KDDI、au PAYとau Ponta ポイントプログラムのシステム基盤をオラクル製品で刷新
モバイル決済需要の急増に対応できる高性能・高可用性、「Oracle Database」を核に実現し、決済の処理性能が5倍超に向上
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙橋 誠)が「Oracle Database」などのオラクル製品を導入し、auブランドの決済およびポイント・サービスのシステム基盤を刷新したことを発表します。今後、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を活用し、システム拡張、BCPサイト構築などを進めていきます。
KDDI、au PAYとau Ponta ポイントプログラムのシステム基盤をオラクル製品で刷新
・モバイル決済需要の急増に対応できる高性能・高可用性、「Oracle Database」を核に実現し、決済の処理性能が5倍超に向上
・BCPサイトに「Oracle Cloud Infrastructure」も採用
2023年3月1日
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙橋 誠)が「Oracle Database」などのオラクル製品を導入し、auブランドの決済およびポイント・サービスのシステム基盤を刷新したことを発表します。今後、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を活用し、システム拡張、BCPサイト構築などを進めていきます。
KDDIは中期経営戦略(2022年度~24年度)で「サテライトグロース戦略」を打ち出しています。DX(デジタルトランスフォーメーション)、金融、エネルギー、LX(ライフトランスフォーメーション)、地域共創という5つの注力領域を定義し、中核事業である通信サービスとのシナジーで成長を図る計画です。また、「au経済圏」のさらなる拡大を目指し、スマホ決済サービス「au PAY」や「au Ponta ポイントプログラム」*1の継続的なアップデートを進める方針です。
現在、au PAY会員数は約3,100万人にのぼり、新たな社会基盤としてキャッシュレス化やモバイル決済の浸透などを背景に急拡大しています。こうした市場環境の変化に対応するとともに、市場や顧客の新たなニーズを満たすサービス開発に適したシステム基盤を整備することが、同社にとっての喫緊の課題となっていました。
そこでKDDIは、業界における圧倒的な信頼性を評価し「Oracle Database」を採用、au PAYとau Ponta ポイントプログラムのシステム基盤を刷新しました。クラスター環境を構成する「Oracle Real Application Clusters」やデータベースの自動同期機能を提供する「Oracle Data Guard」も使い、増え続けるデータ処理量に十分に対応できる高い性能と高可用性を実現しました。また、スムーズなデータ移行・同期を可能にし他社データベースにも対応する「Oracle GoldenGate」により、サービスへの影響をゼロにするという厳しい目標の下で旧システム基盤からの切り替えを行いました。新システム基盤は、au PAYが2022年6月、au Ponta ポイントプログラムは2022年8月に稼働開始しました。COBOLからJavaへのコード切り替えも含め移行を1年で完了、新サービスのリリースや更新もサービスを止めずに短時間で実行できる基盤としました。
さらに、KDDIはこれらのシステム基盤においてオラクルのクラウド・ソリューションの採用も随時拡大していく方針です。au Ponta ポイントプログラムではBCPサイトの基盤にOCIを採用し、2023年8月に運用開始の見込みです。一方、au PAYのシステム基盤では、構築済みのオンプレミスでのBCPサイトに加え、他システムとの連携に関する処理のオフロードや決済に関わる取引明細情報の電子保存、データ分析などを担うサブシステムでOCIを活用する計画で、2023年4月に稼働開始を予定します。
新システム基盤の稼働後は、両サービスとも安定した運用が続いているほか、au PAYについては決済を処理するスピードが約5倍に向上、au Pontaは開発生産性が30%、処理性能も2倍向上しています。エンド・ユーザーである決済サービス利用者の利便性も高まっています。KDDIは今後、サテライトグロース戦略を支える新サービスの迅速な開発・提供や、ユーザビリティや安心・安全の向上を積極的に進めていくとともに、データ活用環境を整え、マーケティングの高度化などにも取り組んでいく方針です。
