【565人調査】あなたはシロアリ駆除業者の名前を思い出せますか?シロアリシーズン到来に最大の警戒を!
例年4月末から7月にかけて、日本全国でシロアリが活発化するシーズンに入ります。
シロアリは住宅の床下環境や耐久性を悪化させる害虫であり、成虫や羽アリを見かけたら早期に対応しなければなりません。
そうしたときに頼れる存在がシロアリ駆除業者なのですが、シロアリ駆除業者と聞いても馴染みが薄く、あまりピンとこない方も多いのではないでしょうか?
そこで弊社シェアテクは、シロアリ駆除業者およびシロアリ駆除業者の認知度調査を行うことにしました。
シロアリは戸建て住宅にお住いの方全員がいつ遭遇してもおかしくない存在です。
そうした身近なシロアリの防除を行ってくれるのが、シロアリ駆除業者です。
ですが本調査において、シロアリ駆除業者は一般生活者にとってやはり縁の薄い存在であることが、確認されました。
■シロアリ防除をシロアリ駆除業者に依頼したことがある人は15.6%
はじめに、シロアリ駆除業者に駆除もしくは予防の依頼をした経験がある人の割合を調査した結果が下表です。
駆除を頼んだことがある | 6.4% |
予防を頼んだことがある | 8.3% |
駆除と予防の両方を頼んだことがある | 0.9% |
頼んだことはない | 84.4% |
(インターネットで募集した一般男女565名による単一回答。調査日2022年4月8~11日)
駆除、予防、駆除と予防の両方を依頼した経験がある回答者の割合は合計で15.6%となり、反対に依頼した経験がない人は84.4%を占めました。
ちなみにこのシロアリ駆除を依頼した回答者が15.6%という割合は、2013年に国土交通省が発表した「シロアリ被害実態調査報告書」の調査統計で示されたシロアリによる蟻害が見られた住宅の割合約20%弱とおおむね合致します。
(国土交通省「シロアリ被害実態調査報告書」https://www.i-ecoup.com/wp-content/uploads/2015/11/shiroarireport.pdf)
また地中に生息するシロアリによる食害は、おおむね床下の柱や梁などの木材がメインです。
そのため床下のシロアリが繁殖して、住居内に被害がおよぶようになるまで、シロアリが発生していることに気づきにくいという傾向があります。
駆除の依頼経験がない約8割の回答者のなかには、シロアリは発生しているが被害を認知していない層が一定含まれるものと考えられます。
■なんらかのシロアリ駆除業者名を想起できる人はわずか21.4%
続いてシロアリ駆除業者と聞いて、なんらかの業者名を挙げられる(純粋想起できる)かどうかについてアンケート調査を行いました。結果は下表です。
想起できた | 21.4% |
想起できない | 78.6% |
(インターネットで募集した一般男女565名による単一回答。調査日2022年4月8~11日)
いずれのシロアリ駆除業者の名前も認知していない回答者が、78.6%と高い割合になりました。
このことからシロアリ駆除業界では、一般生活者のマインドシェアを占める定番ブランドが存在しないことがうかがえます。
一方で同じ純粋想起に関する設問を、年齢層別にクロス集計した結果が下表です。
想起できた | 想起できない | |
18~19歳 | 0.0% | 100.0% |
20~29歳 | 10.6% | 89.4% |
30~39歳 | 20.4% | 79.6% |
40~49歳 | 27.9% | 72.1% |
50歳以上 | 34.1% | 65.9% |
(インターネットで募集した一般男女565名へのアンケート結果を年齢層別にクロス集計。調査日2022年4月8~11日)
年齢層が下がれば下がるほど、なんらかのシロアリ駆除業者のブランド認知をしている割合が低下し、20代では約90%、18~19歳では100%の割合がシロアリ駆除業者の名前を想起できない結果となりました。
一方で、50歳以上の年齢層では34.1%の回答者が、いずれかのシロアリ駆除業者の名前を想起できると回答しました。
自身の家を持たない限り、床下のシロアリへの関心自体はなかなかもちにくいものではありますが、そうした点から特に若年層にとってシロアリ駆除業者はかなり縁が薄い存在であることがわかります。
