Salesforce、Consumer Goods Cloudの新機能を国内提供開始:消費財企業のプロモーション業務を最適化する「Trade Promotion Management」
プランニングからプロモーション管理、店頭施策まで一貫したデジタルトランスフォーメーションを支援し、消費財企業の収益拡大に貢献
株式会社セールスフォース・ジャパン(代表取締役会長兼社長 小出 伸一、以下 Salesforce)は本日、業種特化型クラウドであるSalesforce Industry Cloudの消費財業界向け製品「Consumer Goods Cloud」の新機能、Trade Promotion Management(トレードプロモーション マネジメント)を同日から日本市場で提供開始すると発表しました。これにより、消費財企業はプロモーションと店頭施策の管理を強化することができるようになります。
Trade Promotion Managementは、販促費を用いたプロモーション業務を合理化し、プロモーションの効果を最大化するために、プロモーション業務全般における信頼できる唯一の情報源(SSOT:Single Source of Truth)を構成することができます。Trade Promotion Management が提供する機能は以下の通りです。
Trade Promotion Managementが実現するプロモーション業務の最適化
Key Account and Promotion Planning(キーアカウント管理とプロモーション計画): スプレッドシートに似たグリッド画面で、アカウントマネージャーは顧客のビジネスプランと予算、計画に対する進捗などを予め定めた指標に沿って効率的に管理することができます。営業チームは、販売計画を達成するために、いつ・どの商品や店舗に対してプロモーションが必要なのかが明確になり、最適なプロモーションを作成し展開することで、収益の最大化を図ることができます。
Trade Promotion Analytics(トレードプロモーション分析):販売実績データを連携することで、販促費の効果を計画時と比較可能な指標で簡単に測定できるようになるため、成功したプロモーションや計画を達成したプロモーションをより明確に可視化できるようになります。これにより、チームは最もパフォーマンスの高いプロモーションを繰り返し実行し、損益分岐点に達しないプロモーションは実行を控えるといった判断が可能となり、販促費の効果を最大化できます。
Funds and Claims Management(資金と請求の管理):目的に応じた販促費の資金枠を設定し管理することで、アカウントマネージャーは年間で割り当てられた資金や利用済みの資金、プロモーション計画に利用可能な資金を明確に把握できるようになります。これにより、自然とROIを意識したプロモーション計画が促され、プロモーション終了後には請求額と支払額を照合することができます。
Unified Account View(統合アカウントビュー):メディア、マーチャンダイジング、販促にまたがり、いつ、どのようなプログラムが実行されているのかを可視化する統一されたアカウントビューを提供します。これにより、チームは販促活動を全国的なマーケティングキャンペーンや小売店主導の店舗内プログラムと重層的に展開する、類似プロモーションの期間が重複することを避けるといった判断をすることで、プロモーションのROIをさらに高めることができます。
なお、Trade Promotion Managementが提供するキーアカウント管理機能に限定したソリューションである「Customer Planning and Forecasting」も今回合わせて提供開始します。これにより、消費財企業はまず顧客毎のビジネスプランや販売計画といったアカウント管理の最適化からスタートし、その後プロモーションの管理や分析、予測といった機能を段階的に活用しながら、プロモーション業務全体の最適化を実現するといったジャーニーを描き、変革に取り組むことも可能となっています。
進化したConsumer Goods Cloudが消費財企業のプロセス全体を変革
一般的に、消費財企業の支出において商品原価に次ぐ規模の費用が販促費であり、販促費の最適化は消費財企業の収益改善における大きな課題となっています。日本の総人口推移に起因する国内市場縮小という長期要因や、先の見えない原材料や輸送費の高騰が続く中で、販促費支出の適正管理による利益確保は喫緊の課題です。その一方で、多額の支出がレガシーシステムやスプレッドシートによって手動で管理されており、ガバナンスや投資対効果の検証が不足している実情があります。
これまでConsumer Goods Cloudでは、主に店頭施策機能を通じて、店舗営業担当者やラウンダーが、訪問予定の策定や店舗での作業を最適化・効率化できるようにすることで、国内の多くの消費財企業のフィールド業務全体を最適化し、消費者の店舗体験の変革を支援してまいりました。
今回のTrade Promotion Managementの提供によって、消費財企業は取引先のアカウントプランや予算、プロモーション施策の管理・分析、プロモーションに関する請求と支払いの管理などプランニング業務の最適化から、リテール・エクゼキューションによるフィールド業務の最適化を含む、プロセス全体の変革に一貫性をもって取り組むことができるようになります。
Trade Promotion Managementの円滑な導入を支援する強力なSalesforceパートナーエコシステム
Salesforceでは消費財業界に関する豊富な専門知識とソリューションを提供する日本のパートナーと共に、Trade Promotion Managementの円滑な導入を含む、Consumer Goods Cloudを活用した消費財企業のデジタルトランスフォーメーションや収益向上を支援してまいります。
本リリースに対するコメント(順不同)
アクセンチュア株式会社 テクノロジー コンサルティング本部 クラウドファーストアプリケーション アジア太平洋・アフリカ・中東地区統括 マネジング・ディレクター 篠原 淳 氏
「昨今の原材料やエネルギー価格の高騰、為替変動の影響により、消費財業界は収益面で大きな課題に直面しています。 このため同業界の企業では、販促施策の投資対効果の最大化や、販促活動におけるPDCAの効率化、高度化の必要性が高まっています。このたびSalesforceが日本市場で提供開始するTrade Promotion Managementと、アクセンチュアが長年のコンサルティング活動の中で培ってきた販促制度や業務設計のノウハウを融合させることで、お客様が抱える課題を解決し、革新的なサービスへとつなげることが可能になります。アクセンチュアでは、今後もSalesforce社との緊密な連携のもと、消費者の最適な購買体験の実現に向けて尽力してまいります」
アビームコンサルティング株式会社 執行役員・プリンシパル
商社・コンシューマビジネスユニット長 水野 美歩 氏
「日本の消費財・食品業界においては、原材料高騰の影響と需要変動を機敏に捉えるマーケティング手法の最適化が経営課題となっています。一方で、企業においては複雑な販促管理や膨大なデータ管理が足かせとなり、本来注力すべき施策の効果検証が十分に行われていない課題を抱えています。「Trade Promotion Management」は、販促管理業務の省力化に加え、投資対効果分析の高度化と、SFAのデータとの連動により、予算策定から企画・商談、請求管理まで業務の一元管理を可能とし、収益向上に向けた継続的な改善を実現するソリューションです。アビームコンサルティングは、長年同業界に対し培ってきた知見を活用し、本ソリューションをSalesforce社と共同で推進することで、消費財・食品業界の収益拡大と、産業の活性化に貢献していきます」
詳細情報:
Consumer Goods Cloudの詳細についてはこちら(https://www.salesforce.com/jp/products/consumer-goods-cloud/overview/)を、Trade Promotion Managementの詳細についてはこちら(https://www.salesforce.com/jp/products/consumer-goods-cloud/trade-promotion-management/)をご覧ください。
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