採用コミュニケーションの難しさ、第1位は応募者への「個別対応」。企業は「リソースを最適に配分できるか」がカギに。
~「マンパワー不足」「どのようなコミュニケーションがよいか分からない」採用担当者のリアル~
組織づくりのプラットフォーム「sonar HRテクノロジー」を展開する、Thinkings株式会社(シンキングス、本社:東京都中央区、代表取締役社長:吉田 崇)は、採用管理システム「sonar ATS」ユーザー企業を対象に、「採用コミュニケーション」に関するアンケート調査を実施し、具体的な取り組みや課題にまつわる採用担当者の声をまとめました。
<調査結果サマリー>
・ 「sonar ATS」ユーザー企業の約9割が3/1以前に本選考エントリー開始 ※「sonar ATS」データより分析
・ 96.2%の企業が「内定者フォローを実施している/実施予定」と回答
・ 企業が応募者とコミュニケーションを取るときに気をつけていることは「対応スピード」
・ 採用コミュニケーションの難しさ、第1位は「個別対応が必要」
・ 学生のニーズに応えた対応をしたいが、「マンパワー不足」など苦慮する声も
「個別対応」の必要性が高まるなか「リソースを最適に配分できるか」がカギに
「sonar ATS」ユーザー企業の約9割が3/1以前に本選考エントリー開始
25卒の採用活動に関する「sonar ATS」のユーザーデータ※によると、3/1以前に本選考のエントリーを開始した企業は92.3%を占めました。昨年度の24卒採用時に比べ、7.5ポイント上昇しています。経団連が定める企業の広報活動解禁日である3/1以前の本選考開始はもはや当たり前となり、早期化が進んでいることがわかります。
※「sonar ATS」ユーザー企業のうち24卒・25卒新卒採用実施企業のデータを解析
96.2%の企業が「内定者フォローを実施している/実施予定」と回答
「sonar ATS」ユーザー企業に「内定者フォロー施策」について聞いたところ、96.2%が「内定者フォローを実施している/実施予定」と回答しました。採用活動の早期化が進むことにあわせて内定期間が長くなる傾向にあるため、入社までの内定辞退を防ぐために「内定者フォロー」も必須になっていることがわかります。
企業が応募者とコミュニケーションを取るときに気をつけていることは「対応スピード」
「応募者とのコミュニケーションで気をつけていること」を聞いたところ、「対応スピード」が1位に。採用活動の長期化を懸念する学生の傾向を受け、企業は対応スピードを上げることが重要だと考えていることがわかりました。
採用コミュニケーションの難しさ、第1位は「個別対応が必要」
一方で、「採用活動における応募者とのコミュニケーションの難しさ」を聞いたところ、66%が「個別対応が必要」と回答しました。
応募者と個別でコミュニケーションを取る具体的なシーンを聞いたところ、「個別のフィードバックやコメントをつけて案内している」ほか、「学生それぞれの興味に合わせて座談会や会社見学等を個別に調整している」「配属先の上長との面談を実施する」など学生のニーズに合わせた情報提供などの個別対応を行っていることがわかりました。
学生のニーズに応えた対応をしたいが、「マンパワー不足」など苦慮する声も
採用活動における応募者コミュニケーションの具体的な課題を聞くと、「寄り添った対応を行いたいがマンパワー不足を感じている」「対応内容を変えることは必要だと思うが選考にスピード感がなくなる」といったジレンマや、「社員によっても対応に差が出てしまう」「対応できる社員の育成」など俗人化を懸念する悩みも見られました。
また、「(メール・電話・SNSなど)どのようなコミュニケーション方法を望んでいるか分かりにくい」「学生に刺さるコンテンツやタイミングが難しい」「実施している内定者フォローと学生が希望している内定者フォローに乖離がないか」など、学生からのフィードバックを得にくい中でニーズに合わせたコミュニケーションを模索する企業の姿が見えました。
まとめ
「個別対応」の必要性が高まるなか「リソースを最適に配分できるか」がカギに
近年、採用活動の早期化が進む一方で、長くなる内定期間に合わせて「内定者フォロー」も必須になっています。売り手市場で“選ばれる”立場である企業には、選考から入社に至るまでの間に、学生が自分に合う企業だと”納得感”を得られるようなリアルな情報提供や、「個別対応」が求められています。
