国内外のパートナーと連携しながら、NTDsに関する認知度向上やアドボカシー活動(政策提言)を通じて、課題に取り組んでいます。
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国会議員(五十音順)
阿部圭史 衆議院議員(日本維新の会)
伊藤孝恵 参議院議員(国民民主党)
加藤勝信 衆議院議員(自由民主党)※ご挨拶
鈴木貴子 衆議院議員(自由民主党)
沼崎満子 衆議院議員(公明党)
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省庁関係者
江副聡 厚生労働省国際保健戦略管理官
山本朋幸 外務省 国際協力局 国際保健戦略官室 首席事務官
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木島良輔 Gaviワクチンアライアンス シニアドナー・マネージャー ※オンライン参加
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古屋範子 前衆議院議員
当日の様子
第4回目の「Policy Pitch」は、前回(2024年5月開催)の「命を守るグローバルヘルス」をさらに掘り下げ、「命を守るUHC〜Gaviワクチンアライアンス〜」をテーマとして開催されました。
当日は3つのチームが、ワクチンの普及促進や感染症対策に関する具体的な政策提言プレゼンテーションを行い、国会議員や省庁関係者との間で活発な意見交換が行われました。
加藤勝信議員より挨拶(一部抜粋):
『Reach Out Project』では、若い方々が様々な提案を行い、議論を重ねながら次に繋げていく流れが継続していることに感謝しています。今回のテーマであるワクチンについて、またユニバーサルヘルスカバレッジ(UHC)に関連する議論が進められることを大変意義深いと考えています。UHCは日本が広め、国連でも取り上げられるなど、もはや普通の言葉となりつつありますが、その上にどのような取り組みを乗せていくかが今後の課題となります。今回のワクチンに限らず、様々な提案が行われることを期待しています。
外務省、厚生労働省、Gaviワクチンアライアンスからは、直近の取り組みなどについて説明がありました。
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外務省
Gaviの活動と日本による支援の意義について、これまでの貢献実績などを振り返りつつ説明。
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厚生労働省
「厚生労働省国際保健ビジョン」に基づく取り組みや、2025年までの「UHCナレッジハブ」設置構想を紹介。
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Gaviワクチンアライアンス
2026年から始まる新戦略(Gavi 6.0)について。2030年までに新たに5億人以上の子どもへのワクチン接種実現を目指す方針。
チームの発表内容(政策提言)
SORA Technology株式会社
Gavi INFUSEコミュニティ選出を受けての、日本企業によるグローバルヘルス分野への参入における課題解決。
Reaching Zero-Dose Children
ワクチン接種率向上に向けたGaviの取り組みとグローバルヘルス外交の重要性について。
一般社団法人NTDs Youthの会
ワクチンで予防することができるNTDs(特に狂犬病ワクチン)への支援の必要性について。
国会議員、省庁関係者、有識者など、様々な立場の参加者から多くの質問が寄せられました。発表内容に関して、課題の分析が不十分な点や解決策の具体性が足りない部分についても建設的なアドバイスをいただき、充実した意見交換の場となりました。
これを受け3つのチームでは、さらに実現可能性のある提言へとブラッシュアップしていく予定です。
イベント開催の背景と目的
2022年12月に開始した『Reach Out Project』では、グローバルヘルス分野のアドボカシーに取り組む20代のユース世代の育成とコミュニティ運営に取り組んでいます。
現代社会の多様化・複雑化およびグローバル化に伴い、行政や一部の有識者のみでは全ての社会課題への対応が困難になっています。そんな中で、特に、NPO・NGOやグローバルヘルス分野に取り組むスタートアップなど、日本において十分な注目を集めにくい分野に焦点を当て、支援していくことが必要だと考えています。現場のデータや実践的な活動を基盤とし、民間のNPO・NGO、スタートアップ企業が政策提言を行える場や、政策の共創の機会を提供することで、日本および世界の社会課題解決に寄与することを目指しています。
『Reach Out Project(リーチ アウト プロジェクト)』とは
PoliPoliが主催するグローバルヘルス分野のアドボカシー活動(※)に取り組む20代のユース世代をサポートするプログラムです。
グローバルネットワークや専門的な知見を有するさまざまな団体の協力のもと、アドボカシー・PR・ファイナンス等について学び、コミュニティを形成します。
第1期(2023年2月〜8月)では、HIV/エイズ、マラリア、母子保健、NTDs、AMR(薬剤耐性)に取り組む5つの20代のチームが参加しました。現在は第2期、10のチームが活動し、延べ約80人が参加しています。
※アドボカシー活動:社会課題を多くの関係者に知らせ、世論を喚起し、社会をよりよくするための政策提言活動を意味します。
会社概要
株式会社PoliPoli(ポリポリ)
代表者:伊藤 和真
所在地:東京都千代田区
設立:2018年2月
企業理念:新しい政治・行政の仕組みをつくりつづけることで、世界中の人々の幸せな暮らしに貢献する。
コーポレートサイト:https://www.polipoli.work/
「政策共創プロジェクト 責任者候補(国際協力関係)」をはじめ、採用募集中です
詳しくはこちら:https://polipoli.notion.site/PoliPoli-97249831893141dc968440811591fbe3
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