フリースケール、Threadスタックでスマート・ホーム・コネクティビティ向けのワン・ストップ・ショップを実現

家庭内のIoTを推進するフリースケールの広範かつ最適化されたThreadソリューション・ポートフォリオ

2015年7月14日米国Freescale Semiconductor, Inc.発表本文の抄訳です。

テキサス州オースチン-フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、事前認証済みのThreadネットワーク・スタックを発表しました。Thread Groupメンバ向けに先日公開されたR1.0仕様に準拠しており、コネクテッド・ホーム向けに魅力的な次世代ソリューションを実現します。フリースケールの事前認証済みThreadスタックは、クラウドからエンド・デバイスへIPを運び、シンプルかつ効率的な方法で家庭内のデバイスを接続します。このスタックは、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、コネクティビティ・ソリューション、センサの包括的なポートフォリオに対応するよう設計されており、家庭用のさまざまな「モノのインターネット(IoT)」アプリケーションに向けて最適なソリューションを提供します。

Thread Groupの創設メンバであるフリースケールは、昨年11月にベータ・プログラムを発表しました。そして現在、迅速な市場投入をサポートするべく、ベータ・プログラムに登録されたお客様との協業を進めています。テスト・ハーネスが完成し、フリースケールのThreadスタックの完全検証が可能となる今年9月に、フリースケールの認証取得済みThreadスタックの一般向け提供を開始する予定です。

Threadは、真のコネクテッド・ホームを実現する上で直面する課題を解決するネットワーク・プロトコルです。エッジ・デバイスとクラウドの直接接続やエッジ・デバイス同士の直接接続が可能で、セキュアかつ低消費電力のデバイス間接続をシンプルな手続きで実現します。Threadは、ユーザ・ネットワークの成長に応じて、デバイス数百台の規模まで拡張可能です。Thread Groupは、2014年10月に創設され、現在は160を超える企業がメンバとして参加しています。フリースケールは、仕様の策定に大きく貢献しており、他のThread Group所属シリコン・プロバイダの協力の下、スタックや相互運用性に関するテストを精力的に実施しています。

フリースケールの南北アメリカ・ビジネス開発担当マネージャで、Thread Groupにおいてマーケティング担当副代表を務めるスジャータ・ニーディグは、次のように述べています。「IoTの爆発的成長により、特にコネクテッド・ホームの現実化が進む中、デバイス・ツー・デバイス・アプリケーションやデバイス・ツー・クラウド・アプリケーション向けにIPベースの通信を用いた設計が増大しており、セキュリティの厳格化と開発サイクルの短縮化が求められています。フリースケールの事前認証済みThreadスタックにより、コネクテッド・ホーム向け製品の開発を対象とするワン・ストップ・ショップが誕生します。極めて優れた低消費電力性能、最適化された使いやすさ、簡素化されたコネクティビティを融合することで、信頼性と堅牢性に優れたセキュアなIPネットワークが実現します。」

また、フリースケールは、MMB Networksとの協業を通じて、Threadのメリットを検証する作業を進めています。

MMB Networksの経営企画およびマーケティング担当執行副社長(EVP)であるDaniel Moneta氏は、次のように述べています。「MMB Networksは、長年にわたり、お客様のコネクテッド・ホーム製品においてコネクティビティを実現してきました。Threadの実力を検証した結果、デバイス・ベンダにとっても、一般ユーザにとっても、大きなメリットがあることが判明しました。フリースケールの事前認証済みThreadスタックとMMB NetworksのRapidConnect IoTソフトウェア・レイヤを活用することで、お客様のデバイスには一切変更を加えることなく、わずか数日間で、お客様向けのThreadデモを構築することができました。」

市場で最も包括的なエンド・ツー・エンド・ソリューション
拡張性と低消費電力性能に優れたフリースケールの広範なマイクロコントローラ・ポートフォリオは、ワイヤレスSoC(システム・オン・チップ)デバイスと組み合わせることで、アクセス制御や、空調・照明の環境制御、エネルギー管理など、スマート・ホームのさまざまなユース・ケースに対応します。

フリースケールは、機器メーカーに対して、Threadルータやボーダ・ルータ、エンド・デバイスに必要な構成要素をすべて提供し、包括的なエンド・ツー・エンド・システムの開発を支援します。ARM® Cortex™-Aベースのi.MX(アイドット・エムエックス)マイクロプロセッサとARM Cortex-MベースのKinetis(キネティス)K/Lマイクロコントローラで構成されるフリースケールの世界クラスのポートフォリオに、802.15.4コネクティビティ・ソリューションを組み合わせて、迅速な市場投入に最適なソリューションを実現しました。

フリースケールが新しく提供するThreadスタックは、次のようにフリースケールの広範なポートフォリオのコンポーネントを組み合わせた、優れたシナジー効果を実現しています。

■Threadボーダ・ルータ
・ARM Cortex-Aベースの i.MX 6アプリケーション・プロセッサ(Linux)+KW2xワイヤレス・マイクロコントローラ
・ARM Cortex-MベースのKinetis K64Fマイクロコントローラ+MCR20A 2.4GHz 802.15.4トランシーバ
■Threadルータ/エンド・デバイス
・ARM Cortex-M ベースのKinetis KW2x 2.4GHz 802.15.4ワイヤレス・マイクロコントローラ
・ARM Cortex-M ベースのKinetis KL46マイクロコントローラ+MCR20A 2.4GHz 802.15.4トランシーバ
■製品開発を加速するFreeRTOS/MQX対応Kinetis SDKベース・サンプル・アプリケーション

供給
フリースケールの完全Thread仕様準拠スタックは現在、フリースケールThreadベータ・プログラムを通じて提供されています。認証取得済みThreadスタックは、2015年9月にThread Groupが認証プログラムを公開した段階で提供を開始する予定です。詳細については、フリースケール・セミコンダクタまたはお近くの販売代理店にお問い合わせください。また、www.freescale.com/threadのWebサイトもご覧ください。

フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ(NYSE:FSL)は、セキュアな組込みプロセッシング・ソリューションによって”Internet of Tomorrow”(モノのインターネットの先にある、よりセキュアなIoTソリューション)を実現します。フリースケールのソリューションは、より革新的で、世界を繋ぎ、私たちの生活をシンプルで安全なものにします。また、世界的な企業の役割として、次世代のイノベータを育むために、科学・技術・工学・数学(STEM)教育に貢献することを約束します。詳細は、http://www.freescale.com/のWebサイトをご覧ください。

FreescaleならびにFreescaleのロゴマーク、Kinetis、i.MXはFreescale Semiconductor Inc., Reg. U.S. Pat. & Tm. Off.の商標、または登録商標です。文中に記載されている他社の製品名、サービス名等はそれぞれの所有者が権利を保有しています。

(C)2015フリースケール・セミコンダクタ・インク

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会社概要

URL
http://www.freescale.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区恵比寿4丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー 29F
電話番号
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代表者名
ケンリック P. ミラー
上場
未上場
資本金
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設立
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