全国矯正展にて特殊詐欺被害防止啓発杉良太郎特別防犯対策監ら「犯人からの電話の遮断」を呼びかける

「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦〜」プロジェクトチーム

2024年12月6日 17時00分

「ストップ・オレオレ詐欺47〜家族の絆作戦～」プロジェクトチーム（略称：SOS47）は、全国で被害が相次ぐオレオレ詐欺等の特殊詐欺に関する知識や被害防止策を分かりやすく伝え、特殊詐欺被害を防止するため、2018年より、全国47都道府県警察と共に対策及び広報啓発活動を行っています。

　この度、都内で行われた「第64回全国矯正展(全国刑務所作業製品展示即売会)」に杉良太郎特別防犯対策監（※１）、伍代夏子特別防犯支援官、コロッケ特別防犯支援官及びゲスト参加のEXILE ATSUSHI氏が登壇し、特殊詐欺被害防止に関する啓発を行いました。

（※１）警察庁特別防犯対策監：2018年11月に国家公安委員長より、杉氏のみに与えられた特別な役職。各種の防犯対策に取り組む他、全国の都道府県警察本部の視察を終え、現在は全国の警察署を訪問し、地域の特性などを踏まえ、対策や職員との意見交換を行っている。

全国矯正展は、再犯防止に向けた矯正施設の取組等の紹介や、全国の刑務所で受刑者が、改善更生や社会復帰を目指して制作した製品の展示即売を通じて、矯正行政の現状について国民に周知することを目的として実施されているものです。

　杉対策監、伍代支援官らが登壇し、受刑者の更生のみならず、加害者・被害者を生まないために、来場者に対して特殊詐欺被害防止のための注意喚起を行いました。

■特別防犯支援官らによる注意喚起

　伍代支援官は特殊詐欺被害防止について、「被害者・加害者を生まない世の中というのが一番望ましいですが、やはり被害に遭ってしまう方がいるのが現実です。私たちは、被害に遭う方が1人でも減るように。そのような思いで活動をしています。」と活動への想いを述べました。

　コロッケ支援官は自身の啓発活動を振り返り、「日本では優しい性格の方が多いので、特殊詐欺のように人の優しさに付け込んだ犯罪に巻き込まれやすいです。知らない番号からの電話は『知らんぷり』をすることを徹底しましょう。」と呼びかけました。

　EXILE ATSUSHI氏は、「僕のふりをして、『いつも応援してくれてありがとう。プライベートで会うために交通費として15万円を振り込んでほしい』というダイレクトメールがファンの女性に届いた事例がありました。その際にはぎりぎりで被害に遭わず食い止める事ができましたが、実在する人の名前を聞くと信じてしまいがちです。是非とも気を付けてほしい。」と事例を紹介して注意喚起をしました。

　また、支援官らは、「犯人は海外の電話番号を使って電話をかけてくることが多い」という特殊詐欺の実態を説明し、来場者に対して、「犯人からの電話を直接受けないために、海外の人と電話をする用事のない方は、『国際電話利用休止』の手続きをしてください。」と呼びかけました。

■ 杉対策監「電話のサービスを活用して、犯人からの電話を遮断してもらいましょう。」

　杉特別防犯対策監は、「まず、怪しい電話に出ないでください。『電話に出ないと相手に悪い気がする』などと言って電話に出てしまう人がいます。」と前置きした上で、「ナンバーディスプレイやナンバーリクエスト、海外からの電話を止めるサービスを活用して、海外からの電話だけではなく国内の電話でも、登録していない番号からの電話は遮断してもらいましょう。犯人からの電話を弾いてくれるので安心です。」と来場者に呼びかけました。

　会場では、警察庁及び警視庁がブース出展し、来場者らに、「国際電話利用休止」の申込手続等を説明して、特殊詐欺被害防止のための対策について啓発を行いました。