竹と光をめぐる展覧会「竹、光。」12/11(金)開幕|静岡・駿府の工房 匠宿

内田繁 没後10年、組立式茶室「受庵」を特別公開。職人に学ぶ丸ひごづくり、夜の匠宿限定の提灯づくりなど会期限定の工芸体験も。

株式会社 創造舎

静岡市駿河区丸子にある「駿府の工房 匠宿」(株式会社創造舎、代表取締役:山梨洋靖、以下「匠宿」)は、2026年12月11日(金)〜2027年2月8日(月)まで、駿河竹千筋細工展覧会「竹、光。」を開催いたします。

弥生時代にはすでに私たちの暮らしとともにあった、竹。良質な竹が育つ静岡では、竹は古くから、ハレ(非日常)からケ(日常)まで幅広く暮らしに取り入れられてきました。本展では、静岡の“竹文化”にフォーカスし、駿河竹千筋細工をはじめとする工芸品の造形美、職人のこだわりと挑戦、その土台となった風土まで、さまざまな角度から光をあてます。

特別展示として、日本を代表するインテリアデザイナー・内田繁氏の没後10年にあたり、同氏が1993年にデザインした組立式茶室「受庵」を公開。駿河竹千筋細工の茶道具などで設えた空間に、実際に上がることができます。会期中は、職人と丸ひごをつくる体験や復刻モデルの制作体験、展示に合わせた限定メニューなど、匠宿エリア全体で竹を体感できるコンテンツを展開します。展示は入場無料、予約不要。(工芸体験は予約推奨)

◼︎竹、光。 ― なつかしくてあたらしい、竹の物語

日本人にとって古来から生活道具として、あるいは文化を担うものとして、身近にあり続けてきた「竹」という素材。本来、光を透過させない硬く分厚い質感に、人々は古来から”光”を重ね合わせて語ってきました。

竹から生まれた輝くばかりの姫君が、月に帰っていく「竹取物語」。鈴虫や蛍を入れて微かな虫の声や淡い光を楽しむ、竹製の虫かご。光を包みこみ、床や壁に落ちて揺れる影を愛でる、竹ひごの行燈や照明……。本展覧会では、静岡市の伝統工芸・駿河竹千筋細工を筆頭に、静岡の暮らしや文化と深く関わっている「竹」そのものにまでフォーカスし、ベースに横たわる日本文化の美意識や感性にまで、様々な視点から迫ります。


展覧会コンセプト

草でもなく、木でもない。

芯が無いから、たわみ、折れない。

やわらかく、つよい。

竹は、とても不思議な存在。

だからなのか、古来から人は、竹に“光”を重ね合わせてきました。

そこに現れるのは世界を明るく照らすのではない、暗がりと地続きの光。

白黒つけない曖昧な世界がもつ美しさと、やさしさ。

竹と光、本来相容れない二つの組合せに、日本人が託してきたもの、私たちが育んできた感性を探ります。


駿河竹千筋細工と光の表現 ーー丸ひごが生む、淡く回り込む光

駿河竹千筋細工は、細く丸く削り出した竹ひご(丸ひご)を組み上げてつくる静岡の伝統工芸です。

平たいひご(平ひご)を編む他地域の竹細工と違い、丸ひごの集合体だからこそ、光は淡く回り込み、影は繊細に落ちます。

本展覧会「竹、光。」では、この造形を成り立たせてきたベースの思想や感性、土地、担い手など、駿河竹千筋細工の”周辺”からその価値を解剖します。

また、静岡で育った多くの人にとって、駿河竹千筋細工は「子どもの頃に授業で触れた、馴染みのある存在」でもあります。一方で、大人になってから日常で触れる機会は多くありません。本展はそのなつかしい手仕事を、現代の暮らしに溶け込む洗練されたプロダクトとして捉え直し、素材としての竹の可能性を示すことで新たな価値創出へ繋がる機会となることを目指します。


◼︎駿河竹千筋細工とは

駿河竹千筋細工とは、1976年に国の伝統的工芸品に指定された静岡県の竹を使った工芸です。始まりは1840年(天保11年)に岡崎藩士・菅沼一我が、宿泊先の旅籠で清水猪兵衛に技術を伝えたこととされます。

他産地では平ひごを編む竹工芸が一般的なのに対して、丸ひごを用いているのが駿河竹千筋細工の最大の特徴。直径わずか0.8mmほどの極細の丸ひごを竹に開けた小さな穴へ一本ずつ差し込み、自由な形に組み上げます。ひご作りから組み立てまで、ほぼ一人の職人が手がけます。花器や虫かごに加えて、現在は照明器具やインテリア用品もつくられ、丸ひごが描く繊細でしなやかな曲線、品格ある造形美が、国内外で評価されています。



