【岐阜県高山市】白血病で娘を亡くした経験を絵本に。市内の小中学校に寄贈
出版した絵本の寄贈に対し、市長から感謝状を送りました
岐阜県高山市でシフォンケーキの製造と販売をしている「思歩音(しふぉん)」の荒田由香さんが、出版した絵本『シフォンケーキのしふぉんくん』を昨年12月に市内の小中学校に寄贈しました。
荒田さんは娘さんを急性リンパ白血病で亡くされた経験から、シフォンケーキの売り上げの一部を小児がん支援のために寄附されています。シフォンケーキを題材として、永遠に小児がんを支援し続けられるものを作りたいといのちの大切さを綴った絵本を出版されました。
小児がん支援のシンボルマークであるゴールドリボンをつけた「しふぉんくん」が登場する絵本は、すでに市内の小・中学校31校へ寄贈され、授業などで活用されています。
荒田さんは令和7年3月13日に高山市長を訪問し、田中明高山市長から寄附に対する感謝状が贈られました。

荒田さんは、「これまでシフォンケーキを販売し、その売り上げの一部を小児がん支援のために寄附してきたがいずれ自分も娘のところに行くことになると思い、その時まで継続して小児がん支援のために何かできないか考えてきた。絵本という形にすれば自分がいなくなった時にも多くの人に見てもらえ、命の大切さを伝えられるのではないかと思った。娘のおかげで様々な経験をさせてもらっている」とお話しになりました。
田中市長からは「子どもを亡くされるというつらい経験の中で、このように小児がん支援のために活動されていることは尊敬しかない」と、見山教育長からは「すでに市内の小中学校に配布され、道徳の時間などに題材として使わせていただいている。読んだ子どもたちからは命の大切さを学んだという感想が多く寄せられた。本当に感謝している」と寄附に対する感謝の言葉を述べました。

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