【ロロ・ピアーナ】イタリア・ピエモンテ州にニットウェアの卓越性の拠点「ロロ・ピアーナ・ゲンメ」を開設

ロロ・ピアーナ ジャパン合同会社

ロロ・ピアーナは、イタリア・ピエモンテ州ゲンメに、ニットウェアの卓越性を追求する新たな拠点をオープンいたしました。この最先端の施設は、糸から完成品に至るまで、メゾンのフルファッション・ニットの生産サイクルを網羅しています。

 

今回オープンした新施設は、ロロ・ピアーナがニットウェア生産の垂直統合をさらに強化すると同時に、Made in Italyの職人技への投資を確固たるものにし、人材育成とニットウェアの卓越性の追求に向けた決定的な一歩となります。今後数年間で、この製造拠点では約300人の従業員を採用し、次世代の職人、人材の育成に投資していきます。

 

このプロジェクトは、メゾンの歴史に深く根ざしながらも、新たな革新の芽を息吹かせる野心的な取り組みです。この地域が誇る比類なきテキスタイルの伝統は、メゾンの歴史とも深く結びつき、何世代にもわたるニットウェアの専門家たちを育んできました。ロッカピエトラ紡績工場やクアローナ工場にも近く、戦略的に重要な場所に位置するこの新施設は、メゾンが専門知識と職人技をさらに発展させていくという姿勢を体現し、その類まれなるニットウェアの職人技を守り、磨き上げていく場となります。

 

3年の歳月をかけて完成したこの施設は、研究開発から完成品に至るまでの全工程を一か所に集約しています。これにより、メゾンの多層的なニットの世界を、これまでにないほど深く垣間見ることができます。

 

1990年代以降初となる、メゾンの新しい製造拠点であるロロ・ピアーナ・ゲンメは、8,000平方メートル以上の広さを誇り、1階には製造施設、2階にはオフィスに加え、教育エリアやロロ・ピアーナ・ニット・デザイン賞の受賞作品を展示する専用スペースも設けられています。

 

隣接するリノベーションされた管理棟には、アカデミア・デイ・メスティエリが開設されています。

 

広々とした窓と曲線を描くファサードが周囲の景観と対話し、自然を職場の一部として取り込んでいます。木目を基調とした丸みを帯びたリズミカルなラインは、ロロ・ピアーナの繊維が持つ柔らかさ、流動性、そして動きから着想を得ており、空間全体に軽やかな印象を与えています。手仕事であえて不規則に仕上げられた漆喰の壁は、さまざまな表情の質感で、メゾンの職人技の核心にある触覚への洗練されたオマージュとなっています。この建築様式は、素材の選定と革新的な技術を通じて、メゾンのアイデンティティを反映しています。また、持続可能性とガスフリーのアプローチも取り入れています。

 

ロロ・ピアーナの100年の歴史におけるこの新たな章は、未来を見据えた強い決意と、品質に対する妥協のないビジョンを強く物語っています。ロロ・ピアーナ・ゲンメは、アカデミア・デイ・メスティエリを通じた知識の継続的な共有や人材育成から、最先端の設備を駆使した最終仕上げに至るまで、ニットウェア生産のあらゆる段階においてメゾン独自の職人技がさらに強化される場となります。

 

ロロ・ピアーナはゲンメにおける新施設の開設を記念し、地元自治体とともに公園や子ども向け遊具エリアを含む、地域の公共スペースの再生支援を行います。これにより、地域住民や家族連れが集える新たな屋外交流スペースが誕生します。今回の取り組みは、環境面および社会面での永続的な価値を創出し、住民の生活の質や交流の機会を高めることで、ゲンメという地域とロロ・ピアーナの結びつきをより一層強めるものです。同時に、地域社会の発展に寄与し、緑豊かな環境を守るというメゾン揺るぎないコミットメントを体現し、すべての人にとって安全で、より緑豊かで、心ときめく環境づくりを推進してまいります。

