自動化が進む生産ラインで多様な部品供給ニーズに対応 3Dマシンビジョン認識ソフトウエアをバージョンアップ
キヤノンは、3Dマシンビジョンシステム3機種、「RV1100」(2014年4月発売)、「RV300」・「RV500」(2015年7月発売)に対応する「3Dマシンビジョン認識ソフトウエア」を7月上旬にVer.2.0.0にバージョンアップします。
3Dマシンビジョンシステムは、センサー部分である3Dマシンビジョンヘッドと認識処理を行う3Dマシンビジョン認識ソフトウエアで構成され、部品の3次元認識が可能です。産業用ロボットと組み合わせることで、生産ラインにおける部品供給工程の自動化を実現します。生産自動化の需要が高まる中、多様な部品やパレットにおけるバラ積み(※1)ピッキングへの要求が高まっています。今回の認識ソフトウエアのバージョンアップでは、顧客ニーズを反映して適用可能な部品供給工程の拡大やユーザビリティのさらなる向上を図り、生産の自動化と生産性向上に寄与します。
■ 高精度認識が可能な部品とパレット形状・サイズの拡大
薄い板状や光沢性の高い部品など、高精度な3次元認識が可能な部品の範囲が拡大します。また、ロボットのハンドが侵入しやすいコの字型パレットや、これまで計測範囲外であった大きなサイズのパレットにも対応し(※2)、自動車・自動車部品メーカーや電気機器メーカーなどさまざまな業種の生産ラインで求められる多様な部品供給ニーズに対応します。
■ ユーザビリティの向上
ロボットが部品をピッキングするためは、事前にピッキングする位置や姿勢を登録する必要があり、これまでは、ロボットを実際に操作して登録を行っていました。今回の認識ソフトウエアのバージョンアップにより、ロボットを操作することなく、PC画面上で登録することが可能となります。また、ユーザーインターフェースの改良も行い、セットアップやシステム運用の容易化や所要時間の削減を実現し、ユーザーの負荷を軽減します。
■ 海外OSへの対応
より多くの国・地域での利用ニーズに応えるため、日本語と英語だけでなく、ドイツ語、フランス語、韓国語、中国語版のWindowsに新たに対応します(※3)。
なお、2017年7月以降に販売する「RV1100」、「RV300」、「RV500」には、標準でVer.2.0.0のソフトウエアを適用します。既に購入済みのお客様へは無償で提供いたします。
※1 部品が不規則に山積みされた状態
※2 7月上旬より発売の「RV1100用計測範囲拡大オプション」(有償)適用時。
※3 対応OSは、Microsoft Windows7 Professional 64bit SP1、Microsoft Windows7 Professional SP1 for Embedded Systems 64bit、Microsoft Windows8.1 Professional 64bit SP1。
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