<2025 AIトレンド通信 11月号>SHIFT AIが厳選するAI業界の必見アップデート

「GPT-5.1」「Gemini 3」が登場、次世代モデルの進化が加速する1ヶ月

株式会社SHIFT AI

「日本をAI先進国に」を掲げ、AIのビジネス活用を学べる生成AI学習コミュニティ「SHIFT AI」を運営する株式会社SHIFT AI(東京都渋谷区、代表取締役 木内翔大)より、AIトレンド通信11月号をお届けします。

本号では、めまぐるしく変化するAI業界の最新情報を主要なAIツール別に、11月の注目すべきAI業界の動向を網羅的にご紹介します。

主要AIツール別 11月最新動向ハイライト

OpenAI

新世代モデル「GPT-5.1」を発表、知性と対話力が大幅向上

GPT-5.1では、ユーザーの用途に応じて最適な応答を提供する「Instant」と「Thinking」と「pro」が導入されました。また、質問の難易度を判断し、それに応じて思考に費やす時間とリソースを動的に調整する「適応的推論(Adaptive Reasoning)」が強化されGPT-5.1の思考プロセスを大きく進化させました。数学や専門分野での性能が向上したほか、AIのトーンを8種類から選べるパーソナライズ機能も強化され、より自然でユーザーの意図を汲んだ対話が可能になりました。

選択可能な8つのトーンスタイル:

・Default(デフォルト): バランスの取れたスタイル

・Friendly(フレンドリー): 温かく親しみやすい

・Efficient(無駄がない): 簡潔で分かりやすい

・Professional(プロフェッショナル): 洗練されていて几帳面

・Candid(率直): 率直でポジティブ

・Quirky(個性的): お茶目で想像力豊か

・Nerdy(探求心が強い): 探求心が強く、好奇心旺盛

・Cynical(皮肉っぽい): 批判的で皮肉っぽい

詳細はこちら≫ https://shift-ai.co.jp/blog/42087/

プログラミング特化型AIモデルの新バージョンGPT-5.1-Codex-Maxを発表

GPT‑5.1-Codex-Max は、長時間にわたる複雑な作業に対応できるよう設計されています。また、コンパクションと呼ばれる要約の仕組みにより、文脈を保持しながらタスクを実行することが可能です。

ChatGPTに「ショッピングリサーチ」機能が追加

ユーザーが購入を検討している商品の情報収集や比較を代行し、最適な候補を絞り込む「ショッピング リサーチ」をChatGPTに追加しました。「ショッピング リサーチ」を選択し、リクエストを入力すると、関連情報を調べて購入判断を助けるガイドを自動生成します。また、ユーザーの過去の会話やChatGPTのメモリ機能を踏まえた好みの把握も行い、パーソナライズされた「バイヤーズガイド」を数分で提示するとされています。

教育者向けの「ChatGPT for Teachers」を米国で無償提供

教育現場のニーズに特化した「ChatGPT for Teachers」を新たに発表しました。これは、教師向けに設計された「ChatGPT」のバージョンであり、従来のChatGPTとの主に違う点は、教育向けのセキュリティおよびコンプライアンス対策の強化、管理者向けのコントロール機能、そして他の教育者との共同作業が可能になったことがあげられます。

ChatGPTでグループチャット機能を公開

日本を含む一部地域で、チャットルームを複数ユーザーで共有・議論できるグループチャット機能のパイロット提供が開始されました。共有リンクを通じて最大20人まで招待が可能で、個人のメモリを使用せずチームでのブレストや意思決定を高速化します。

Apple、SiriにAI「Gemini」搭載か?

Appleが、音声アシスタント「Siri」の性能を抜本的に向上させるため、るGoogleと年間10億ドル(約1500億円)規模の大型契約を結ぶ最終段階にあると報じられました。これにより、2026年春にもGoogleの高性能AI「Gemini」がSiriに統合される見込みです。

OpenAIとAmazon、約5.8兆円規模の提携契約を締結

この合意によって、OpenAIはNVIDIA製チップを搭載したAWSのインフラを活用できるようになりました。かつてないほどの計算能力が求められる中、生成AIの大幅なスケーラビリティ強化が見込まれます。

