【報道参考資料】中央アフリカ共和国 3分の2以上の学校が休校 新学年が始まってから半年が経過

中央アフリカでは多くの学校が襲撃にあっている© UNICEFRCA/2013/Matas 中央アフリカでは多くの学校が襲撃にあっている© UNICEFRCA/2013/Matas

※本信は ユニセフ本部の情報を日本ユニセフ協会 広報室が翻訳、編集したものです
※原文はhttp://www.unicef.org/media/media_73450.html でご覧いただけます。


【2014年5月9日 バンギ(中央アフリカ共和国)発】

新学年が10月に始まる中央アフリカ。すでに半年以上が過ぎましたが、ユニセフと
パートナー団体の調査により、3分の2以上の学校が休校していることが明らかに
なりました。

ユニセフ・中央アフリカ共和国事務所代表のスリマン・ディアベットは「教育
システムは崩壊寸前です。多くの教員は数カ月も給与が支払われず、教科書もなく、
紛争前にあったわずかな施設も破壊されました」と述べました。

2012年末に起きた中央アフリカの危機は、学校年度では2年以上に及びます。
多くの家庭は、子どもたちを学校に通わせることをためらったままです。
調査では、厳しい現状が明らかになりました。


・昨年10月以降、学校が開校していたのは平均でわずか4週間
原因として、教室の破壊、教員がなかなか戻ってこないこと、教員への給与の
支払いが滞っていることがあげられる

・調査は355校を対象に実施
うち3分の1の学校が、ここ数カ月で襲撃や銃撃、放火、略奪、武装勢力による
占拠を受けている

・就学率は大幅に下落
昨年通学手続きをした子どもの3人にひとりは、今年度、通学登録がない状況


ディアバット代表は「この危機は、子どもたちから家族、家、安定など、
あまりにも多くのものを奪っています。子どもたちから教育を奪わっては
いけません。子どもたちは、よりよく、そしてより平和な未来を願って
いるのです」と述べました。

首都バンギの避難所に設置されたユニセフの「子どもにやさしい空間」でお絵かきをする子ども。© UNICEF/NYHQ2014-0398/Roger LeMoyne首都バンギの避難所に設置されたユニセフの「子どもにやさしい空間」でお絵かきをする子ども。© UNICEF/NYHQ2014-0398/Roger LeMoyne


ユニセフは教育省を支援し、学用品の提供や略奪された学校の修繕、教員の研修
を行っています。

首都バンギを含め、情勢が不安定なところでは、教育の再開が妨害されています。
ユニセフとパートナー団体は、これまでに臨時の学習スペースを約120カ所設置し、
最大2万3,000人の子どもと若者が学び、遊び、心のケアを受けられるように
しています。

ユニセフは教育プログラムを実施していますが、大幅に資金が不足しています。
教育プログラム単独で1,000万米ドルの資金を要請していますが、これまでに
寄せられたのは300万米ドルです。

バンギの避難所で、小学校教師のリタさんは「このような生活があまりにも長く
続けば、子どもたちは学んだことを忘れてしまいます。だからこそ、学校に通える
ことが重要なのです」と語りました。


■補足情報:
・調査は電話で2014年2月に実施、中央アフリカ国内の16州の355の学校を対象
・ユニセフや教育省、WFP、NGOなどによる教育クラスターが調査を担当
・学校年度で2年間、通学できなかった子どもたちに、1年間の受講延長を許可

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上場
未上場
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設立
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