◼︎展覧会の見どころ 展示・体験・物販・飲食で「竹を体感」

◎光と影に包まれる展示空間 和のイルミネーション

メイン会場の匠宿伝統工芸館では、駿河竹千筋細工に用いる道具や実際の作品を、解説とともに展示します。作品は行燈をモチーフにした什器に配し、一点ずつ光をあてることで、丸ひごが生む陰影を際立たせます。会場は写真・動画の撮影が可能です。

◎特別展示「内田繁デザイン 光る茶室」

日本を代表するインテリアデザイナー・内田繁氏の没後10年にあたり、同氏が1993年にデザインした組立式茶室「受庵」を特別公開します。内側から光が漏れる茶室は、駿河竹千筋細工の茶道具などで設え、実際に上がって空間を味わうことができます。また、当時の制作背景を明らかにする解説のほか、内田繁氏の思想をたどることができる貴重な参考資料や文献を展示。会期中には特別イベントも予定しています。

※詳細は後日公式webサイトやInstagramでお知らせします。

<静岡市と内田繁氏の関わり>

1988年から始まった、静岡市がデザイナーを起用し地場産業事業者が製作してプロダクトを開発するプロジェクト「産地イメージアップ(ダイナミクス)事業」。内田繁氏は当事業の初年度の一人として参画し、家具をデザイン。この事業をきっかけに、内田氏は「ホテル イル・パラッツォ」(福岡市)のインテリア・家具や、今回展示する茶室の制作を静岡の木工メーカー・職人に依頼。静岡の木工業が日本のインテリア業界におけるモダンデザインの一端を担うことに繋がりました。晩年まで続く内田氏の茶室、和の文化がもつ精神性や思想に対する深い関心。「受庵」はその初期に位置づけられる作品です。


◎夜の匠宿。竹の灯りを楽しむ夜間営業(12/12・1/9)

匠宿では、月に1回20時までの延長営業「夜匠宿」を行っています。会期中に実施する夜匠宿では、その日限定の提灯づくりの体験もご用意。「竹と光」をテーマにした、和の心が息づく明かりの演出を堪能できます。

匠宿の位置するエリアは、ぐるりと山に囲まれた静かな里山。人が自然の恵みをいただきながら生業を成り立たせて暮らしてきた、かつての日本にはどこにでもあった風景が残る地域です。暗闇に沈む”外”と明かりがともる”内”が緩やかに繋がる……夜は、本展覧会のテーマである日本に息づく光の表現、「暗がりと地続きの光」を味わうのにぴったりの時間帯。昼間とはまた異なる表情を見せてくれるはずです。

駿府の工房 匠宿(施設外観)


◎「つくる」の裏側まで

竹という“植物”を、ひご一本一本の“部品”に変えるには、膨大な手数と時間がかかります。会場では、素材の採取から加工までの工程を、実際に使われる道具や素材とともに紐解き、作風の変遷や職人の挑戦の軌跡を紹介します。



◎竹を「つくる」。期間限定の工芸体験

◼︎職人さんと丸ひごをつくろう 職人体験 竹ガチャ付き

駿河竹千筋細工を形づくる最も重要な部品である、丸ひご。通常の体験ではできない丸ひごづくりを体験していただけます。駿河竹千筋細工の職人に直接話を聞きながら、竹という素材を丸ひごに変えていく職人技を、ぜひご自身の手で実感してみてください。竹展限定のオリジナルデザイン缶バッチがもらえる「竹ガチャ」付きです。

開催日:

2026年12月12日(土)・13日(日)・19日(土)・20日(日)、26日(土)・27日(日)

2027年1月1日(金・祝)・2日(土)・3日(日)・9日(土)・10日(日)・11日(月・祝)・16日(土)・17日(日)・23日(土)・24日(日)・30日(土)・31日(日)、2月6日(土)・7日(日)

時 間:10:00~/13:00~

所要時間:30分

定 員:各回5名

料 金:1,000円 

対 象:12歳以上

予 約:匠宿HP予約フォーム・電話


◼︎駿河竹千筋細工の復刻体験

過去に好評だった駿河竹千筋細工の制作体験メニューを、本展覧会期間限定で復刻。

可愛らしい球体の花器「こだま」と、ひごの差し方を選べるペン立て「つたの細道」の2種類です。インストラクターが教えるので、初めての方でも気軽に完成させられます。

▲花器「こだま」
▲ペン立て「つたの細道」

開催日:2026年12月11日(金)~

時 間:9:30~17:00 随時受付

所要時間:70分(こだま)・30分(つたの細道)