動画生成AI「Sora」、Android版アプリが日本で利用可能に

動画生成AI「Sora 2」のAndroid版アプリが日本でダウンロード可能になりました。テキスト指示だけでなく、実在する人物の顔や声を動画に挿入できる「Character Cameos」機能を搭載し、旅行の思い出や自作イラストのアニメーション化など、クリエイティブな表現を誰でも手軽に作成できます。


Google

Google史上最高性能モデル「Gemini 3」が登場

推論能力で世界首位を記録した最高性能モデル「Gemini 3」が利用可能になりました。Gemini 3はテキストだけでなく、画像や動画といった視覚情報の理解精度が大幅に向上し、従来モデルを大きく上回る正確さで内容把握や要約を行えます。また、現在公開されているAIモデルの中でもトップクラスのコーディング性能を持ち、実務レベルの開発タスクを高い精度でこなせるモデルです。さらに、深く考え抜く「Deep Think」や、指示を受けて複数ステップの作業を自律的に進めるエージェント機能が展開されました。

詳細はこちら≫https://shift-ai.co.jp/blog/42718/

「Google Mixboard」が日本語でも提供開始

Google Labsからリリースされた画像編集ができる生成AIツール「Google Mixboard」が日本語でも利用できるようになりました。Nano Banana・Gemini 2.5 Flashが用いられているため、画像の生成は自然言語で簡単にできます。また、Google Mixboardが用意したテンプレートもあるので、楽しくスムーズにデザイン作成を行えます。さらに、画像で直接編集を行えるアノテーション機能も追加されました。

詳細はこちら≫https://shift-ai.co.jp/blog/42170/

AIエディタ「Google Antigravity」を公開

AIに指示をすることでソースコードの作成やデバッグなどをエージェント的に実行できます。現在は、無料のパブリックプレビューという位置付けで、個人アカウントでのみ利用可能です。

スタジオ品質の画像生成AI「Nano Banana Pro」の提供開始

多彩なアートスタイルへの変換が可能な従来の「Nano Banana」をアップデートした、スタジオ品質のデザインを実現する「Nano Banana Pro」が登場しました。日本語テキストの生成・描画精度が大幅に向上し、画像内への鮮明な文字生成や、資料作成やクリエイティブ制作を強力に支援します。

Nano Banana Proで作成した画像
Nano Banana Proで作成した画像
Nano Banana Proで作成した画像
Nano Banana Proで作成した画像
Nano Banana Proで作成した画像
Nano Banana Proで作成した画像

詳細はこちら≫https://shift-ai.co.jp/blog/43267/

Googleフォト、AIによる大幅アップデートを発表

音声での写真編集やiOSでの音声とテキスト編集のほか、Nano Bananaを活用した多彩な画像変換も実現可能になりました。

NotebookLMに新機能「Deep Research」が登場

NotebookLMに、数百のサイトを調査して信頼性の高いレポートを作成する「Deep Research」機能が登場しました。これによりNotebookLMは、ユーザーからの質問に解答しようとする過程で、ユーザーに代わってウェブを徹底的に調べます。また、多数のサイトをブラウズして調査結果を厳選し、最も信頼性が高くて正確なソースを回答に盛り込みます。さらに調査が完了すると、NotebookLMはユーザーが情報をダブルチェックできるように、自らが調べた情報源すべてを記載した詳細なレポートをユーザーに提示します。

NotebookLMにインフォグラフィック生成やスライド生成の新機能

資料からプレゼン資料や図解をワンクリックで生成するInfographicsやメモを構造化されたプレゼンテーションに変換するSlide Decksも実装され、リサーチからアウトプットまでのプロセスを劇的に効率化します。


Meta

1,600言語以上対応の音声認識モデル「Omnilingual ASR」を公開

これまで対応が難しかった500の低リソース言語を含む、1,600言語以上をサポートする音声認識モデルが公開されました。モデルとデータセットがオープンソース化され、真にユニバーサルな文字起こしシステムの構築や、多言語コンテンツの配信が可能になります。

AIアシスタント「Meta AI」の日本で段階的に提供を開始

InstagramやFacebookなどの主要アプリで「Meta AI」が利用可能になりました。日本文化に最適化された親しみやすい対話体験が可能で、グループチャットでの議論整理やGIF生成、情報検索などをシームレスに行えます。


xAI

新フロンティアモデル「Grok 4.1」を正式ローンチ

Grok 4.1では、従来モデルの持つ知性や信頼性を維持しつつ、創造性や感情表現、協力的な対話の能力を引き上げました。また、文章生成能力も大幅に改善され、ハルシネーション発生率は前モデル比で⅓となり、実用性が大幅に向上しました。テストユーザーは65%の確率で、前モデルよりもGrok 4.1の回答を支持しました。

