クラスターメタバース研究所、VR分野のトップ国際会議「IEEE VR 2024」にて、東京大学、仏 IMT Atratiqueとワークショップを主催 拡張現実感分野における論文を募集
本ワークショップは、内閣府ムーンショット研究目標のひとつである、ICT技術により人の身体的能力、認知能力及び知覚能力を拡張する「サイバネティック・アバター」の実現に向けた取り組みとなります。
「IEEE VR ※1」は、1993年より毎年開催されているバーチャルリアリティ(VR)および拡張現実感(AR)分野のトップ国際会議であり、2024年は3月16日から21日にかけての6日間、フロリダ州オーランドにて開催されます。
「IEEE VR 2024」では、クラスターメタバース研究所シニアリサーチサイエンティストの廣井裕一と平木剛史が主催者となり、東京大学の伊藤勇太特任准教授、フランス IMT AtrantiqueのÉtienne Peillard准教授と共同で、ARアバターに関するワークショップ「1st Workshop on Seamless Reality: AR Technologies for Seamless Perception and Cognition between Cyber and Physical Spaces」を開催いたします。
また、ワークショップの開催に際して、ARディスプレイシステム、視覚認知や心理学に基づくAR表現、触覚提示システムなどのAR表現との物理インタラクション技術など、AR分野に関する論文を幅広く募集します。(詳細は以下を参照ください)
ワークショップについて
「1st Workshop on Seamless Reality: AR Technologies for Seamless Perception and Cognition between Cyber and Physical Spaces」
https://sites.google.com/cluster.mu/1st-ws-seamless-reality/
〈概要〉
本ワークショップでは、VR/AR映像技術と知覚理解の発展を受けて、継ぎ目のないサイバー・フィジカル空間の融合を目指す「Seamless Reality」をテーマとする。
我々は「Seamless Reality」を、サイバー・フィジカル間で、物理的な知覚に加えて行動や認知をも継ぎ目なく連携する概念として定義する。例えば、VR空間におけるアバター技術は、物理的な身体性を自在に上書きすることで、自己認知や行動を増強できる「プロテウス効果」(※2) が知られている。Seamless Realityは、このような効果を現実とシームレスに連携する考え方であり、例えばARを通して物理的な身体性を上書きする「ARアバター」が実現できれば、現実世界でも自己認知や行動を増強でき、理想的な自己が表現されうる。
本ワークショップでは、Seamless Realityを実現する要素技術として、ヴァーチャル映像の実在感を高めるAR ディスプレイシステム、視覚認知や心理の知見を応用したAR表現設計、フィジカル空間の形状変化や触覚提示に基づくAR表現との物理インタラクションに関する研究を促進することを目指す。
論文募集要項
本ワークショップでは、「Seamless Reality」の要素技術に関する幅広い分野の論文を募集します。
対象となるテーマは以下の通りですが、これらに限定されるものではありません。
・AR/VRディスプレイ技術
・AR/VR環境におけるアバター技術
・AR/VR環境におけるユーザー、知覚研究
・ARを用いた人間拡張技術
・触覚フィードバック、触覚インタフェース、タンジブルインタフェース
・インタラクティブシステムのエンジニアリングおよび評価
・ヒューマンコンピュータインタラクション
・マルチモーダルインタフェース
投稿フォーマットの詳細はワークショップのwebサイトをご覧ください。
投稿論文はシングルブラインド査読を経て、採択論文はIEEE Digital Libraryにプロシーディング論文として掲載されます。
〈スケジュール〉
・提出期限 :2024年1月10日 (GMT-12, Anywhere on Earth)
・通知 :2024年1月19日 (GMT-12)
・カメラレディ原稿締切:2024年1月24日 (GMT-12)
・ワークショップ開催日:2024年3月16日または17日(未定、GMT-5)
※1 The IEEE Conference on Virtual Reality and 3D User Interfaces)
※2 N. Yee, J. Bailenson, The Proteus Effect: The Effect of Transformed Self-Representation on Behavior, Human Communication Research, Volume 33, Issue 3, 1 July 2007, Pages 271–290, https://doi.org/10.1111/j.1468-2958.2007.00299.x
クラスターメタバース研究所は、「人類の創造力を加速する」というクラスター全体の目標を先導する研究機関として、ソーシャルVR上のアバターコミュニティを「人類史で初めて身体を自由に変えられる時代」と捉え、その活用や応用範囲を探求しています。本ワークショップは、内閣府ムーンショット研究目標のひとつである、ICT技術により人の身体的能力、認知能力及び知覚能力を拡張する「サイバネティック・アバター」の実現に向けた取り組みとなります。本ワークショップを通じて、VRアバターによる身体性の拡張を、シームレスに現実と連携するための研究を加速します。
■クラスターメタバース研究所について
クラスターメタバース研究所は、「人類の創造力を加速する」というクラスター全体の目標を先導します。科学的な知見やプラットフォームに蓄積されるデータをもとに、CV/CG/HCI/VR/BMIおよび、全体をまたぐML領域の研究に取り組み、プラットフォームであるクラスターに短期的・長期的を問わず還元していく成果と、人類全体を前に進めるアカデミックな成果も生み出し、融合していくことを目指しています。
■クラスター株式会社について
誰もがバーチャル上で音楽ライブ、カンファレンスなどのイベントに参加したり、友達と常設ワールド(バーチャル空間)やゲームで遊ぶことのできるメタバースプラットフォームを展開しています。スマホやPC、VRといった好きなデバイスから数万人が同時に接続することができ、これにより大規模イベントの開催や人気IPコンテンツの常設化を可能にしています。「バーチャル大阪」のほか、渋谷区公認の「バーチャル渋谷」、ポケモンのバーチャル遊園地「ポケモンバーチャルフェスト」の制作運営など、メタバースを実現し、全く新しいエンタメと熱狂体験を提供し続けています。クラスター株式会社では多くのメタバースイベント事業を実施しています。
▼詳細はこちらをご覧ください。
(URL: https://corp.cluster.mu/)
▼クラスター株式会社のプレスリリース一覧
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像