料 金:5,000円 (こだま)・3,500円(つたの細道)

対 象:12歳以上

予 約:匠宿HP予約フォーム・電話・当日受付(スタッフにお声掛けください)


◼︎優しい灯りのぼんぼりちょうちん(日付限定・会期中2回)

▲ぼんぼりちょうちん

持ち手のついた丸いぼんぼりのようなちょうちんをつくります。「夜匠宿」(月に1度の延長営業)の日限定の体験です。2026年12月12日(土)・2027年1月9日(土)の2回開催予定。

開催日:12月12日(土)、1月9日(土) 

時間:15:00~19:00

所要時間:60分

料 金:5,800円 

予 約:匠宿LINE会員限定


◼︎伝統工芸士 杉山茂靖氏の工芸教室

▲立方体の照明「CUBE」

「駿河竹千筋細工」の伝統工芸士である杉山茂靖氏(匠宿 工房 竹と染  竹工房長)から直接教わる、この展示だけの特別な工芸教室。実演と解説を聞きながら、立方体の照明「CUBE」をつくります。

<杉山茂靖氏プロフィール> 

駿河竹千筋細工の伝統工芸士。匠宿 工房 竹と染  竹工房長を務める。大正時代から続く、みやび行燈製作所の三男として、家業である駿河竹千筋細工を兄弟とともに継いでいる。自身の制作のかたわら、駿河竹千筋細工協同組合の一人として各種メディアへの出演や教育機関等での実演・講演を通して、駿河竹千筋細工の魅力から伝統工芸に宿る「侘び寂び」など日本文化の心まで、日本の“伝統”をものづくりの現場から伝え続けている。小学生からシニアまで対応する、明るいキャラクターとわかりやすく小気味よい解説に定評がある。

開催日:2026年12月28日(月)・2027年1月18日(月)・2月1日(月)

時間:13:00~

所要時間:120分

定員:各回5名

料 金:8,800円 

予 約:匠宿LINE会員限定


◎竹を「味わう」「泊まる」「持ち帰る」

◼︎カフェ限定メニュー

匠宿内のカフェ各店で、千筋(細い竹ひご)をイメージした特製デザートなど展示に合わせた限定メニューを提供します。

・カフェ HACHI & MITSU

「竹炭プリンと丸子紅茶」 ¥1,000

竹の静かな美しさをイメージした、深い色合いの竹炭プリン。香り豊かな丸子紅茶とご一緒に。竹炭を使用した黒いプリンの器の下には、駿河竹千筋細工のコースターを敷き、伝統工芸品をもっと身近に、日々の暮らしに気軽に取り入れてもらえたら……。そんな気持ちをこめました。展示の余韻に浸りながら特別なひとときをお過ごしください。

※セット販売のみ、単品なし

※販売期間 2027年1/7(木)~1/29(金) ※平日カフェタイム限定 14:00~販売

・The COFFEE ROASTER in WAKAMATSU

「千の筋を重ねるティラミスパフェセット」 ¥2,400

駿河竹千筋細工の繊細な線に着想を得たティラミスパフェに、珈琲を合わせたペアリングセットです。黒糖ソースで自由に線を重ね、お好みの模様と味に仕上げてください。最後のひと筋は、お客様の手で。


◼︎一棟貸し古民家宿「工芸ノ宿 和楽」に“竹仕様”の客室

匠宿エリアの一棟貸し古民家宿「工芸ノ宿 和楽」。すべてのお部屋に駿河竹千筋細工をはじめ静岡の工芸品を設えています。会期中は「竹、光。」に合わせてスタイリングした客室が登場します。

詳細は後日「工芸ノ宿 和楽」の公式webサイトにてお知らせいたします。

https://craftinn-waraku.jp/

※写真は通常のお部屋のものです。


◼︎ショップ・ギャラリー

展示を見て心に残った作品を、暮らしに持ち帰れるよう、駿河竹千筋細工の関連商品を各ショップで販売します。

静岡の食品・雑貨を取り揃えるセレクトショップ「コトコトSTORE」では、ギフトに最適な駿河竹千筋細工のアイテムなどを販売。

ギャラリー「TetoTeto」では、暮らしや装いに取り入れたい照明やカゴバックなどを取り揃えます。企画中は展示も兼ねた企画展を開催します(会期:2027年1月1日(金・祝)〜2月8日(月))。

