【兵庫県川西市2023】迅速かつ的確な救命処置に対し、感謝状を贈呈

勇気ある行動により「救命の連鎖」がつながる

川西市消防本部は、市内で発生した救急事案（心肺停止事案）において、目撃者である池田祐介さん（イケダユウスケ）及び田中明さん（タナカアキラ）が適切な一次救命処置を実施し、傷病者であるベンフィールドさんが社会復帰に至ったことに対し、両者に感謝状及び記念品（クリスタル楯）を贈呈した。

　

感謝状贈呈式の様子

　令和５年９月１５日１０時５５分頃、（独）水資源機構一庫ダム管理所前路上において、ロードバイクに乗ったベンフィールドさん（６２歳）が横向きに倒れるのを、豊中市水道施設運転監視点検を行っている東芝インフラシステムズ（株）電機サービスセンター所属の池田祐介さんと田中明さんの２名が業務での移動中に車内から目撃した。

　運転車両を停車させ、ベンフィールドさんを確認すると、意識と呼吸がない状態であったため、１１９番通報をした。同時に近くにあった（独）一庫ダム管理所へとＡＥＤを取りに向かった。　

感謝状贈呈式の様子

　二人は、過去に救命講習を受講していたこともあり、池田さんは胸骨圧迫を的確に実施し、田中さんは、ＡＥＤを持ち現場へ駆け戻り、指示されたとおりに電気ショックを１回実施する。

　その後も池田さんは消防隊が到着するまで胸骨圧迫を実施し続け、現場到着した消防隊に一次救命処置を引き継いだ。両名の適切な一次救命処置により搬送されたベンフィールドさんは搬送先病院を退院、社会復帰に至った。

感謝状贈呈式の様子

　市消防本部消防長は、「救命の連鎖がつながり、一人の命を救うことができた応急手当の奏功事例です。今後も応急手当の普及啓発に尽力し、救命率の向上に寄与したい。」などと話した。