クロスキャット、メインベンダーとしてライフカード株式会社の「顧客交渉履歴システム」を構築。レスポンスタイムを7分の1に短縮し、金融DXを加速

～数十億件を超えるデータ移行を伴うミッションクリティカルな金融システムを、障害ゼロでリリース～

株式会社クロスキャット

2025年11月27日 15時30分

　株式会社クロスキャット（東京都港区、代表取締役社長：山根光則、以下クロスキャット）は、ライフカード株式会社（神奈川県横浜市、代表取締役社長：増井啓司、以下ライフカード）の顧客交渉履歴システムにおいて、既存オンプレミス環境からクラウド環境へ移行するOracle Cloud Infrastructure（以下OCI）を活用した基盤刷新プロジェクトを支援し、同システムの処理性能と安定性を大幅に向上させることに成功しました。

　クロスキャットは、今回のプロジェクトを通じて得られたクラウド移行に関する知見やノウハウを活かし、今後もOCIを活用した高度なシステム基盤の構築支援を展開してまいります。

　本プロジェクトでは、カードホルダーとライフカードとの取引、問い合わせ、交渉過程等を保管する重要なシステムの刷新において、要件定義から設計、移行、運用までを一貫して支援しました。OCIを基盤とする高品質なクラウド移行により、システムのレスポンスタイムが従来の5.23秒から0.75秒へと約7分の1に短縮され、顧客対応の迅速化と業務効率の向上に大きく貢献しました。また、移行対象となったデータは、数十億件を超える膨大な情報量でしたが、綿密な計画と技術力により、障害発生ゼロでのリリースを実現しました。金融機関の顧客交渉履歴を管理するミッションクリティカルなシステムにおいて、安定性と信頼性を確保した点は、現場からも高い評価をいただきました。

　クロスキャットは、金融業界におけるミッションクリティカルなシステムの更改・運用において、安定性と信頼性を両立させる知見やノウハウを強みに、他業種への展開も視野に入れたDX支援を強化してまいります。

■「顧客交渉履歴システム」更改プロジェクトについて

　ライフカードでは、1952年創業の老舗クレジットカード会社であり、基幹システム初期構築からクロスキャットと直接契約を結び、長年にわたりシステム運用を行ってきました。近年、ライフカードが保有する多くのシステムがライフサイクルの節目を迎えており、システム更改の頻度が増加していたため、基盤の刷新が課題となっていました。こうした状況を踏まえ、ライフカードは新基盤の選定にあたり、複数のクラウドサービスを比較検討し、高い可用性、堅牢なセキュリティ、柔軟なスケーラビリティ、そしてコスト効率の高さを総合的に評価し、金融業務に求められる信頼性とパフォーマンスを両立できる基盤としてOCIを選定しました。

　クロスキャットは、OCIを活用した基盤構築において豊富な実績とノウハウ、技術力などを高く評価され、メインベンダーとして採用されました。

【システム構成図】

■クロスキャットプロジェクト責任者のコメント

　今回のプロジェクトでは、OCIの性能を最大限に引き出す設計と、プロジェクト管理の徹底が成功の鍵でした。数十億件を超える膨大なデータ移行という難題にも、チーム一丸となって取り組み、無停止・無障害でのリリースを達成できたことは、当社の技術力と現場力の証だと考えています。

金融ビジネス事業部　金融2部　チーフプロジェクトマネージャー　土屋　淳二

■日本オラクル株式会社様からのエンドースメント

　ライフカード株式会社様の「顧客交渉履歴システム」基盤刷新プロジェクトが、Oracle Cloud Infrastructure（OCI）上で無事に完了されたことをお祝い申し上げます。今回のプロジェクト成功は、株式会社クロスキャット様がこれまで金融分野で培ってこられた豊富な知識と確かな実行力の成果だと確信しております。

　今後もクロスキャット様が、その高い技術力を活かして、より多くののお客様のビジネス成長を支えていかれることを期待しています。

日本オラクル株式会社常務執行役員アライアンス統括佐野守計氏

■クロスキャットが推進するサステナビリティについて

　クロスキャットグループは、2023年6月、「ITソリューションサービスの提供を通じて、お取引先の環境課題をお取引先と一緒に解決する」社会課題解決型ビジネスに取り組むIT企業グループを目指すべく、サステナビリティ基本方針を制定しました。本業を通して社会課題の解決に取り組む事で、一層のサステナビリティへの取組みを推進しています。（https://www.xcat.co.jp/ja/sustainability.html）

　本取り組みは、金融業界のDX推進を通じて顧客利便性を高め、SDGs「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」に貢献するものです。クロスキャットは、今後とも持続可能な社会の発展に寄与するITサービスの提供を続けてまいります。

　　　　　　　　　　　　　　　　【本件が貢献する主なSDGｓ】