KDDI 技術統括本部情報システム本部 DXアーキテクト部長の鎌田 宣昭氏は次のように述べています。「au PAYやau Ponta ポイントプログラムは、お客様の毎日の生活に欠かせないサービスになってきており、2023年4月には給与のデジタル・マネー払いも解禁されます。決済手段として社会的な重要性を増す中、”絶対に止めてはいけない”サービスだという前提でITインフラを改めてアーキテクチャから設計・構築することになり、データベース分野で圧倒的な信頼性を誇るオラクルのソリューションを選択しました。『Oracle Database』と親和性の高いJavaアプリケーションの開発リソースは比較的確保がしやすく、アプリケーションのリリースまでの時間を半分以下に短縮することやシステムを止めずにリリースすることが可能となり、お客様の新しいニーズに対応するサービスをスピーディーに開発・提供できる環境も整えることができました。」
日本オラクル株式会社 取締役 執行役 社長の三澤 智光は次のように述べています。「KDDIの決済およびポイントプログラムは今まさに、消費者にとって重要な社会基盤となっています。基幹系システムで不可欠となる高度なセキュリティを備えるオラクルのデータベース製品やOCIが提供する高い信頼性、KDDIの優秀なアーキテクトが挑戦し続ける高可用システムへの探究が融合し、システム刷新プロジェクトが成功したと確信しています。KDDIの優れたリーダーシップのもとで、ミッション・クリティカルなデータ基盤をオンプレミスとクラウドの双方を的確に活用し、安全・安心な運用・管理を実現する体制を支援できることを光栄に思います。」
2021年2月から開始した今回のプロジェクトでは日本オラクルのコンサルティング・サービス部門が導入を支援しています。製品導入の事前アセスメントから実行フェーズの支援まで、プロジェクトの品質向上とリスク最小化への貢献が高く評価されました。
[注釈]
*1) Pontaは株式会社ロイヤリティマーケティング)が運営しているオープンなポイント・サービスで、KDDIは2019年12月に同社と資本業務提携を発表。2020年5月にKDDIから還元するポイントはPontaポイントに統合しました。
日本オラクルについて
私たちのミッションは、人々が新たな方法でデータを理解し、本質を見極め、無限の可能性を解き放てるよう支援していくことです。データ・ドリブンなアプローチにより情報価値を最大化するクラウド・サービス、それらの利用を支援する各種サービスを提供しています。オラクル・コーポレーションの日本法人。東証スタンダード市場上場(証券コード:4716)。URL http://www.oracle.com/jp
オラクルについて
オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、http://www.oracle.com/ をご覧ください。
商標
Oracle、Java及びMySQLは、Oracle Corporation、その子会社及び関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。本文書は情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。
・モバイル決済需要の急増に対応できる高性能・高可用性、「Oracle Database」を核に実現し、決済の処理性能が5倍超に向上
・BCPサイトに「Oracle Cloud Infrastructure」も採用
2023年3月1日
日本オラクル株式会社(本社:東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光)は本日、KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙橋 誠)が「Oracle Database」などのオラクル製品を導入し、auブランドの決済およびポイント・サービスのシステム基盤を刷新したことを発表します。今後、「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を活用し、システム拡張、BCPサイト構築などを進めていきます。
KDDIは中期経営戦略(2022年度~24年度)で「サテライトグロース戦略」を打ち出しています。DX(デジタルトランスフォーメーション)、金融、エネルギー、LX(ライフトランスフォーメーション)、地域共創という5つの注力領域を定義し、中核事業である通信サービスとのシナジーで成長を図る計画です。また、「au経済圏」のさらなる拡大を目指し、スマホ決済サービス「au PAY」や「au Ponta ポイントプログラム」*1の継続的なアップデートを進める方針です。
現在、au PAY会員数は約3,100万人にのぼり、新たな社会基盤としてキャッシュレス化やモバイル決済の浸透などを背景に急拡大しています。こうした市場環境の変化に対応するとともに、市場や顧客の新たなニーズを満たすサービス開発に適したシステム基盤を整備することが、同社にとっての喫緊の課題となっていました。