ここまでで一般生活者にとって、シロアリ駆除業者はやはり縁が薄い存在であることが確認できました。
■シロアリ駆除業者ともっとも接触している媒体は「テレビCM」
とは言うものの、シロアリ駆除業者側も広告などマーケティング活動を積極的に行っているのも事実です。
そこでシロアリ駆除業者のいずれかの業者名を認知している人は、シロアリ駆除業者とどのように認知したのか、について調べた結果が下表です。
テレビCM | 16.6% |
インターネット検索 | 10.6% |
折り込みチラシ | 9.0% |
友人、知人からの口コミ | 6.9% |
看板広告 | 3.0% |
店頭 | 2.3% |
ラジオCM | 0.9% |
わからない | 61.4% |
(インターネットで募集した一般男女565名による単一回答。調査日2022年4月8~11日)
シロアリ駆除業者を認知した媒体として、もっとも多かったのは「テレビCM」(16.6%)、次いで「インターネット検索」(10.6%)、「折り込みチラシ」(9.0%)の順となりました。
そもそも一般生活者にとってシロアリ自体への関心が薄いなか、プッシュ型広告である「テレビCM」や「折り込みチラシ」が優勢になるのは自然に感じられます。
一方、プル型である「インターネット検索」が2位に位置しているというのは、関心が薄いなかで比較的健闘している結果と言えるかもしれません。
■九州・沖縄、四国、中国はシロアリへの関心度が2倍高い
ところで、こうしたシロアリ駆除業者との縁の薄さが全国的に同じなのかというと、そうではありません。
先ほどのブランド認知率に関して、地域別にクロス集計しなおすと下表の結果になりました。
想起できた | 想起できない | |
北海道 | 0.0% | 100.0% |
東北 | 16.2% | 83.8% |
関東 | 16.5% | 83.5% |
中部 | 34.7% | 65.3% |
近畿 | 16.1% | 83.9% |
中国 | 17.9% | 82.1% |
四国 | 35.7% | 64.3% |
九州・沖縄 | 40.0% | 60.0% |
(インターネットで募集した一般男女565名へのアンケート結果を地域別にクロス集計。調査日2022年4月8~11日)
まず「九州・沖縄地方」では実に40%の回答者が、次いで「四国地方」では35.7%、「中部地方」でも34.7%の回答者が、いずれかのシロアリ駆除業者のブランド名を認知しています。
一方で、そもそもシロアリの被害例が少ない「北海道」ではシロアリ駆除業者のブランド名挙げた回答者は0%でした。
シロアリ駆除業者のブランド認知率には、明確な地域差があることがわかります。
「四国・九州地方」の認知率が高くなった理由として、日本に生息するシロアリの一種「イエシロアリ」の生息域との関係が考えられます。
まずイエシロアリは神奈川県より西の、温暖な海沿い地域に生息します。(*)
(*参考:大村和香子「移りゆくシロアリ生息分布~防蟻対策の地域区分とのかかわり~」)
そのため温暖で四方を海に囲まれた四国、九州・沖縄地方は、イエシロアリにとって住みよい地域となります。
イエシロアリは、数百万匹におよぶ大規模な集団(コロニー)を形成するシロアリです。
その数の多さから住宅への食害スピードも早く、住宅にとってより危険度の高いシロアリと言えます。
こうしたことからイエシロアリの生息域と重なる「九州・沖縄地方」「四国地方」に住む回答者は、シロアリやシロアリ業者に対する意識や関心が比較的高くなったものと考えられます。
また「中部地方」で業者名認知率が高かった理由は、回答者が想起したシロアリ駆除業者名と照らし合わせると、その地域に根差した特定のシロアリ駆除業者の名が多く挙がっていました。
このことから全国的には定番のシロアリ駆除業者がなくとも、その地方においては定番となっているシロアリ駆除業者が存在するケースと考えられそうです。
■シロアリ駆除の実際の費用は一般的な「費用感」の3倍
シロアリ駆除業者の認知度調査に続いて、一般生活者が抱くシロアリ駆除業者に依頼したときの「費用感・相場感」についても調査を行いました。
シロアリ駆除にかかる費用は、防蟻処理を行う床下面積に応じて変動します。そのため坪単価や平米単価で設定されることが一般的です。
