中高生の消費行動は “友人” の存在が大きく影響か?Z世代では「中古より新品」「産地は気にしない」傾向も見られる~おこづかい調査第二弾、世代別のお金の使い道の基準を探るために4,406名に二択調査~
Studyplusトレンド研究所では2023年8月に「おこづかいに関する調査」を実施し、中高生約3,000名のおこづかい・貯金・キャッシュレス等に関する事情を発表しました。
https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20230829
今回は、中高生が実際におこづかいを使う際に、どんな価値基準を持っているのかを探るために、二択形式で8つの質問を行いました。また世代間のギャップにも注目するために、調査対象を「Studyplus」の全ユーザーとしました。「Z世代」「X・Y世代」での比較を行ったほか、さらに細分化した世代別の差異も比較しました。
本調査結果については、Studyplusトレンド研究所の公式サイトでも紹介しています。
https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20231018
◆本調査の概要
調査対象 : 全国の「Studyplus」ユーザー(全年齢対象)
回答者 : 4,406名
調査方法 : 学習管理アプリ「Studyplus」上でアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。
調査時期 : 2023年9月21日〜9月25日
※本リリースにおけるデータは小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります。
※本リリースにおいて、以下の通り世代を定義しました。
「Z世代」と「X・Y世代」の定義は以下の通り。
属性 | n数 |
Z世代(1997年4月2日~2011年4月1日生まれ) | 4,017人 |
X・Y世代(1997年4月1日以前生まれ) | 389人 |
「Z世代」と「X・Y世代」をより詳細に区分した定義は以下の通り。
属性 | n数 |
Z世代【中学生】(2008年4月2日~2011年4月1日生まれ) | 1,112人 |
Z世代【高校生】(2005年4月2日~2008年4月1日生まれ) | 2,344人 |
Z世代【大学生・社会人等】(1997年4月2日~2005年4月1日生まれ) | 561人 |
ミレニアル世代(1987年4月2日~1997年4月1日生まれ) | 146人 |
ロスジェネ世代(1977年4月2日~1987年4月1日生まれ) | 105人 |
Z世代の親世代(1967年4月2日~1977年4月1日生まれ) | 104人 |
バブル世代以上(1967年4月1日以前生まれ) | 34人 |
■ 「おこづかいの使い道に関する調査」
【調査項目①】
・同じ飲み物、同じ量。ペットボトルと紙パックならどっち買う?
【回答①】
・Z世代の方がペットボトル派の割合が多い。Z世代の中でも、高校生・大学生と中学生でペットボトル派の割合が異なる結果に。
【調査項目②】
・新商品 VS おなじみ商品の新フレーバー、どっちを買う?
【回答②】
・全体的には既存商品の新味が優勢な傾向だが、Z世代の親世代以上になると回答が拮抗する結果。
【調査項目③】
・友達とおそろいの色違い派?被りたくない個性派?
【回答③】
・Z世代は「友達とおそろいの色違い派」、X・Y世代は「被りたくない個性派」が多数派。世代が上がるにつれ、人と被らないものを探したくなる傾向あり。
【調査項目④】
・すぐ手に入る定価の新品?中古がないか探してみる?
【回答④】
・Z世代の方が新品派が多い。
・自由に使えるお金とは反比例した新品/中古の結果に。
フリマアプリやネットオークションの使用など、利用可能な範囲の差も関係か?
【調査項目⑤】
・推しコラボ!嬉しいのはアパレル?お菓子?
【回答⑤】
・Z世代ではアパレルとお菓子が拮抗するが、X・Y世代ではお菓子がやや優勢となる。
・Z世代の中でも、大学生・社会人ではアパレルを選ぶ割合が大きくなる。
【調査項目⑥】
・ネットで一目惚れ商品!通販サイトの写真だけでも買う?実物を見てから買う?
