ファーウェイのPhilip Songがより優れたエネルギー効率性のためのグリーンインフラソリューションを立ち上げ

※ 本参考資料は2022年7月19日(現地時間)に中国・深圳で発表されたプレスリリースの翻訳版です。

[2022年7月19日、深圳] ファーウェイのキャリアビジネスグループ最高マーケティング責任者であるPhilip Song博士が、Win-Win·Huawei Innovation Weekで本日、一連のグリーン開発ソリューションを発表しました。
 「最適化されたエネルギー効率によるグリーンICTインフラの開発」と題したスピーチの中で同博士が説明したこのソリューションでは、オペレーターによるネットワークエネルギー効率の系統立てられた改善を目指すものです。「ICTインフラが5GとF5Gから5.5GおよびF5.5Gへと進化し続けるにつれ、ネットワーク炭素濃度(NCIe)インデックスで測られるグリーンな(環境にやさしい)ネットワークは未来に目標とするネットワークにとって大変重要な位置づけにあります。本日の私たちのソリューションの立ち上げの主な目的は、トラフィックの成長と炭素排出削減に同時に対応できるグリーンなネットワークをオペレーターが系統立てられた方法で構築することを支えることです。」
 

Win-Win·Huawei Innovation Weekで講演するPhilip Song博士Win-Win·Huawei Innovation Weekで講演するPhilip Song博士

 

 

 
Song博士によれば、お客様がグリーンな開発ゴールを達成するために必要なテクノロジーのイノベーションには、3つあります。
 
  1. サイトおよび設備レベル:さらに統合された設計と新素材を用いサイトを完全屋外化し、設備のエネルギー効率と再生可能なエネルギー利用を増加させること。
  2.  サイト間の調整とネットワーキング:エネルギー効率を最大化し、ネットワークを全光学化、簡素化、そしてインテリジェントにするため、ネットワークアーキテクチャの簡素化と転送効率の改善が求められること。
  3. グリーンなO&Mの実現:O&M(オペレーションとメンテナンス)およびエネルギー削減ポリシーのより容易な開発と実現が求められ、エネルギー効率指標とベースラインのさらなる可視化、管理可能化、最適化が求められること。

 同イベントでは、Song博士はこのグリーンなサイト、グリーンなネットワーク、グリーンなオペレーションの3層のソリューションを支えるNCIe指標システムと併せ、これら3つのレベルでのイノベーションが詰まったファーウェイのグリーン開発ソリューションを立ち上げました。

 Song博士はスピーチの締めくくりとして、ファーウェイが世界中のオペレーターとグリーンな開発および最も高いエネルギー効率のICTインフラを構築するために深い議論を行うことになる、エバーグリーン・ランド・エンゲージメントルームの開設も発表しました。同博士は、「ファーウェイはエネルギー効率を改善し、グリーンなICTテクノロジーを用いることで価値を生み出すため、オペレーターと取り組み続けます。」と繰り返しました。

 ファーウェイの新グリーン開発ソリューションの全詳細は、以下の通りです

サイトレイヤーでは、ソリューションが注力するのは次の3つの分野になります
 
  • 完全屋外実装:革新的な素材を用いた12 kWのブレードパワーモジュールは業界で最大の容量を備え、単一サイト内での2G、3G、4G、5Gに対応。先駆的な「ワンブレード・ワンサイト」ソリューションは97%のサイトエネルギー効率(SEE)を誇り、こちらも業界で最大。
  • 高度なインテグレーション:超広帯域無線周波数モジュールとマルチバンドアンテナをこれらの簡素化されたサイト内に統合。同社独自のSDIF(signal direct injection feeding)技術がマルチバンドのアンテナ内でのゼロ配線・ゼロ損失を実現、設備のテレコミュニケーション・エネルギー効率(TEE)を向上させる。
  • 再生可能エネルギーの効率的使用:損失を削減する、ファーウェイのAI搭載太陽光貯電最適化およびiPVシェーディングなどのソリューションが、再生可能エネルギー利用効率の最大化に活用され、従来型のソリューションより約25%多い電力を発電。

ネットワークレイヤーでは、ソリューションが注力するのは次の3つの分野になります
 
  • 全光学コネクティビティ:ネットワーク全体を電気スイッチから光学スイッチにアップグレードすることで、同ソリューションはエネルギー効率を約10倍高め、銅線をファイバーに交換することでエネルギー効率を約5倍向上させる。
  • 簡素化:ファーウェイルーターのマルチサービス処理能力により、設備4台を1台にまとめるソリューションを実現。SDH(同期デジタル・ハイアラーキ)のモダン化により、同ソリューションはサイトにある複数のキャビネットをサイト当たり1つのサブラックに置き換え、必要な設備スペースを大幅に削減し、ネットワークエネルギー効率(NEE)を改善。光伝送ネットワーク(OTN)における継続的イノベーションも、超広帯域無線Super C120+L120ソリューションを実現させ、ファイバー当たりの伝送能力を100テラビット/秒近くまで向上。髪の毛ほどの薄さの単一のファイバーで、100万ユーザーが同時にオンラインで動画視聴できる計算。
  • インテリジェンス:同ソリューションは、ルーターのインテリジェントな動的ハイバネーションに対応し、ネットワークプロセッサのフォワーディング頻度をトラフィックボリュームの変動に基づき自動的に調整。

オペレーションレイヤーでは、ソリューションが注力するのはユーザーオペレーション、エネルギー節減ポリシー、エネルギー効率指標になります
 
  • 同ソリューションは、例えば2Gから3G、4G、そして5Gへなど、よりエネルギー効率的なRATを用いてユーザーのネットワークへの統合を加速し、ビット当たりのエネルギー消費を大幅に削減、そしてNCIe値を削減します。
  • 同ソリューションはリアルタイムのトラフィック管理と分析を実装し、トラフィックボリュームの変化に基づきフォワーディングプロセッサーにおける頻度を調整またはポートを閉鎖。
  • 同ソリューションは、指標が視覚的、管理可能、最適化可能であることを実現。


Win-Win·Huawei Innovation Weekは、7月18日~21日に中国・深圳で開催されました。グローバルオペレーター、業界のプロフェッショナル、そしてオピニオンリーダーらと共に、デジタルエコノミーにおけるシェアード・サクセス(成功の共有)の形を描くため、5.5G、グリーン開発、デジタルトランスフォーメーションなどのトピックを深掘りしました。詳細は、次のリンクからご覧ください:https://carrier.huawei.com/en/events/winwin-innovation-week

 
 

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会社概要

華為技術日本株式会社

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエアウエストタワー12F
電話番号
03-6266-8008
代表者名
侯涛
上場
未上場
資本金
-
設立
2005年11月