※企画内容は予定であり、予告なく変更となる場合がございます。最新情報・工芸体験のご予約は、公式Webサイト、公式Instagramをご確認ください。

◼︎開催概要

【名 称】駿河竹千筋細工展覧会「竹、光。」

【会 期】2026年12月11日(金)〜2027年2月8日(月)

【時間】9:30~17:30 ※会場によって異なります

※年末年始の営業日時が変更となります。最新情報は匠宿Webサイトをご確認ください 

【WEBサイト】 https://takumishuku.jp/news/take_hikari_exhibition/ 

【会場】駿府の工房 匠宿(静岡市駿河区丸子3240-1)、および周辺施設(匠宿エリア)

・展示:匠宿伝統工芸館 常設展示場

・体験:工房 竹と染(竹)

・物販:コトコトSTORE、ギャラリーTetoTeto

・限定カフェメニュー提供:カフェ HACHI & MITSU、The COFFEE ROASTER in WAKAMATSU

【参加方法】入場無料、予約不要(自由鑑賞)

※工房での工芸体験など一部有料コンテンツあり。体験に関しては受入人数に上限があるため、事前予約をおすすめします。

【運営組織】

主催:駿府の工房 匠宿(指定管理者 株式会社創造舎)

協力:駿河竹千筋細工協同組合 / 内田デザイン研究所 

後援:静岡特産工業協会 / 公益財団法人静岡産業振興協会


「駿府の工房 匠宿」施設概要

「駿府の工房 匠宿」は、1999年4月に開業した静岡市の伝統工芸体験施設です。2021年より建築設計業の株式会社創造舎が指定管理者となり、「歴史と未来を結ぶ場所」をコンセプトに22年ぶりにリニューアル。第一線で活躍する職人を工房長として招聘し、駿河竹千筋細工・藍染・お茶染め・木工指物・漆・陶芸などが体験できる各工房に加え、地元で長年愛された和菓子屋の味を引き継いだ「蓬きんつば ときや」や地元養蜂場の蜂蜜を使用したカフェ「HACHI & MITSU」を敷地内に開店。伝統工芸体験に加えて飲食やショッピングを楽しめる複合型施設にアップデートしました。

また、より多くの市内外・県内外からのお客様に足を運んでいただき伝統工芸に触れるきっかけを提供するため、周辺地域との連携・協力のもとで工房敷地外にも様々な施設をオープン。空き家だった古民家をリノベーションし客室内に静岡の工芸品を設えた「工芸ノ宿 和楽」や、愛犬と一緒に宿泊ができる「1HOTEL(ワンホテル)」、立派な梁などの木材を移築して手組みの丸太工法によって組み上げた入浴・サウナ施設「ふきさらし湯」など、いずれも既存の建物を活用しながら建築会社として培ってきた技術と知見を活かしてリノベーションによりつくり上げました。

10月には「パンとエスプレッソ」の静岡県初店舗となる「パンとエスプレッソと匠宿」をグランドオープンし、より魅力的なエリアづくりに取り組んでいます。

当エリア(静岡市駿河区丸子泉ヶ谷地区)を100年先の未来にも手仕事とその担い手を繋いでいくための一大拠点とすべく、ものづくり体験の提供を通して工芸職人の後継者候補輩出を目指してまいります。

●営業時間

9:30~18:00

●定休日 

火曜(火曜祝日は営業、翌平日休業)

●アクセス

421-0103 静岡市駿河区丸子3240-1

〇お車でのご来場方法

静清バイパス利用 丸子IC出口より東へ200m

東名高速道路利用 静岡ICから約7km、約15分/焼津ICから約15km、約30分

東名高速道路利用 新静岡ICから約15km、約20分/静岡スマートICから約9km、約16分

〇バスでのご来場方法

JR静岡駅北口7番線のりば しずてつジャストライン

中部国道線 藤枝駅前行き乗車  吐月峰駿府匠宿入口(とげっぽうすんぷたくみしゅくいりぐち)にて降車、徒歩約5分。

駿府の工房 匠宿 ホームページ:https://takumishuku.jp/

駿府の工房 匠宿 Instagram:@sunpu_takumishuku

https://www.instagram.com/sunpu_takumishuku

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会社概要

株式会社創造舎

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URL
http://sozosya.co.jp/
業種
建設業
本社所在地
静岡県静岡市葵区人宿町2丁目6-10 SOZOSYAビル2F
電話番号
-
代表者名
山梨洋靖
上場
未上場
資本金
-
設立
-