AaaS、AIエージェントとの対話を通じたメディアプラニングが可能に 第一弾としてDigital AaaSに搭載し、プラニング精度と業務効率の向上を実現
株式会社博報堂DYメディアパートナーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:矢嶋弘毅、以下博報堂DYメディアパートナーズ)は、生成AIを活用し、AIエージェントとの対話によって広告プランの作成・シミュレーション、スライド資料の自動作成が可能なシステムを開発し、社内への導入を開始しました。AIエージェントとの双方向的なコミュニケーションの実現により、ユーザーの個別の事情に即したプラニングや、対話を通してプラン作成時における不明点の説明を受けることで、プラニングの精度を向上させることが可能となります。
本機能は今後、AaaS(※1)の各ソリューションに随時提供していきますが、第一弾として広告主ごとの出稿実績からメディアの最適予算配分を行いCV最大化に寄与する“Digital AaaS CV Simulator”(※2)に新たに搭載し、UIUXを刷新しました。
ユーザーは「過去出稿に基づいて着実なプランを提案する」「新規メニューを積極的に提案する」など複数の特性から目的に合ったエージェントを選ぶことができます。AIエージェントとの対話により、各媒体の予算や出稿期間などを決めることができ、また、予算や媒体条件の入力において、誤りやこれまでと大きく異なる傾向があった際にアラートを受け取ることができます。
今回AIエージェントとの対話形式でのプラニングが実現したことで、媒体選定や予算配分の効率化を図ることが可能になり、実際に社内にて運用した結果、業務のスピードを最大5倍(※3)向上させることができました。
今回の新機能の特徴は大きく三点に分けられます。
①AIエージェントとの対話インターフェース
AIエージェントとのチャット形式の対話によるデジタル広告CVのシミュレーションが可能です。あわせて従来のシミュレーター同様に選択項目や数値入力を組み合わせたシミュレーションも可能です。
②AIエージェントのカスタマイズ機能
ユーザーは、メディアに関する新たな知識やプラニング特性などを「dialog」という機能を通してAIエージェントにインプットできます。これによりAIエージェントが持つデフォルトの知識や特性だけではなく、個別の事情に合わせてAIエージェントをチューニングすることが可能です。
③スライド自動作成機能
ユーザーは、AIエージェントから広告プランシミュレーションにおける不明点やシミュレーション結果の説明を受けることができ、任意の返答をクリップ機能で保存することが可能です。また、任意のチャット履歴を複数選択することでスライド形式の資料を自動作成することが可能です。
上記の3つの機能により、精緻なプラニングと業務プロセスの効率化・高度化を実現させ、広告効果の最大化を目指します。
本エージェントは、博報堂DYグループが推進する広告メディアビジネスの次世代型モデルAaaSとして提供するTV広告やデジタル広告における各ソリューション群に順次導入を行います。なお、本リリース内の一連の新機能は、現在特許出願中となります。
博報堂DYグループでは、上記の活動を支えるために、生成AIがもたらすクリエイティブな業務へのシフトを推進する側面と、個人情報やプライバシー、著作権の問題への配慮という両側面を考慮し、グループ各社共通の利用ガイドラインを設け、運用ルールを策定しております。さらに投入する情報に特殊な処理を施すシステムを構築することで、機密性を確保しつつ大規模言語モデル(Large Language Model:LLM)の能力を最大限に活用できる環境を整備していきます。
博報堂DYメディアパートナーズは、今後も、博報堂DYグループ各社と密に連携し、さらなる技術開発や実証実験を積極的に実行し、最新技術の活用事例やノウハウを積極的に発信することで、社会のDX化に貢献いたします。
(※1)広告業界で長らく続いてきた「広告枠の取引」によるビジネス(いわゆる「予約型」)から「広告効果の最大化」によるビジネス(いわゆる「運用型」)への転換を見据えた、博報堂DYメディアパートナーズが提唱する広告メディアビジネスのデジタルトランスフォーメーションを果たす次世代型モデル<AaaS®は博報堂DYメディアパートナーズの登録商標です。>
(※2)“Digital AaaS CV Simulator”は、博報堂DYメディアパートナーズが提唱する、広告主の広告効果最適化を通して事業成長に貢献する次世代型モデル「AaaS」のソリューションのひとつです。
(※3)社内実績に基づいて算出した参考値
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