【イベントレポート】築野グループの研究開発拠点、設立5周年記念「TIWフェスティバル」開催

～子どもたちや地域住民から研究者まで、米ぬかの可能性を共有する一日～

築野食品工業株式会社

2025年12月24日 11時00分

築野グループ株式会社（本社：和歌山県伊都郡かつらぎ町、代表取締役社長：築野富美 https://www.tsuno.co.jp/ ）の研究開発、福利厚生施設であるTIWセンターの設立5周年を記念し、「TIWフェスティバル2025」を開催いたしました。

本イベントは、当社が推進する米ぬかを軸とした研究開発の成果を広く共有するとともに、地域の子どもたちから住民の皆様、研究者など、多様な世代・立場の方々との交流を深める貴重な機会となりました。

■イベント概要

開催日時： 2025年11月7日（金）
開催場所：和歌山県伊都郡かつらぎ町　TSUNO innovation & welfare center（TIWセンター）
参加人数：総勢約180名
-第1部：米ぬかセミナーや、化粧品作成レクリエーション、施設見学を通じた地域の小中学生との交流

（妙寺小学校生徒、妙寺中学校生徒、教諭が参加）

-第2部：大学や高専の教諭・学生、工業技術センター職員の皆様をお招きし、研究開発の最前線を紹介

（共同研究先の先生・学生、工業技術センター職員、外部委託先が参加）

-第3部：近隣住民の皆様、午後の部参加者のうち希望された方々、社員が一堂に会し、交流会を開催

（近隣住民、午後の部参加者一部、社員が参加）

■TIWセンターついて

TIWセンターは、閉校となった紀ノ川高等学校跡地を改装し再利用している施設です。地域資源を有効活用するというサステナビリティの理念を体現した施設として、研究開発拠点としての機能はもちろん、地域コミュニティの交流拠点や会社のイベント会場としても活用しております。

■イベント開催の背景と目的

地域資源を活かし、米ぬかを軸とした研究開発の拠点であるTIWセンターは、設立5周年を迎えました。
これを記念し、日頃の研究成果を広く発信すると共に、地域の小中学生や住民の皆様との交流を通じ、次世代を担う子どもたちに環境や科学への関心を育む機会を創出することを目的として、企画開発部を中心に「TIWフェスティバル」を開催しました。併せて、研究者や関係機関との情報共有を行い、研究拠点としての役割を改めて発信する場にもなりました。

■イベント内容と参加者の様子

【第1部】地域の子どもたちとの交流

・米ぬかセミナー：米ぬかの栄養価や多様な活用方法について、分かりやすく解説。

・化粧品グループによるレクリエーション：化粧水作成や乳化の実演など、体験型プログラムを通じて科学の面白さを体感。

・施設見学ツアー：細胞実験棟、オレオ実験室、化粧品実験室など最先端の研究施設を見学。また、カラオケ・ゴルフ・ジムなどリフレッシュ設備も体験。

子どもたちは、普段目にすることの少ない米ぬかが、食品から化粧品まで幅広く活用されていることを知り、驚きと興味の声を上げていました。レクリエーションでは、自作のハンドクリームを作成しながら、乳化の実験を行って貰いました。セミナーにもレクリエーションにも楽しみながら積極的に参加する様子が見られました。

【第2部】米ぬか由来機能性成分の研究発表会

・開会： TIW紹介プレゼンテーション

（担当：研究開発本部企画開発部3部）

・セミナー発表：

①フィチン酸のピーリング効果

②イノシトールの月経随伴症状改善効果

③RICEOの脂質吸収抑制効果

④GX-Nを使用したヘアケア

⑤フェルラ酸によるくすみ抑制

⑥RSE、GX-Nによる食味改善

・ポスター発表・展示：セミナー室や空き教室を活用し、研究成果をポスター形式で展示。参加者との活発な質疑応答が行われました。

・試食・ケータリング：家庭科室にて、ぬか漬けや、こめ油を使用したお弁当、米粉とこめ油を使用したスイーツを召し上がっていただきました。

【第3部】地域交流会

体育館にて、近隣住民の皆様、午後の部参加者のうち希望された方々、社員が一堂に会し、交流会を開催しました。副社長の開会挨拶に続き、TIW紹介プレゼンテーションを実施。歓談や地元アーティストのステージパフォーマンスも行われ、和やかな雰囲気の中で交流を深めました。

当社は今後も、TIWセンターで研究開発の推進と地域社会との共生を両立させながら、米ぬかの持つ無限の可能性を追求してまいります。また、このような情報発信と交流の場を継続的に設けることで、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。

■つのグループの米ぬか由来製品

当社は長年、こめ油の原料である米ぬかの成分に着目し、研究を進めてまいりました。精米時に発生する副産物である米ぬかの成分を抽出することで、こめ油だけでなく食品、化学、医療、化粧品等の幅広い分野への高度有効利用をし、米ぬかの100%活用をしています。今後も国内の米ぬかを活用することで地球・生産者・消費者の良い循環の実現を目指していきたいと考えています。