実際にシロアリ駆除業者に依頼すると、30坪の床下面積をもつ住宅の場合20万円ほどのまとまった駆除費用が発生します。(*)
(*参考:2022年版「積算資料リフォーム編」建築工事研究会編著に掲載されている全国平均単価2,200円/㎡から換算)
一方で、シロアリ駆除経験のない回答者に、どれくらいの坪単価なら妥当だと思うかを聞いた結果が下表です。
■シロアリ駆除の妥当だと思う坪単価
~999円 | 22.1% |
1,000~1,999円 | 33.8% |
2,000~2,999円 | 8.7% |
3,000~3,999円 | 10.2% |
4,000~4,999円 | 0.8% |
5,000~5,999円 | 9.7% |
6,000~9,999円 | 2.3% |
10,000円以上 | 11.7% |
見当もつかない | 0.8% |
(シロアリ駆除の依頼経験がない一般男女393人による自由記入。調査日2022年4月8~11日)
もっとも多かったのは「1,000~1,999円」の単価で33.8%。
「~999円」が妥当と考える回答者と合わせると、2,000円未満が合計55.9%で、過半数を占めました。
一方でシロアリ駆除の実勢価格はというと、坪単価7,260円です。(*)
(*参考:2022年版「積算資料リフォーム編」建築工事研究会編著に掲載されている全国平均単価2,200円/㎡から3.3を乗じて坪単価に換算)
つまり実際のシロアリ駆除費用は、半数以上の回答者が妥当と考える坪単価より3倍ほど高いことになります。
こうした乖離からシロアリ駆除は「高額」という印象になり、シロアリ駆除や予防のDIYを検討される方も少なくありません。
実はシロアリ駆除のDIYは決して簡単ではないものの、1か月ほどたっぷり時間をかければできないわけではありません。
シロアリ駆除を実地調査した記事がありますので、ご興味のある方はあわせてご参考ください。
(参考)自分でシロアリ駆除をプロのように仕上げる手順
https://www.sharing-tech.co.jp/shiroari/news/606595-2/
一方で、そうしたイメージと実勢価格の3倍近い乖離は、シロアリ駆除業者が提示する費用の不信感につながっているのでしょうか?
■シロアリ駆除にかかる費用に対する信頼感調査
18~19歳 | 20代 | 30代 | 40代 | 50歳以上 | |
適正な価格 | 21.4% | 7.8% | 3.8% | 3.7% | 4.5% |
おおむね適正な価格 | 42.9% | 45.4% | 38.2% | 35.3% | 36.4% |
やや不透明感がある | 35.7% | 40.4% | 49.5% | 50.7% | 51.1% |
まったく信用できない | 0.0% | 6.4% | 8.6% | 10.3% | 8.0% |
(インターネットで募集した一般男女565名による単一回答を年齢層別にクロス集計。調査日2022年4月8~11日)
大きく見ると、「適正な価格」「おおむね適正な価格」とイメージする回答者と、「やや不透明感がある」「まったく信用できない」とイメージした回答者の割合はおおむね半々です。
ですが一方で、年齢層が上がるにつれてシロアリ駆除の費用に対する不信感は上がっていく傾向が見られます。
「やや不透明感がある」と「まったく信用できない」の合計を見ると、20代までは50%以下の割合ですが、30代を境に60%前後を占めるようになりました。
上表を集計しなおした結果が下表です。
18~19歳 | 20代 | 30代 | 40代 | 50歳以上 |
35.7% | 46.8% | 58.1% | 61.0% | 59.1% |
先ほどのシロアリ駆除業者の認知率も年齢層が上がるにつれて上昇しましたが、ブランド名を認知すると同時に「費用が高い」というイメージも同時についてしまっていることがうかがえます。
ですが、もちろんシロアリ駆除業者の大半が適正な費用でシロアリ防除を行っています。
シロアリ駆除の費用が高くなる主な原因は、
・被害箇所だけでなく、床下全面を防蟻処理する必要がある
・半日以上におよぶ長時間の施工時間
の2点が挙げられます。
より詳しくシロアリ駆除費用についてお知りになりたい方は、こちらの記事をご参考ください。
■シロアリ駆除費用はなぜ高いのか?