詳細はこちら≫https://shift-ai.co.jp/blog/42645/

Anthropic

Claudeの最上位モデル「Opus 4.5」と多角的な機能拡張を発表

Anthropic自身も「コード生成やエージェント用途で世界最高のモデル」と公式に明言するほど、高精度なコーディング性能を備えている「Claude Opus 4.5」の提供が開始されました。プログラミング以外の「視覚理解」「論理推論」「数学的問題解決」の能力が大幅に強化され、7つのプログラミング言語でトップクラスの精度を誇ります。Anthropicがこれまで開発してきたモデルの中で最も安全性が高いとされています。

詳細はこちら≫https://shift-ai.co.jp/blog/43490/


Microsoft

年次イベント「Microsoft Ignite 2025」を開催

Microsoftは、年次イベント「Microsoft Ignite 2025」を開催し、生成AI(人工知能)やAIエージェントの普及が進む中、企業が簡単に、安全に、安心してAIを活用できるようにWindowsを進化させる構想に基づく一連の製品や技術、サービスを複数発表しました。あらゆる企業が自信とスピード、革新性を持って主導権を握れるAIイノベーションのプラットフォームとしてWindowsを確立する目標を掲げ、以下の柱に沿って一連の発表を行いました。また、「Windowsは『AIのキャンバス』へと変貌を遂げつつあり、企業がAIを実験的に導入する段階から、本番環境に大規模に展開して活用する段階に進めるように支援している」と述べました。

・Windowsプラットフォームの進化

 大規模なインテリジェンスとガバナンスで人とエージェントのためのOSへ

 CopilotがWindowsにおけるエージェントの動的なハブに

 視認性が高く、アクセスしやすいタスクバー上のエージェント

 Windows版Microsoft 365 Copilot、Edge for Business、Copilot+ PC向けの新機能

・クラウドならではの柔軟性

・より強固なセキュリティとレジリエンス

・開発者とITプロフェッショナルの支援

【発表された主な新機能】

  1. AIエージェントを包括的に管理する「Microsoft Agent 365」発表

    Agent 365は企業内のAIエージェントをまとめて管理するためのプラットフォームです。一般の社員のようにエージェントにも「Entra ID」を割り当て(Microsoft Entra Agent ID)、エージェントレジストリに登録し、「Microsoft 365」管理センターでその活動を可視化したり、アクセス権限を制御したりできます。また、「Microsoft Defender」による脅威検知とリアルタイム防御、「Microsoft Purview」を用いたデータ漏洩の防止・監査などにも対応しますが、パートナーのエージェントや、オープンソースエージェントも扱うことができます。現在は、AI機能を一般提供に先駆けてテストできる「Frontier」プログラムで試験提供中です。

  2. AIの知能を強化する3つのIQ機能を発表

    Work IQ:日常の業務フローのための“頭脳”という位置付けで、メールや会議、ドキュメントの文脈を理解して、より的確な提案をしてくれます。

    Fabric IQ:ビジネスデータのための“頭脳”という位置付けで、クラウドベースの統合データ分析基盤である「Microsoft Fabric」に適用されます。

    Foundry IQ:AIアプリケーション構築・運用基盤「Microsoft Foundry」におけるナレッジシステムで、企業内の膨大なデータを構造化し、AIが理解しやすい形に変えてくれます。

Perplexity AI

PayPal連携により「インスタント購入」機能を提供開始

PerplexityとPayPalは、新たに「インスタント購入」機能を導入しました。この機能により、ユーザーはPerplexityのチャット画面から離れることなく、PayPalアカウントを通じて安全に商品を購入できます。過去の文脈を記憶した提案や、詳細比較を含むガイド生成により、商品の検索から購入までをワンストップでスムーズに行うことができます。

Genspark

Genspark、AWSとの提携を発表

この提携によりGensparkはGPUコストを60〜70%削減しました。さらに、Amazon Bedrockのプロンプトキャッシング機能の導入で、推論コストを72%削減することにも成功しました。次世代エージェントAIとしての完成度が一段と高まりそうです。


