令和5年司法試験の合格率は45.3%!【試験制度改革による合格者数・合格率の傾向】を株式会社MS-Japanが発表。
受験資格・制度変更後初の試験は合格者数が8年振りに1,700人越えという結果に
11月8日(水)、令和5年(2023年度)司法試験の結果発表がありました。受験された皆様、本当にお疲れ様でした。今回試験から司法試験の受験資格やスケジュールが変更されており、出願者も4,165人と昨年よりも1.2倍ほど増加しています。
そこで、管理部門・士業の転職やキャリアを支援するMS-Japanでは、「試験制度改革による合格者数・合格率の傾向」に関する調査を実施しました。
法科大学院修了生、司法試験受験生のキャリア支援に30年以上携わったノウハウをもとに、今回試験からの変更点を振り返った上で、合格者数・合格率がどう変動したのかを解説します。
【調査結果の詳細】
「【令和5年(2023年度)司法試験】結果発表速報!試験制度改革による合格者数・合格率の変動はあるのか?」https://www.jmsc.co.jp/knowhow/topics/12237.html
※本調査結果を掲載される場合は、出典「MS-Japan調べ」https://www.jmsc.co.jp/knowhow/topics/12237.htmlと明記をお願いいたします。
【調査サマリー】
令和5年司法試験より、受験資格が緩和&スケジュールが約2か月後ろ倒しに
令和5年司法試験の合格者数は1,781人で、合格率は45.3%
令和5年司法試験の合格者数は8年振りに1,700人越え
【令和5年司法試験より、受験資格が緩和&スケジュールが約2か月後ろ倒しに】
今回の試験より、「受験資格」と「スケジュール」が変更となりました。
詳細は下記の通りです。
これまでの受験資格者に加え、法科大学院“在籍中”でも、所定の条件を満たす方であれば、受験ができるようになりました。その結果、令和5年の出願者は4,165人で、昨年の3,367人よりも798人ほど増加しました。
本年度試験より、司法試験のスケジュールが約2か月後ろ倒しになっています。
また、司法修習に関しても2か月後ろ倒しとなる予定であり、77期の司法修習生は2024年3月から司法修習を開始し、司法修習が終わるのは2025年3月もしくは4月ごろの見込みです。
【令和5年司法試験の合格者数は1,781人で、合格率は45.3%】
令和5年(2023年度)の司法試験合格者数は1,781人であり、昨年度の1,403人から378人増の結果となりました!この合格者数は過去10年間では平成26年(2014年)試験に次いで3番目の合格者数となります。
【令和5年司法試験の合格者数は8年振りに1,700人越え】
上のグラフからもわかる通り、近年では受験者数は年々減少傾向にある一方で、対受験者合格率は上昇傾向にありました。
しかしながら、今回の司法試験制度改革によって、今回の令和5年試験においては、受験者数も前年比で846人増と、大きく増加したことがうかがえます。これは、制度改革によって法科大学院在籍中の方も、一定の条件を満たすことで受験が可能になった成果と言えるでしょう。
令和5年試験の司法試験の最終合格率については45.3%でした。
昨年の令和4年試験では最終合格率45.5%と今年より高いものの、その前年(令和3年)対比で+4ポイントと大きく上昇しており、今回も前年と近い合格率であることから、今後減少傾向に乗るかどうかは、来年度以降の試験結果も確認する必要があるでしょう。
尚、過去10年で見ると直近3年は合格率40%越えが続いており、かつ合格率も令和4年>令和5年>令和3年といった位置づけになっているため、今回の司法試験制度改革による合格率に関しての変動は、今回の結果だけを見た場合には、あまり大きな影響がなかったといえるかもしれません。
しかしながら、1,700人台の合格者数が出た年は実に8年ぶりとなりますので、今回合格者が司法修習を終える際には、多くの法曹人材が誕生することに間違いはありません。
本調査では、他にも「司法試験合格者の就活スケジュール」等、計4項目に渡る調査結果を掲載しております。
詳細はこちらの記事でご確認ください。
https://www.jmsc.co.jp/knowhow/topics/12237.html
【引用元】
法務省:令和5年司法試験 受験案内
(https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00190.html)
法務省:令和5年司法試験の結果について
(https://www.moj.go.jp/jinji/shihoushiken/jinji08_00196.html)
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