【シニア向けイベント66回を独自分析】開催テーマの約76%が「健康・終活」以外。多様化するシニアの関心と行動傾向を公開

〜参加のハードルから体験後の行動まで、イベント運営データから見えた設計のポイントを分析〜

株式会社オースタンス

国内最大級のシニア・中高年向けSNS『趣味人倶楽部』を運営する株式会社オースタンスは、直近約1年間に開催した公式イベント「ゆるイベ」の運営データおよび参加者動向を分析しました。実施イベント66件を対象に、シニア世代の関心やイベント企画の傾向をまとめました。

シニア向けの企画というと、健康や老後の備えをテーマに考えることも多いのではないでしょうか。しかし、実際のイベントでは、食事や美容、ものづくり、新しい技術の体験など、さまざまなテーマが参加のきっかけとなっています。

本リリースでは、イベントのテーマ構成に関する集計結果と、募集文や運営事例から得られた知見をもとに、参加者の関心を捉え、実際の参加やその後の行動につなげるためのポイントを紹介します。

1. 参加テーマ:『健康』『終活』以外の多様な企画への参加傾向

NG:シニア向け企画といえば、『健康』『終活』?

シニア向けの企画を考える際、健康や老後の備えといったテーマを思い浮かべることは少なくありません。もちろん、これらは重要な関心事の一つです。

しかし、シニア世代の興味・関心は一様ではありません。食事や旅行、趣味、学び、美容、新しい技術への挑戦など、楽しみたいことや知りたいことは人によって異なります。

年齢だけを基準にテーマを決めてしまうと、参加者が本当に興味を持つ企画の可能性を狭めてしまうことがあります。

改善:多様な関心を前提に企画テーマを考える

趣味人倶楽部の公式イベントを分類・集計したところ、実際に開催されたイベントの約76%が、「食・交流」「美容」「ものづくり」「デジタル体験」など、「健康・終活」以外のテーマでした。幅広いテーマのイベントが企画・開催されており、シニア世代の関心を捉える切り口が「健康・終活」だけではないことがうかがえます。

例えば、初めてのセルフジェルネイル講座や、チラシデザインと缶バッジ作りに挑戦する講座、スマートフォンの使い方について話すお茶会など、日常の楽しみや新しい体験を入口にした企画もあります。

企業がシニア向けのマーケティング施策を考える際も、商品・サービスの特徴だけでなく、参加者の興味・関心や生活の中での楽しみと、どのように接点をつくれるかを考えることが重要です。

分析ポイント:年齢から関心を決めつけず、参加者の「やってみたい」「知りたい」から企画を考えられているか。

♢ イベントの一部を記事下部にて紹介

ランチ会の様子
60代女子会の様子

2. 心理的ハードル:参加意欲を高める「安心感・体験」の文脈設計

NG:こちらが伝えたいことから企画を考える

企業側には、商品やサービスを知ってほしい、専門知識を伝えたい、相談や購入につなげたいといった目的があります。一方、参加者は必ずしも、その情報を得ることだけを目的にイベントへ来るわけではありません。

知らない商品を勧められるのではないか。自分にはまだ早いのではないか。知識がなくても参加できるのか。参加前には、こうした心理的なハードルが存在することがあります。

そのため、企業側の目的を前面に出したイベント名や募集文では、参加者にとっての魅力が伝わりにくくなる可能性があります。

改善:参加者にとっての「行く理由」と安心感を設計する

大切なのは、企業が伝えたい内容を、参加者が「参加したい」と思える文脈に置き換えることです。

実際に、趣味人倶楽部のイベント募集では、参加するメリットや安心感が伝わるタイトルを工夫しています。

  • 「【初心者向け】はじめてのAI講座 まずは楽しく使ってみよう!」

    初心者でも気軽に挑戦できることを伝える

  • 「【10名限定】御岳山 紅葉狩りハイキング〜スマホで美しい紅葉写真が撮れるコツを伝授〜」

    イベントを通じて得られる具体的な学びを示す

  • 「【スポーツ苦手でも大丈夫!】はじめての『ボッチャ』を体験してみませんか?」

    未経験者の不安に配慮し、参加のハードルを下げる

このように、テーマを提示するだけでなく、「自分でも参加できそう」「参加するとこんなことが得られそう」と感じられる情報を添えることが、参加のきっかけづくりにつながります。

企業との共同開催でも、同じ考え方が重要です。例えば、株式会社オースタンスが支援したソノヴァ・ジャパン株式会社の補聴器イベントでは、「セミナー」や「体験会」ではなく、「きこえケア懇親会」という名称を前面に出しました。同世代と交流できる場としての魅力を伝えながら、補聴器について知り、実際に体験できる機会を設計しています。

この取り組みでは、アンケート回答者の約9割がポジティブなコメントを寄せ、イベント後の来店や、1か月以内の購入につながったケースも報告されています。

事例記事:ソノヴァ・ジャパン株式会社との取り組み

もちろん、名称を変えるだけで成果が決まるわけではありません。募集文では、どんな人に向いているのか、何を体験できるのか、当日はどのように進むのかを具体的に伝えることも重要です。

また、企業との共同開催であることを適切に伝え、商品やサービスを無理に勧める場ではないと参加者が理解できるようにすることも、信頼につながります。

分析ポイント:参加者が「自分に合っている」「安心して行けそう」と判断できる情報がそろっているか。

ランチ女子会の1テーブルの様子
スパイスカレー作りの様子
海外のボードゲーム体験の様子

3. イベント後の行動:単なる満足で終わらせない「次の行動」への仕掛け

イベントで商品やサービスについて説明しても、参加者がその価値を理解し、自分にとってのメリットを実感できるとは限りません。特に、初めて触れるテーマでは、専門用語や前提知識が壁になり、内容についていけなくなることもあります。

