実験的な表現に挑むクリエイターたちの作品をキュレートした「OPEN GARAGE」を開催──渋谷・100BANCHにて10/20(金)〜10/29(日)
日本最大級のデザイン&アートフェスティバル「DESIGNART 2023」に参画
DESIGNART TOKYO 2023の期間中、100BANCHの3F LOFTでは、DESIGNARTの公式ページにも掲載されている「積彩」「RGB_Light」「DEW」を紹介。そして、通常は100BANCHに集う若いクリエイターたちの活動場所となっている2F GARAGEを、期間中はギャラリーとして公開し、実験的な表現に挑むクリエイターたちの作品をキュレートした「OPEN GARAGE」を開催します。
デザイン性の高いプロダクトから、現代アート、インスタレーションまで幅広い作品群をお楽しみください。
開催概要
イベント:OPEN GARAGE at DESIGNART
日時:2023年10月20日(金)〜10月29日(日)
展示会場:100BANCH 2F GARAGE
開場時間:11:00-19:00 (イベント開催時は終了時間まで)
参加費:無料
特設ページ:https://100banch.com/designart2023
OPEN GARAGE出展作品
■Pray me -再生墓-
自身を構成する60億の塩基配列を正確に記述した墓を製作した。 1つ1つのDNAをIPFSに保存後、URLをブロックチェーンに記述し ハードウェアウォレットに埋葬した。 未来、この塩基配列情報を元に故人の身体は再生し得るかもしれない。 まるでダウンロードした音楽を再生するかのように。 はたまた交換され得るかもしれない、配信されるかもしれない。 コード化した故人に、祈りは捧げられるだろうか。 Pray me.永遠に遺る。
■Touch me -双生機-
”つまりはこの重さなんだな” とは、梶井基次郎「檸檬」の一節。
ーーーその重さは、何の重さでしょうか。 宙に浮かぶ白と黄色の2つの檸檬。 同時に触れると聴こえてくる、あの世からの声。 光り輝く星空や、深海のプランクトンの数以上に 檸檬の油泡を潰す華やぎ、その爽やかさでしか計測できないような 生命の質量、あるいはその成立要件。生と死の等しい重量に触れ、双生する声。 Touch me. 私に触れて。
▶︎クリエイター:アメミヤユウ
体験作家/Ozone合同会社CEO
仮想の世界の物語を書き、現実の体験に仕立てる”体験作家”。 問いを現し、言葉に表し、体験で顕すことで、形而上的な世界を身体感覚まで拡張し、そうぞう機会を最大化する。 2016年にOzone合同会社を創業し、SDGsそれぞれのゴールが終わったあとの世界をフェスとして表現するプロジェクト「ソーシャルフェス®」を開始。都市と農家を繋ぐ泥フェス「Mud Land Fest」、aiが神になった世界を表現した「KaMiNG SINGULARITY」、令和陰陽祭「鎌倉四響祭」など未来の可能性を問いとして多種多様に表現し、東京2020などと並びJACEイベントアワードにノミネート。演劇の脚本、コンセプト、ステートメントの執筆など文筆業をはじめ、SDGs×クリエイティブ領域を中心とした様々なクリエイティブディレクション、講演を行い、2020年1月には横浜に「逃げBar White Out」を開店。100BANCH GARAGE Program 18期生。
■KUMOMONAKA
KUMOMONAKAは、大切なあの人へ、想いを馳せる時間をつくる「新しい弔いのカタチ」です。思い出の中のあの人は、どんな色ですか?想いを「色」で表現することで、心の中に眠っていた気持ちに気づくことができるかも。あなたが想う「あの人の色」で まっさらな白あんのキャンバスを染めてみましょう。
▶︎クリエイター:さだまらないオバケ
デザインのチカラで死のネガティブなイメージを変える「死のリデザイン」活動に取り組むデス・デザインユニット。”つくって、たべて、弔う”という新しい弔いのカタチを提案する体験型手づくりもなか「KUMOMONAKA(雲もなか)」をはじめとした、”いつかくる大切な人の死とどう向き合うか”を自分たちなりに考え、形にしたプロダクトを展開する。また、死を自分ごととして向き合うための「デス・スナック」などの場づくりやイベントも定期的に開催している。100BANCH GARAGE Program 61期生。
