巨大電機産業の行く末を予言する問題の書『病巣』を緊急出版!
報道よりもわかりやすい“崩壊”までの一部始終を描く経済小説。
朝日新聞出版では、江上剛氏の『病巣 巨大電機産業が消滅する日』を緊急出版いたします。旧第一勧業銀行(現みずほ銀行)総会屋利益供与事件で、広報部次長として混乱を収拾した江上氏が描く、現実よりもリアルで予言的な長篇企業小説。利益操作、粉飾決算、原発企業の巨額損失――、はたして巨大電機産業が生き残る道はあるのか!?
相次ぐ不祥事、泥沼の展開は、いつまで続くのか! 危機の前兆はなぜ見過ごされたのか? そして、巨大電機産業がこの先も生き残る道はあるのか!?
かけ声でごまかされる不正、正義が麻痺していく感覚、飲み込まれるしかない恐怖。ビジネスパーソンであれば誰もが感じる生身の人間の苦悩や葛藤に共感必至。報道内容を想起させるような場面が随所に織り込まれ、想像力をかき立てる仕上がりとなっております。
企業小説・ビジネス小説の名手・江上剛氏の辣腕が冴え渡る、これ以上ない臨場感、細部までリアリティにこだわった、リアルで真相に鋭く切り込む長篇傑作です。
『経営者の傲慢と社員の苦悩、粉飾に蝕まれる巨大企業を描く迫真の問題作』―― 郷原信郎(弁護士)
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6200億もかけてEECを買収したが、それがほとんど不良資産であるとしたら……。
芝河電機は破綻し、消滅する。
経済産業省の原発政策にいい顔をしようとしたんでしょうかね。
神宮寺天皇は、政府の政策に乗っかかることで社内権力を確立したってことがまことしやかに噂されていますからね――。
成功体験のある人がトップにいる間は、
部下たちは、その成功体験を否定できないんだ。みんな勇気がない。
それが芝河電機の、いや、日本企業の病巣なんだ。
その病巣を取り除けなかったのが、芝河電機の悲劇となった……。
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【あらすじ】
日本を代表する総合電機メーカー芝河電機に勤める瀬川大輔は、赴任先のミャンマーから本社監査部勤務を命じられる。瀬川は内部告発をきっかけに、芝河の基幹部門PCカンパニーが危機的状況であることを知る。告発した社員は瀬川に後を託して自殺してしまう。PCカンパニーだけではなくその他のカンパニーでも粉飾決算が横行していた事実をつかみ愕然とする瀬川。証券取引等監視委員会も密かに動き出した。やがて買収した原発企業EECの巨額損失が発覚し、芝河は経営危機に陥る――。
【著者略歴】
江上剛
1954年兵庫県生まれ。早稲田大学卒。1997年、旧第一勧業銀行総会屋利益供与事件では広報部次長として混乱を収拾する。2003年退社。主な著作に『非情銀行』『起死回生』『鬼忘島』などがある。
書名:『病巣 巨大電機産業が消滅する日』
著者:江上 剛
ISBN:9784022514752
定価:1,728円(税込)
発売:6月20日
https://www.amazon.co.jp/dp/4022514752
※本書は東芝に関わる一連の事件から着想を得たフィクションですが、登場人物その他の造形は著者の創造の産物です。
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