袖ケ浦市郷土博物館 企画展Ⅱ「星の導き、天の声」を開催します
昔の人が考えた「天からのメッセージ」を感じよう


平成8年に袖ケ浦市永地の西原(さいばら)遺跡で、変わった木の札が発見され、話題になったことがありました。それは、木の小板に朱(しゅ)で中国の星座「天柱(てんちゅう)」と「此身護為(このみまもるため)」という文字の他、たくさんの「口(くち)」のようなものが書かれていました。
その後の研究で、「口」のような記号は星、それが線でつながれたものは星座で、天の最も高貴な場である紫微垣(しびえん)の6つの星座を描いた「紫微宮星座呪符木簡(しびきゅうせいざじゅふもっかん)」と呼べるものであることがわかりました。
また、この木簡に描かれた星座の数は、奈良県のキトラ古墳・高松塚古墳の天井壁画に次ぐ多さであり、従来知られてきた北極星・北斗七星の信仰とも異なる珍しいものと考えられています。
今回の企画展では、この「紫微宮星座呪符木簡(しびきゅうせいざじゅふもっかん)」の謎に迫りながら、古来から、人びとがおそれ、敬い、暮らしの支えとしてきた天や星への信仰について考えます。
1 期 間
令和8年10月3日(土)から12月13日(日)まで
2 会 場
袖ケ浦市郷土博物館(特別展示室)
3 展示構成
Ⅰ ようこそ、古代の天空世界へ
石室天井の精細な星図・星宿図で名高い奈良県のキトラ古墳と高松塚古墳。2基の古墳に描かれた古代の星空を眺めてみましょう。
・キトラ古墳天文図パネル、高松塚古墳星宿図パネル
Ⅱ 紫微宮星座呪符木簡(しびきゅうせいざじゅふもっかん)と描かれた星たち
天には天帝がいると考えられていた古代中国では、天文学が非常に発達しており、日本でも長い間、中国由来の星図が天文知識の基礎となっていました。昔の人が考えた星空のイメージから、「星座木簡」の世界を深掘りします。
・西原遺跡紫微宮星座呪符木簡(当館所蔵)
・「星図歩天歌(せいずほてんか)」(国立歴史民俗博物館所蔵) 他
Ⅲ 星のすがた
北極星、北斗七星、九曜など、特に人間の生活に影響のある重要な星は、人のような神仏の姿で表現されました。人間がそれぞれの星に抱いたイメージや期待を考えます。
・妙見菩薩立像(みょうけんぼさつりゅうぞう)(市指定文化財)
・「妙見大菩薩略縁起(みょうけんだいぼさつりゃくえんぎ)」(野里区所蔵 当館寄託) 他
Ⅳ 星に祈る 星をまつる
仏教、神道、陰陽道・・・天の意思を仰ぎ、その力を味方にするため、人びとが行ったさまざまな方法を見ていきます。
・「唯一神道星祭大伝(ゆいいつしんとうほしまつりだいでん)」(国勝神社所蔵 当館寄託)
・「北斗供(ほくとく)」(光福寺所蔵 当館寄託) 他
Ⅴ 北にあるもの
不動の星・北極星が鎮座する北は、四方の中でも特別なものであるという認識があったようです。
昔の人の時間と方位の感覚を「北」から探ってみましょう。
・毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)(三ツ作神社所蔵 当館寄託)
・家相図(かそうず)(個人蔵 当館寄託) 他
Ⅵ 天とつながる
星の運行や天の法則がわからなくても生活に役立つ、方位や季節の情報がわかる暦は、まさに天とつながるアイテムでした。その他、雨ごいなど天への切実な願いを届けるために実践していた方法を紹介します。
・「南都暦(なんとこよみ)」(国立歴史民俗博物館所蔵)
・「雨降神像図(あめふりしんぞうず)」(当館所蔵) 他
4 入館料
無 料
5 休館日
祝日以外の毎週月曜日、祝日の翌日
6 関連事業
企画展関連講演会
(1)第1回「星座木簡と天文道の歴史」
講師 山下克明氏(大東文化大学東洋研究所 兼任研究員)
日時 10月24日(土)
13時30分から15時00分まで
定員 30名(申込先着順)
※申込期限10月23日(金)
(2)第2回「星に願いを-古代房総の星信仰-」
講師 西野雅人氏(千葉市埋蔵文化財調査センター 元所長)
日時 11月7日(土)
13時30分から15時00分まで
定員 30名(申込先着順)
※申込期限11月6日(金)
※共通事項
・会場 郷土博物館研修室
・参加費 100円(資料代)
・申込方法 申込フォーム、電話、窓口
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