【回答⑥】
・Z世代ではネットとリアルが拮抗するが、X・Y世代ではネットショッピングがやや優勢となる。
【調査項目⑦】
・メイド・イン…!なるべく国産?気にしない?
【回答⑦】
・X・Y世代では「国産派」と「気にしない派」が拮抗するが、Z世代では「気にしない派」が優勢となる。
・Z世代は全体的に「気にしない派」、ロスジェネ世代・Z世代の親世代は「なるべく国産派」が多数派に。
【調査項目⑧】
・あこがれるのは…!みんなでワイワイ卒業旅行?ちょっとドキドキの一人旅?
【回答⑧】
・X・Y世代では「ちょっとドキドキの一人旅派」、Z世代では「ワイワイ卒業旅行派」が多数派。
・Z世代のなかでも大学生・社会人では「一人旅」を選ぶ割合が大きくなる。X・Y世代のなかでもロスジェネ世代では「ワイワイ卒業旅行」を選ぶ割合が大きくなる。
■ Studyplusトレンド研究所 調査所感
今回の調査では、3つの特徴的な結果が得られました。
1つ目が、中高生の “友人” を軸にした消費行動です。中高生は「友達と色違いのお揃い派」「みんなでワイワイ卒業旅行」といった友人関係を中心としたものを好み、大学生以降になると歳を重ねるにつれて「他の人と被りたくない」「ドキドキの一人旅」を好む割合が徐々に高まる傾向が見られました。
学校や放課後に同級生と多くの時間を過ごす中高生にとっては、 “友人” の影響度が非常に高いことがわかる結果なのではないでしょうか。Instagramではファッション関係で「#お揃いコーデ」「#双子コーデ」といったハッシュタグが人気であり、中高生の投稿も多く見られます。
2つ目は、「新品 or 中古品」の調査項目における、中高生含むZ世代では「新品」が多数派という結果です。こちらの調査でも、年齢とともに徐々に「中古品」の割合が高まっています。Studyplusトレンド研究所で2023年8月に実施した「おこづかいに関する調査」では、ネットフリマ・オークションサービスを「よく使っている」割合が中高生では1割程度という結果もあり、年代ごとのネットサービスの普及率や利用可能な範囲の差も、影響しているのかもしれません。
3つ目は、「国産派 or 気にしない派」の結果です。Z世代が平均的に「気にしない」を選んでいる一方で、ロスジェネ世代・Z世代の親世代は「なるべく国産派」が明確に多数派となりました。消費行動の幅の違いもあると思いますが、若い年齢ほど産地へのこだわりは薄いようです。
本調査結果については、Studyplusトレンド研究所の公式サイトでも紹介しています。
https://www.trend-lab.studyplus.jp/post/20231018
■学習管理アプリ「Studyplus」 概要
「Studyplus」は、日々の勉強を記録・可視化し、ユーザー同士でシェアして励まし合うことができる学習管理アプリです。
ユーザーの自己調整学習、学習モチベーションの維持・向上をサポートします。
累計会員数800万人以上、大学受験生の2人に1人が利用しています。https://www.studyplus.jp/
※アプリダウンロードURL
App Store:https://apps.apple.com/jp/app/apple-store/id505410049
Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.studyplus.android.app
■「Studyplusトレンド研究所」 概要
「Studyplusトレンド研究所」は、日本最大級の学習管理アプリ「Studyplus」のユーザーを通じて、次代を担う若者の「いま」を見つめるための研究所です。
若者の学校生活や学習・受験といった側面から、好きなアーティストや消費行動といった生活者の側面まで、これからの新しい時代の「トレンド」を研究していきます。
https://www.trend-lab.studyplus.jp/
■スタディプラス株式会社 概要
所在地:東京都千代田区神田駿河台2丁目5−12 NMF駿河台ビル4階
代表取締役:廣瀬高志
事業内容:学習管理アプリ「Studyplus」、教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」の運営
設立:2010年5月20日
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