■ロンブンアートストリート
一般的には馴染みのない学術論文をアートで情緒的に表現する「ロンブンアート」。論文は客観的な情報ですが、そこから生まれる想像は、映画や小説に引けを取らないクリエイティビティが潜んでいると考えています。そんな論文から生まれる情緒をアートという身近な形で表現しました。論文に触れて生じた情感を、人とAIの合作による物語性のある詩やイラストにし、客観的な情報から生まれる情緒的な世界を通して研究の新しいアウトプットをお楽しみください。
■Genom Cassette
全ての生物が内面に持ちながら身近に感じにくいゲノム情報。Genom Cassetteは様々な種のゲノムをカセットテープで表現する試みである。まずは聴覚へのアプローチ。ゲノムを構成する塩基配列を単音に三つの塩基から翻訳されるアミノ酸を和音に変換。ゲノムが放つ音は到底楽曲とは言えないが、耳を傾けると何億年もかけて獲得した生物の構造が聞こえてくるかもしれない。つぎに視覚へのアプローチ。各生物のゲノムサイズをテープの巻き数で表現。テープの長さにおいてコムギの圧倒的な存在感が際立つ。その姿は我々の先入観に疑問を投げかける。Genom Cassetteは、日常で意識することのない生物への新たな見方と深淵さへの気づきを提供する。
▶︎クリエイター:Academimic
研究とポップカルチャーの融合を掲げるクリエイティブ集団。論⽂でも学会でもない新たなアウトプットを⽬指し、研究に触れてうまれた感動や想像を作品化。⼩説、⾳楽、イラスト、映像などあらゆるメディアで作品を発信中。100BANCH GARAGE Program 59期生。
■ツギハギの位相
この作品は、「見ること」自体を見るためにある。私たちの生身の知覚のプロセスの中で「捉え切ることができない状況」をインスタレーション作品として展開する。同時並行的に存在する完全に混ざり切らないそれぞれの像から、私たちの見ているモノが次第にカタチ作られていく。個々に存在するオブジェクトが私たちの網膜の中で新たに関係性を結び、芸術と科学、見る/見られる、見せる/見せられる、意識と無意識など、古代から現代に至るまで扱われ続けている普遍的なテーマを考え続けていくための装置となる。
▶︎クリエイター:諏訪葵 ft. Academimic
1991年東京生まれ。東京藝術大学大学院 美術研究科博士課程に在学中。インスタレーション、平面、映像を中心にメディアを横断しながら作品を制作している。小学生の頃に液体の色が変化する化学反応を見た時に鮮烈に感じた感覚が現在まで続く作品制作の大きな動機になっており、現在は科学的な現象や概念と自己の知覚や感性との関わりによって生まれる「場」や「接面」に着目している。近年の主な受賞歴は第二回KYOBASHI ART WALL奨励賞(2022)、2022 年度グッドデザイン・ニューホープ賞 入選(2022)、 NONIO ART WAVE AWARD 2019 準グランプリ(2019)など。
■葉が記
葉が記は、3DプリンタとDIYバイオプラスチックの技術によってつくられた、葉の形と種を保存する葉っぱのタイムカプセルです。 自生する植物の葉脈をもとにつくられているため、その姿はまるで本物の葉っぱ。目で観て、触って、還して、育てて楽しむことができる人工葉となっています。 中には植物の種が埋め込まれているため、葉が記を土に入れると、ゆっくりと時間をかけて葉が溶け、種だけが土に残り、芽を出します。 葉が記を通じて、脈の美しさを人に伝えたり、未来に植物を贈ることをテーマとしています。
▶︎クリエイター:紋葉 [もんよう]
自然の力とデジタルな造形手法を駆使して生命的プロダクトを創造し、脈の持つ美しさを表現するデザインチーム。100BANCH GARAGE Program 55期生。
■monolog
みなさんの押し入れには、たくさんガラクタが眠っていませんか。私たちは一度役目を終えたモノに着目して、リサーチをしています。 特に、押し入れに押し込められたモノたちは、それ自体に思い出が詰まっていることも多く、世の中にはそんな”意味がこもったガラクタ”で溢れています。人生の転換期を一緒に過ごした思い出のつまったモノに目を向けることで、その人自身の人生に触れ、モノの新たな人生を描くことができるのではないでしょうか?
