NEWS RELEASE　鈴与㈱・鈴与カーゴネット㈱第24回物流環境大賞で「特別賞」を受賞

鈴与株式会社（本社：静岡市、代表取締役社長：鈴木健一郎、以下、鈴与）と鈴与カーゴネット株式会社（本社：静岡市、代表取締役社長：松山典正、以下、SCN）は、一般社団法人日本物流団体連合会主催の第24回物流環境大賞表彰において、以下2つの取り組みで物流環境大賞「特別賞」を受賞しました。

1．発荷主・着荷主・物流事業者の三者協力による、低床型のトレーラーを利用した中継輸送の実現

ユニリーバ・ジャパン株式会社、ライオン株式会社、株式会社PALTACの配送は、従来、それぞれが貸切り運行であったことから、帰り便において空送車両が発生することがありました。これについて、同三者ご協力の下、関東・関西間の配送を集約し、共同輸送を実施することで、実車率を向上させました。また顧客単位における貨物の集約を図り、一回の輸送で通常より多くの貨物を運べる低床トレーラーを導入し、一運行あたりの積載量と積載効率を向上させることで、車両使用台数とCO2排出量削減を実現。さらにSCN営業所（静岡県）での中継輸送を行うことで集配送のドライバーの入れ替えが可能となり、ドライバーの負担軽減と、前後日の運行時間を調整することによる法令を遵守した持続可能な輸送を実現しました。

□戦略車輌（低床トレーラー）投入による輸送車両台数の圧縮
　・ユニリーバ・ジャパン、PALTAC 改善前：大型車　124台　／　改善後：低床トレーラー 104台
　・ライオン　　　　　　　　　　　改善前：大型車　120台　／　改善後：低床トレーラー 104台
　　　　　　　　　　　　　　　　　⇒　合計36台削減
□実車率の向上
　改善前：78.3％　／　改善後：98.3％
□積載効率の向上
　改善前：貨物荷姿（高さ）の制約により、大型車両ではパレット1段積みとなっていた
　改善後：低床トレーラー導入により、パレット2段積みが可能になった
□CO2排出量の削減
　改善前：142.2ｔ₋ C02　／　改善後：100.8ｔ－C02
　⇒　41.5ｔ- C02（29.2％）削減
□持続可能な輸送手段の確保
　中継輸送により、運行時間の調整によるドライバーの負担軽減と法令遵守を実現

2．トレーラーを活用したフェリー輸送によるモーダルシフト・中継輸送の導入

昭和産業株式会社の茨城県から兵庫県への食用油の輸送の一部について、大型車での陸送輸送からトレーラーを活用したRORO船による海上輸送（千葉港～堺泉北港）にモーダルシフトし、C02排出量を削減致しました。陸送はSCN営業所（静岡県・愛知県）での中継輸送を行うことでドライバーの負担低減と、前後日の運行時間を調整することによる法令を遵守した持続可能な輸送を実現。またフェリー輸送と中継輸送との併用により、片方の手段が手配できない状況下でも、他方の手段での手配が可能であるため、BCPを踏まえた輸送の安定供給を実現しました。

□CO2排出量の削減
　改善前：78.8ｔ₋ C02　／　改善後：54.5ｔ－C02
　⇒　24.3ｔ- C02（30.9％）削減
□持続可能な輸送手段の確保
　・フェリー輸送により、各港間における無人航走
　・中継輸送により、運行時間の調整によるドライバーの負担軽減と法令順守
□輸送の安定供給
　フェリー輸送と中継輸送の併用により、BCPを踏まえた輸送の安定供給を実現した

働き方改革関連法施行により、自動車運転業務における時間外労働時間の上限規制が適用されることで運送・物流業界に生じる『2024年問題』への対策として、また、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一つとして、モーダルシフトが注目されています。
鈴与とSCNは、トラックからフェリー・鉄道などへの輸送手段の変更や、低床トレーラーをはじめとした戦略車両の活用による積載量の向上および、貨物集約による積載率向上などの物流最適提案を通じ、環境負荷軽減やドライバーの労働環境の改善を図り、お客さまと社会のニーズに応えしてまいります。

■第 24 回物流環境大賞の受賞者を決定　についての詳細は、以下よりご確認ください。
https://www.butsuryu.or.jp/asset/55273/view
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