歴史に彩られた場所

1987年、ロロ・ピアーナはこの長い歴史を持つ工業用地を取得しました。かつては製紙工場があり、その後1世紀以上にわたり綿紡績工場として操業してきた場所です。この敷地は、ロロ・ピアーナの梳毛紡績工場「フィラトゥーラ・ペッティナータ・ゲンメ」となり、織物やニットウェアに使用される糸を生産するようになりました。そして今日、かつての敷地はニットウェアの卓越性を追求する拠点「ロロ・ピアーナ・ゲンメ」として再生しました。過去を礎に未来を築くこの拠点は、歴史ある工業施設の本来の姿を保ちつつ、新たな息吹を吹き込み、この地域に根付くニットウェアの専門家たちの知見を活かしています。歴史的な給水塔やかつての管理棟など、旧敷地の一部はそのまま保存されています。

 

建築設備

この生産拠点では、糸から完成品に至るまで、フルファッション・ニットウェアの生産サイクル全体を網羅しています。

 

LEEDゴールド認証の要件に沿って開発されたこのプロジェクトは、雨水利用、太陽光パネル、高度なエネルギー管理システムが組み込まれており、ロロ・ピアーナの製造施設として、初めて化石燃料を使用しない設計を実現しました。

 

建物の随所に設けられた大きなガラス面が自然光を最大限に取り入れ、人工照明への依存を軽減するとともに、インテリジェントな照明システムが状況や人の有無に応じて光量を自動で調整します。さらにガラス屋根の2つの廊下が自然の「子午線」として機能し、従業員は一日のリズムや時間の移ろいを感じながら過ごすことができます。

2フロアに広がるロロ・ピアーナのオフィスも、同様の哲学を体現しています。視界を遮るカーテンを一切設けないことで、窓は室内と屋外の間にシームレスな対話を生み出し、移ろいゆく光が時間や季節の訪れを告げます。この開放感は、建物の向きを綿密に決定し、自然の日陰を生かした設計によって実現されており、直射日光がワークステーションに差し込むことはありません。オフィスのインテリアには、ロロ・ピアーナ・インテリアのファブリックが使用されており、美さと卓越性に対するメゾンの揺るぎないこだわりを伝えています。

 

中庭や庭園、そして豊かな自然光がもたらすのは、働く人のウェルビーイングを第一に考えた職場環境です。すべてのワークステーションは開放感、光、そして緑の景色を享受できるほか、カフェテリアやコラボレーションを促進するスペースなど、従業員の快適性を高める空間も設けられています。

 

ここでは、カシミヤ、ベビーカシミヤ、ビキューナ、メリノウール、ペコラ・ネラⓇ、ロロ・ピアーナ・ロイヤル・ライトネスⓇなど、メゾンの最高品質の素材から紡ぎ出された卓越した糸が、世界で最も贅沢なニットウェアへと生まれ変わります。

 

卓越した職人技と生産工程

ロロ・ピアーナのニットウェア生産における主な工程は、研究開発、プログラミングと編み上げ、縫製・仕上げ、そして洗浄とアイロンがけです。研究開発は創造性と現実をつなぐ架け橋であり、デザイン部門が構想したあらゆるニットがここで形となります。スケッチの編み目の試作、そして完成サンプルに至るまで、研究開発チームは各デザインを綿密に検証・開発し、次の生産段階に進めます。プログラミングと編み立ての工程は、専用のCADシステムを用いたステッチやガーメント構造の開発から始まります。プログラマーは編み機と密に連携しながらリアルタイムでパーツを作り上げていきます。縫製・仕上げの工程は、リンキング、手仕事による仕上げ、フラットマシンでの加工、そして修繕など、高度な専門性と職人技が求められる分野です。特にリンキングには、フルファッション・ニットにおける卓越した精度と専門知識が必要です。各製品は入念に手仕事で仕上げられたあと、熟練の修繕職人によってさらにさらに美しく整えられます。洗浄とアイロンがけは最終工程であり、ロロ・ピアーナならではの風合いを実現し、柔らかさ、耐久性、そして完成時のシルエットを保証するために不可欠なステップです。生産プロセスのあらゆる段階において、厳格な品質管理チェックが実施されています。