そのため、情報を伝えるだけでなく、参加者が実際に体験し、内容を理解できるようにプログラムを設計することが重要です。

改善:参加者が魅力を実感し、次の行動を考えられる場をつくる

初心者向けセルフジェルネイル体験では、道具や材料の準備から、ネイルシールの貼り方、仕上げのコツ、剥がし方まで丁寧に説明しました。参加者からは、以前はうまくできなかったのに今回はきれいに仕上げられたという声や、次回の開催を希望する声が寄せられました。また、イベント後に自宅で使うネイルシールや関連用品を購入した参加者もいらっしゃいました。

一方、生花講座では、本格的な道具や経験豊富な講師が魅力だったものの、専門用語や基礎知識の説明が不足し、初心者が内容についていきにくいという課題が見られました。

このように、コンテンツの魅力を伝えるには、参加者の経験に合わせて説明や体験の進め方を工夫する必要があります。企業のマーケティングイベントでも、商品・サービスを紹介するだけでなく、実際に試したり、自分の生活に引きつけて考えたりする機会を設けることが大切です。

さらに、体験後に詳しい情報を得る、商品を試す、個別に相談するといった選択肢を用意することで、参加者が関心に応じて次の一歩を選びやすくなります。

分析ポイント:参加者が「今日は楽しかった」で終わらず、その後も関心を持てるか。次の行動につながる仕掛けがあるか。

ジェルネイルイベントの様子①
ジェルネイルイベントの様子②

シニアの「やってみたい」はこんなに多彩!人気の企画テーマの一部を公開!

趣味人倶楽部の公式イベントでは、食事や交流、ものづくり、デジタル体験、健康、これからの暮らしに関する学びなど、さまざまなテーマを企画・開催してきました。実際のイベントタイトルから、その多彩な切り口を紹介します。

食事を楽しみ、同世代と交流する

  • 「【ゲリラ開催!】 辛活イベント 蒙古タンメン中本で旨辛ラーメンに挑戦 辛い物好き集まれ〜」

  • 「【@五反田】 気軽にワイワイたこやきパーティ趣味人初心者の方も大歓迎!!途中抜け途中参加自由」

  • 「【60代限定!】 女子会ランチで同世代トークしましょう」

美容や自分磨きを楽しむ

  • 「【自宅で再現できる!】 はじめてのセルフジェルネイル講座」

  • 「[午前の部] 『私に似合う』でもっと毎日は輝く! 〜今日から楽しむパーソナルカラー簡易診断・入門講座&体の中からキレイに! 話題のドリンク試飲会」

ものづくりに挑戦する

  • 「【PC貸与OK!】 チラシデザイン&缶バッジ作りまで完全サポート講座」

  • 「【一緒に刺繍はじめませんか!】 クロスステッチで作るクリスマスオーナメントワークショップ! <キットご用意>」

デジタル技術を身近に感じる

  • 「あなたの「スマホの使い方」インタビューお茶会【プレゼント付き】」

健康や身体のケアを学ぶ

  • 「【女性限定】プロに習う! ベーシックヨガレッスン<話題のドリンクお試し付き>」

これからの暮らしや人生設計について考える

  • 「プロに習う!はじめてのゆる終活講座〜基礎編〜」

  • 「【大好評第2弾】 プロに習う! はじめてのゆる終活講座〜後悔しない老後の住まい選び解説編〜」

  • 「趣味人公式! 安心なセカンドライフをサポートする はじめての独立・起業サポート講座」

  • 「これからの暮らしを安心して続けるための「身元保証」講座 」

商品を体験し、理解を深める

ボードゲームイベントの様子①
ボードゲームイベントの様子②
補聴器体験の様子①
補聴器体験の様子②

オースタンスでは、シニア世代特有の心理・行動インサイトを活かしたご支援を提供しています。売り込み感を排除したアプローチで、資料請求や見学予約といった具体的な成果へと自然につなげることが可能です。

私たちは、ターゲット設計から広告配信、LP制作、獲得後のナーチャリングまで、インサイトを具体的な成果へとつなげる一連の施策について、お客様のチームの一員として一貫した伴走型支援を行います。 シニア向けマーケティングにお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

趣味人倶楽部とは?

会員数42万人、月間3,000万PVを誇る国内最大級の中高年・シニア向けSNS。50~70代のおとな世代をメインユーザーとした趣味でつながる匿名制のサービスであり、コミュニティ・イベント・日記などでオンライン・オフラインを問わず活発に交流している。

株式会社オースタンスについて

オースタンスは、「歳を重ねて、楽しみがある人生に。」というビジョンを掲げ、シニア世代向けにサービスを展開しています。また、シニア世代向けにサービスを展開している企業に、事業開発/システム開発/集客・グロース支援/CRM設計/CSサポート/調査リサーチ/ユーザー共創などを一気通貫して支援しています。

調査・研究機関「シニアDXラボ」について

「シニアDXラボ」は、ITを活用してシニア世代の生活にポジティブな変化を生み出すための、未知の知見の発掘・提言をミッションとしています。趣味人倶楽部を運営する株式会社オースタンスが、保有するシニアの行動データや課題解決の知見を元に、シニアの研究をする専門家に参画いただき、共同で研究を推進します。

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メールアドレス:sales@ostance.com

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会社概要

株式会社オースタンス

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URL
http://ostance.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都品川区西五反田1丁目2−10 CIRCLES五反田 6F
電話番号
03-6420-0990
代表者名
菊川諒人
上場
未上場
資本金
1560万円
設立
2015年01月