https://www.sharing-tech.co.jp/shiroari/news/605800-2/
一見するとシロアリ駆除費用は高額に見えるのですが、シロアリ被害が進行すると家の耐久性が低下し、最悪の場合には「建替え」になるリスクまで孕みます。
また建替えまではいかなくとも、食害や腐朽した家の躯体部の補強工事は百万円単位の費用が発生することもあります。
そのためシロアリ被害は「早期発見、早期駆除」を行うことが、もっとも家計の節約につながります。
■これからの季節、羽アリを見かけたらチェックを!
最後に、例年4月末から7月は、群飛(スウォーム)と呼ばれる、シロアリの羽アリが巣から群れになって飛び立つ行動が見られる時期です。
ご自宅で大量の羽アリを見かけた方は、シロアリを警戒するようにしてください。
■シロアリの羽アリが発生する状況
ヤマトシロアリ | イエシロアリ | |
発生時期 | 4~5月 | 6~7月 |
発生の時間帯 | 天気のいい昼間 | 夕方~夜 |
また4月末から7月はクロアリの羽アリが飛ぶ時期と重なり、羽アリがシロアリなのかクロアリなのかを見分ける必要があります。
シロアリとクロアリの羽アリの簡単な見分け方は下図です。
シロアリの羽アリも黒っぽい見た目をしていることがあるので色だけでは判別できませんが、くびれのない胴体がもっとも見分けやすいポイントです。
もしご自宅で羽アリの群れを発見された場合は、発生状況とくびれの有無でシロアリではないか確認してください。
■羽アリを見かけたらシロアリ駆除業者の「無料点検」サービスの活用を!
今回の調査では、多くの方にとってシロアリ駆除業者は、縁の薄いイメージが強いことが確認できました。
しかしながら、床下の不安に頼れる相談相手になってくれるのは、まぎれもなくシロアリ駆除業者です。
シロアリ駆除業者には、自宅にシロアリが発生していないか無料で点検をやってくれるところもあり、気になる方はこうした無料点検サービスを活用するのがおすすめです。
また弊社シェアテクが運営する【シロアリ110番】でも、シロアリ点検を無料で行うシロアリ駆除業者をご紹介できます。(*)
*対応エリア・加盟店により無料対応できない場合もございます。その場合は事前に無料対応できない旨をお伝えいたします。
シロアリの成虫や羽アリを見かけた方はもちろん、「シロアリの羽アリかどうかはわからないけれど不安」という方も、お気軽にシロアリ駆除業者の無料点検をご利用ください。
▼回答者属性
■回答者
インターネットで募集した一般男女565名
■男女比
男性 38.2%
女性 61.8%
■年齢層分布
18~19歳 2.5%
20~29歳 25.0%
30~39歳 32.9%
40~49歳 24.1%
50歳以上 15.6%
▼関連サイト
■「シロアリ110番」について
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暮らしのお困りごとに関する150以上のジャンルを取り扱い、ユーザーにとって最適な専門提供者を全国5,800社以上のなかからマッチングする総合プラットフォームサイトです。
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■会社概要
会社名 :シェアリングテクノロジー株式会社
所在地 :〒450-6319 愛知県名古屋市中村区名駅1-1-1 JPタワー名古屋19F
代表取締役 CEO: 森吉 寛裕
設 立 :2006年11月24日
資本金 :13億806万円※2022年3月末現在
コーポレートサイト:https://www.sharing-tech.co.jp/
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