エデュケーショナル・エリア

エントランスとレセプションエリアの先にあるエデュケーショナル・エリアは、ゲンメの製造拠点における最初の訪問先として、訪れる人々を魅力的な体験で迎え入れます。快適さとダイナミックさ兼ね備えた設計となっており、ロロ・ピアーナの歴史と伝統、そしてこの特別な拠点の歩みを伝えています。

 

ここでは、来訪者が生産エリアで目にするニット製造のプロセスについて、その物語や重要な背景を紹介しています。あらゆる要素は、メゾンの揺るぎない柱とアイデンティティを際立たせ、強調するようにデザインされています。滑らかな質感とリブ編みの質感を組み合わせたこの空間は、温かみのある光に包まれた曲線的なフォルムを特徴とし、大きく3つのエリアに分かれています。

 

Wall Ⅰでは、実際に繊維に触れながらそのルーツ、特性、多様性を体感できる「Master of Fibres (マスター・オブ・ファイバーズ)」の体験を提供します。ここでは、カシミヤ、ベビーカシミヤ、ビキューナ、メリノウール、ペコラ・ネラⓇの小さな原毛の束が、視覚的な資料とともに展示されています。

 

この物語は、繊維から糸への変遷をたどり、オーストラリア、ニュージーランド、内モンゴル、モンゴル、ペルー、アルゼンチン、ボリビアといった貴重な原材料の産地である遠く離れた国々から始まる、ロロ・ピアーナの卓越性への旅を描いています。現地で細心の注意を払って選別・収穫された素材は、ヴァルセージアにあるロッカピエトラ紡績工場へと届けられます。そこでは長年にわたりメゾンの独自性を築いてきた細部へのこだわりをもって、素材の検査と加工が行われます。

 

色彩の匠としてのロロ・ピアーナの深いこだわりが、メランジュ繊維の魔法を通して表現されています。ロロ・ピアーナが持つ独自の色彩を生み出し、ブレンドする卓越した技術により、最も美しく繊細なニュアンスを帯びた色合いが生み出されます。

 

Wall Ⅱに掲げられた年表では、1800年代から新しいゲンメの拠点に至るまで、ロロ・ピアーナの重要なマイルストーンが紹介されています。アーカイブ画像や資料、そして歴史的な製品や糸が、メゾンの歩み、卓越性、そしてニットウェアの伝統の全てを物語っています。 

 

Wall Ⅲは、メゾンのニット製作におけるノウハウと職人技の継承に捧げられています。中央に展示されたセーターは、各パーツを見せる形で分解されており、各層に込められた緻密な手仕事を示すとともに、アカデミア・デイ・メスティエリで訓練を受けた専門家たちの技を際立たせています。 

 

そして旅は、ロロ・ピアーナの深い専門知識、職人技、そして革新性を伝える、ニットの製造工程の紹介へと続きます。生産部門へと続く廊下そのものは、メゾンのクリエイティブな物語を体現する空間となっています。片側の壁には1本のカシミヤ糸から編み上げられた多彩な編み目が展示されており、専門知識と独創性がどのように1つの素材を無限の質感へと変化させるかを示しています。反対側の壁には、同じステッチが異なる糸で表現されており、職人や専門家たちが各繊維が持つ特性や独自性をいかに深く理解しているかを物語っています。

 

ロロ・ピアーナ・ニットデザイン賞 展示スペース 

若手デザイナーの育成と、メゾンが誇るニットウェアの専門知識とノウハウを広めることを目的として、2016年に創設されたロロ・ピアーナ・ニットデザイン賞は、世界中の名門デザイン学校から才能ある学生たちが参加しています。学生たちは、毎年進化し続けるクリエイティブなテーマに導かれながら、メゾンの卓越性を象徴するアイコニックな糸を独自の感性で解釈する課題に取り組みます。

 