その他AIニュース

Black Forest Labs

最新画像生成AI「FLUX.2」の提供を開始

最大10枚の画像を参照してスタイルを一貫させる高度な生成機能を持つ「FLUX.2」が登場しました。4メガピクセルの高精細な画像編集に対応し、複雑な文字情報も正確に再現できるため、統一感のある広告素材や文字入りデザインの即時作成に最適です。

Suno AI

Suno、Warner Music Group(WMG)とパートナーシップを締結

今回の提携によって、世界3大レコードレーベルのひとつであるWMGに所属する、利用に同意したアーティストの「名前・画像・肖像・声・楽曲」を使用したAI音楽生成が可能になりました。また、アーティスト自身が報酬を得られる、新たな仕組みを展開するとのことです。


Sakana AI

Sakana AI、シリーズBで約200億円を調達

Sakana AIはシリーズBで約200億円($135M)を調達、企業価値は約4,000億円($2.63B)になりました。



株式会社SHIFT AI 代表取締役 木内翔大 コメント

2025年11月は、AIの歴史において極めて重要な分岐点として記憶されることになるでしょう。「GPT-5.1」と「Gemini 3」という2つの巨塔が同時期にアップデートされたことは、単なる性能向上以上の意味を持ちます。

特筆すべきは、OpenAIの「適応的推論(Adaptive Reasoning)」やGoogleの「Deep Think」に見られる「思考プロセスの深化」です。これまでのAIは「いかに早く正解を出すか」を競っていましたが、今後は「いかに深く考え、複雑な解を導き出せるか」という質が問われるフェーズに入りました。ユーザーが状況に応じて「即答」と「熟考」を使い分けるスタイルは、AIを単なるツールではなく、一緒に悩み、考える「パートナー」へと昇華させます。

また、Microsoftの「Agent 365」やPerplexityの「インスタント購入」機能は、AIがチャット画面を飛び出し、具体的なタスクを完遂する「エージェント(実行者)」へと進化したことを示しています。

「日本をAI先進国に」を目指す私たちにとって、この進化は追い風です。もはやAIは「導入するか否か」を議論する対象ではなく、「どの業務を任せ、どう共存するか」を設計する段階に来ています。この圧倒的な進化を恐れず、自社の競争力へと転換していきましょう。

【会社概要】

株式会社SHIFT AIは、「日本をAI先進国に」というミッションのもと、生成AIをはじめとするAI技術のビジネス活用を学べる、利用者数No.1※の生成AI学習コミュニティ「SHIFT AI」を運営しています。会員数は2万5000人を超え、法人向けのリスキリング支援サービス「SHIFT AI for Biz」や、教育機関向けの「SHIFT AI for School」など、幅広い分野でAI人材の育成を推進。さらに、独自メディア「SHIFT AI Times」の運営をはじめ、情報発信・研修・イベントを通じて、個人と組織の成長を支援し、日本全体のAI活用を加速させています。

社 名  株式会社SHIFT AI

所在地  東京都渋谷区渋谷2丁目24-12 渋谷スクランブルスクエア

代表者  代表取締役 木内 翔大

設立年月 2022年3月18日

資本金  8,300万円(資本準備金含む)

事業内容 コンサルティング / コミュニティ運営 / YouTubeチャンネル運営 / スクール運営

URL:https://shift-ai.co.jp/

※利用者数No.1

GMOリサーチ&AI株式会社調べ

■調査項目/調査時点(2025年2月)における累計登録者数

■調査対象/企業が運営するAI活用事例や実践ノウハウなど、ビジネス目的でのAI活用に関する講義を提供するコミュニティサービスを対象とし、講義を行わないネットコミュニティや個人運営のコミュニティ、ビジネス目的以外のコミュニティサービスは対象外とする


【代表取締役 木内 翔大について】

木内 翔大(きうち しょうた)

株式会社SHIFT AI 代表取締役 / 一般社団法人生成AI活用普及協会 協議員 / GMO AI&Web3株式会社 AI活用顧問 / GMO AI&ロボティクス商事 AI活用アドバイザー

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フォロワー数 14.2万人 (2025年12月現在)

「日本をAI先進国に」をテーマに生成AIについて発信。

URL:https://x.com/shota7180


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会社概要

株式会社SHIFT AI

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URL
https://shift-ai.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区渋谷渋谷スクランブルスクエア42階
電話番号
03-6555-3510
代表者名
木内翔大
上場
未上場
資本金
8300万円
設立
2022年03月