そこでKDDIは、業界における圧倒的な信頼性を評価し「Oracle Database」を採用、au PAYとau Ponta ポイントプログラムのシステム基盤を刷新しました。クラスター環境を構成する「Oracle Real Application Clusters」やデータベースの自動同期機能を提供する「Oracle Data Guard」も使い、増え続けるデータ処理量に十分に対応できる高い性能と高可用性を実現しました。また、スムーズなデータ移行・同期を可能にし他社データベースにも対応する「Oracle GoldenGate」により、サービスへの影響をゼロにするという厳しい目標の下で旧システム基盤からの切り替えを行いました。新システム基盤は、au PAYが2022年6月、au Ponta ポイントプログラムは2022年8月に稼働開始しました。COBOLからJavaへのコード切り替えも含め移行を1年で完了、新サービスのリリースや更新もサービスを止めずに短時間で実行できる基盤としました。
さらに、KDDIはこれらのシステム基盤においてオラクルのクラウド・ソリューションの採用も随時拡大していく方針です。au Ponta ポイントプログラムではBCPサイトの基盤にOCIを採用し、2023年8月に運用開始の見込みです。一方、au PAYのシステム基盤では、構築済みのオンプレミスでのBCPサイトに加え、他システムとの連携に関する処理のオフロードや決済に関わる取引明細情報の電子保存、データ分析などを担うサブシステムでOCIを活用する計画で、2023年4月に稼働開始を予定します。
新システム基盤の稼働後は、両サービスとも安定した運用が続いているほか、au PAYについては決済を処理するスピードが約5倍に向上、au Pontaは開発生産性が30%、処理性能も2倍向上しています。エンド・ユーザーである決済サービス利用者の利便性も高まっています。KDDIは今後、サテライトグロース戦略を支える新サービスの迅速な開発・提供や、ユーザビリティや安心・安全の向上を積極的に進めていくとともに、データ活用環境を整え、マーケティングの高度化などにも取り組んでいく方針です。
KDDI 技術統括本部情報システム本部 DXアーキテクト部長の鎌田 宣昭氏は次のように述べています。「au PAYやau Ponta ポイントプログラムは、お客様の毎日の生活に欠かせないサービスになってきており、2023年4月には給与のデジタル・マネー払いも解禁されます。決済手段として社会的な重要性を増す中、”絶対に止めてはいけない”サービスだという前提でITインフラを改めてアーキテクチャから設計・構築することになり、データベース分野で圧倒的な信頼性を誇るオラクルのソリューションを選択しました。『Oracle Database』と親和性の高いJavaアプリケーションの開発リソースは比較的確保がしやすく、アプリケーションのリリースまでの時間を半分以下に短縮することやシステムを止めずにリリースすることが可能となり、お客様の新しいニーズに対応するサービスをスピーディーに開発・提供できる環境も整えることができました。」
日本オラクル株式会社 取締役 執行役 社長の三澤 智光は次のように述べています。「KDDIの決済およびポイントプログラムは今まさに、消費者にとって重要な社会基盤となっています。基幹系システムで不可欠となる高度なセキュリティを備えるオラクルのデータベース製品やOCIが提供する高い信頼性、KDDIの優秀なアーキテクトが挑戦し続ける高可用システムへの探究が融合し、システム刷新プロジェクトが成功したと確信しています。KDDIの優れたリーダーシップのもとで、ミッション・クリティカルなデータ基盤をオンプレミスとクラウドの双方を的確に活用し、安全・安心な運用・管理を実現する体制を支援できることを光栄に思います。」
2021年2月から開始した今回のプロジェクトでは日本オラクルのコンサルティング・サービス部門が導入を支援しています。製品導入の事前アセスメントから実行フェーズの支援まで、プロジェクトの品質向上とリスク最小化への貢献が高く評価されました。
[注釈]
*1) Pontaは株式会社ロイヤリティマーケティング)が運営しているオープンなポイント・サービスで、KDDIは2019年12月に同社と資本業務提携を発表。2020年5月にKDDIから還元するポイントはPontaポイントに統合しました。
日本オラクルについて
私たちのミッションは、人々が新たな方法でデータを理解し、本質を見極め、無限の可能性を解き放てるよう支援していくことです。データ・ドリブンなアプローチにより情報価値を最大化するクラウド・サービス、それらの利用を支援する各種サービスを提供しています。オラクル・コーポレーションの日本法人。東証スタンダード市場上場(証券コード:4716)。URL http://www.oracle.com/jp
オラクルについて
オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE:ORCL)に関するより詳細な情報については、http://www.oracle.com/ をご覧ください。
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