本展では、過去の受賞作品を没入感のある展示で紹介し、ニットデザイン賞の魅力を余すことなく伝えています。ここでは、学生たちが長年にわたり開発してきた、高度な技法を用いた生地の見本や、独創性あふれる衣服の数々が展示されています。

 

創設初期は、学生たちには新しいステッチの考案が求められていましたが、2022年以降はステッチの創作から、ロロ・ピアーナの糸を用いて完成されたニットウェアのシルエットへと焦点が移りました。展示されているのは、2022年以降の受賞作品です。2022年には、フランス国立ファッション学院(IFM)が、メゾンのアイコニックなトラベラー・ジャケットを再解釈しました。2023年には、ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)が、ニットウェアを用いて廃棄されたオブジェに新たな価値を吹き込むことで、その年のテーマ「Regenerate(再生)」を表現しました。2024年には、デュペレ芸術学校(エコール・デュペレ)が、カシミヤの鎧を身にまとった騎士の姿を通して、ロロ・ピアーナのニットウェアの歴史と未来、そしてその先の100年を描き出しました。2025年には、アカデミア・コスチューム・エ・モーダがカシミヤとの対話を通じて、リネン繊維を解釈し、2026年には、コンテストの10周年を記念して、スウェーデン・テキスタイル・スクールが「光を編む:進化する色彩の表現」というテーマを追求しました。

 

アカデミア・デイ・メスティエリ

アカデミア・デイ・メスティエリは、ロロ・ピアーナ・ゲンメの敷地内にあり、かつて管理棟だった赤屋根の白い建物を全面的にリノベーションして作られました。

 

この環境の中で、新しい拠点は、トレーニングとキャンパスとしての側面を持ちながら、製造の拠点としての役割を果たしています。ニットウェア・メティエ・スクールでは、プログラミング、リンキング、手仕上げ、修繕といったニットウェア製作における重要な技術に関するトレーニングや、個々のニーズに合わせたスキルアップのためのプログラムに焦点を当てています。

 

アカデミア・デイ・メスティエリのアプローチは、3つの指針に基づいています。それは、専門知識を見出し体系化することで、職人のノウハウを継承すること、次世代を育む職人技を培い磨き上げること、そして独自の職人技を育む知識を未来の才能たちへ共有することです。

 

2015年に設立されたロロ・ピアーナのアカデミア・デイ・メスティエリは、メゾン独自の感性を永続させるため、卓越した職人技を継承していくことを使命としています。単なる職業にはとどまらず、独自の職人技として存在する59のメティエ(職種)を守り、次世代に伝えていくことを目指しています。

さらに、アカデミア・デイ・メスティエリは、LVMHのメティエ・デクセランスとも連携し、人材育成、知識の共有、そして卓越した職人技の振興に向けた取り組みを強化しています。

 

新しいゲンメ工場は重要な戦略的マイルストーンであり、製造の卓越性を再定義し、ロロ・ピアーナの長期的な成長と野心を支えるとともに、メゾンの独自性と帰属意識を称えるものです。

 

ロロ・ピアーナ・ゲンメの建築家メトロオフィスについて

メトロオフィス・アルキテッティは、2006年にファビオ・バルルッツィとバーバラ・ポンティチェッリによってフィレンツェで設立された建築設計事務所です。新築プロジェクトや、既存建物のリノベーションから家具デザインに至るまで、さまざまなスケールの設計を手がけており、機能性と空間の質の両方に細心の注意を払いながら、各プロジェクトに取り組んでいます。すべてのプロジェクトは、機能、アイデンティティ、文脈の関係性を分析することから始まり、現代的な表現と文脈との対話を重視しつつ、個々の案件ごとに最適化されたオーダーメイドの設計ソリューションを生み出しています。

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会社概要

URL
https://loropiana.com
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都千代田区平河町2-1-1 住友不動産平河町ビル
電話番号
03-4332-0280
代表者名
ディエゴ・フランチェスコ・スコッティ
上場
未上場
資本金
-
設立
1991年11月