▶︎クリエイター:安藤智博・していいシティ
生活の生態系こそが都市であり、人々の暮らし方には無限の可能性があります。私たちは、人々が生活圏を拡張することでどのように新たな一歩を踏み出せるのかを検討して実践に繋げていく組織です。100BANCH GARAGE Program 60期/69期生。
■NYACKTAIL - bar 「 」-
ねこは液体?ーーそんな問いからうまれた不思議な存在、『にゃくてる』。生態は未だ解明されていませんが、皆の対話とそこから出た問いがカクテルのように混ざり合うことで増えていくようです。DESIGNART期間中に現れたにゃくてるのいるバーで、お酒をカジュアルに酌み交わすかのように探求の扉をひらき、問いのカクテルをつくりませんか?
▶︎クリエイター:長廻くるみ/NYACKTAIL
「問いのきっかけを開く」をコンセプトにイラストレーション、漫画を中心に作品制作をしている。看護師免許取得後、大学院在学中は「医療×デザインによる行動変容とウェルビーイング」をテーマに様々な研究を行っていたが、好奇心が拡張して現在に至る。フィールドワークによるエスノグラフィーに拘りがあり、全国各地で「潜入」を行っている。100BANCH GARAGE Program 71期生。
DESIGNART TOKYO 2023 at 100BANCHについて
イベント:DESIGNART TOKYO 2023
日時:2023年10月20日(金)〜10月29日(日)
展示会場:100BANCH 3F LOFT
開場時間:11:00-19:00 (イベント開催時は終了時間まで)
参加費:無料
DESIGNART公式ページ:https://designart.jp/designarttokyo2023/exhibitions/3780/
特設ページ(100BANCHサイト):https://100banch.com/designart2023
100BANCHについて
「100年先の世界を豊かにするための実験区」というコンセプトのもとに、これからの時代を担う若い世代とともに新しい価値の創造に取り組む複合施設です。パナソニックが創業100周年を迎えることを機に、「常識にとらわれない若いエネルギーの集まりが、100年先の未来を豊かにしていく」という思いから2017年7月7日に設立。
以来、野心的な若者が未来を創造していく一歩を、24時間365日実験可能な「場所」とともに、各分野の第一人者であるメンターによるアドバイス、年間100を超えるイベントや大型展示会などでの発信の「機会」を提供して支援。応募総数約929件のうち、308プロジェクトを採択(2023年6月30日現在)し、加速支援を行っています。
100BANCH Web サイト:https://100banch.com/
DESIGNART TOKYO 2023について
世界屈指のミックスカルチャー都市、東京を舞台に、デザイン、アート、インテリア、ファッションなどが多彩なプレゼンテーションが繰り広げられる日本最大級のデザイン&アートフェスティバルDESIGNART TOKYO (デザイナート トーキョー) 。7年目となる今年は「Sparks 〜思考の解放〜」をテーマに掲げました。大きく変化した社会の中で、自身の中で生まれた発見や思考を開放するような、斬新なクリエイションが東京の街に集結します。
オフィシャルWEBサイト:
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