本調査では、企業は「個別対応」の必要性を理解しつつも、マンパワー不足や、学生のニーズに合わせたコミュニケーションを模索している現状がわかりました。「個別対応」に画一的な正解はありませんが、さらに複雑化・多様化する採用活動に対して「リソースを最適に配分できるか」が採用の成否を分ける大きな要因のひとつになると考えています。
26卒採用では、AI活用の本格化により、「人」と「AIやテクノロジー」が担うことをすみわけ、協業する視点で自社の採用活動を再構築する、「採用リビルド」が進むと予測します。「個別対応」を叶えるためにも、まずは自社の採用活動を見直し、テクノロジーが担える部分はないか、型化できる部分はないか、人が注力すべき部分はどこか、など最適なリソース配分を実現すべく改めて自社の採用活動を見直すことが重要です。
Thinkingsは今後も、採用担当者の現状を理解しながら、難易度が高まる企業の採用活動を支援してまいります。
【関連情報】
本アンケート調査は、当社が発表した「2026年卒採用トレンド予測」に関連しています。本調査結果の他、就活生へのアンケート調査結果、採用成功事例などをもとに、2026年卒の新卒採用ではAI活用の本格化による「採用リビルド(再構築)with AI」が進むと予測しました。
・12/6公開 2026年卒 採用トレンド予測発表
https://thinkings.co.jp/news/20241206_trend2026/
・12/13公開 25卒就活生への意識調査アンケート
https://thinkings.co.jp/news/20241213_25shu/
12月下旬に、2026年卒 採用トレンド予測発表会のイベントレポート記事を公開予定です。“内定承諾率”を高めたベンチャー企業と地方企業2社の事例を掘り下げ、採用成功のヒントを読み解きます。
【調査概要】
・調査対象:新卒採用実施のsonar ATSユーザー53名
・調査期間:2024年10月
・調査方法:インターネット調査
・調査主体:Thinkings株式会社
「採用管理システムsonar ATS」 について(https://hr.sonar-ats.jp/20241223_userrs)
「sonar ATS」は、新卒、中途とわず、各応募経路からの候補者データの一元管理が可能な採用管理システムです。応募書類の管理や選考案内の連絡といった煩雑な作業を自動化し、採用業務を効率化します。
2022年にサービス提供開始から10周年を迎え、導入実績は株式会社エヌ・ティ・ティ・データ、株式会社ジェーシービー、トヨタ自動車株式会社など、2024年9月に2,000社を突破しました。2023年4月には、AIを活用して書類選考等の判定精度向上を支援する機能「sonar AI(ソナーエーアイ)」を公開しました。
・資料請求・お問い合わせ https://hr.sonar-ats.jp/20241223_userrs
・sonar ATSご紹介1分動画 https://www.youtube.com/watch?v=zsP6iTaiQz0
・sonar AI https://hr.sonar-ats.jp/20241223_userrs_ai
Thinkings株式会社について
変わりゆく時代の潮流を読み解く視点と、取り残された課題に寄り添う姿勢。何気ない”問い”を丁寧に見つけることから、私たちの挑戦が始まりました。Thinkingsは、テクノロジーとデザインの力で、組織づくりをサポートするHR Tech企業です。
会社名 : Thinkings株式会社
代表者 : 代表取締役社長 吉田 崇
設立 : 2020年1月
所在地 : 東京都中央区日本橋本町4-8-16 KDX新日本橋駅前ビル5階
URL : https://www.thinkings.co.jp
事業内容:HR Tech事業(新卒・中途採用向け採用管理システム「sonar ATS」、HRサービスを総合的に購買・導入支援するマーケットプレイス「sonar store」)
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