じげんが運営する、賃貸物件・お部屋探しポータルサイトの「スモッカ」が、「東京都 エリア別家賃平均・価格変動率ランキング」を発表
一人暮らし向け物件は61エリアで上昇、ファミリー向けは30%のエリアで家賃が下落
株式会社じげん(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員CEO:平尾丈、東証プライム:3679、以下じげん)が運営する、賃貸物件・お部屋探しポータルサイトの「賃貸スモッカ」(以下:スモッカ)https://smocca.jp/は、この度「東京都 エリア別家賃平均額・価格変動率ランキング」を公開しました。
本ランキングは、過去4回にわたって公表してきた「東京都 子育てしやすいエリアランキング」シリーズ:
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「~都心6区編」(https://zigexn.co.jp/13899/)
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「~城東エリア編」(https://zigexn.co.jp/14127)
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「~城西・城北エリア編」(https://zigexn.co.jp/14295/)
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「~城南エリア編」(https://www.zigexn.co.jp/14475/)
の記事内で取り上げた、東京都23区・63エリア、計65540件の物件データをもとに、家賃相場とその変動をランキング形式で集計したものです。本リリースでは、これから引っ越しを検討している方や、複数の候補エリアから自身の希望に合ったエリアを比較・検討したい方、今注目しているエリアの家賃事情を知りたい方に向けて、エリアごとの平均家賃額と家賃変動率をまとめました。
(※データ集計日時:2024年4月10日及び2025年4月10日)

■間取り分類について
今回集計に用いた物件の間取りは、ライフスタイルに応じて以下の3カテゴリに分類しました。
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一人暮らし向け:1R、1K、1DK、1SLDK、2K、2DK、2LDK
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二人暮らし向け:1LDK、2K、2DK、2LDK、2SLDK、3K、3DK、3LDK
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ファミリー向け:2LDK、2SLDK、3K、3DK、3LDK、3SLDK、4K、4DK、4LDK以上

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一人暮らし向け物件では、平均で15.8%の家賃上昇がみられました。なかでも、30%以上の上昇を記録したエリアは6つありました。
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二人暮らし向け物件では、平均で9.2%の上昇と比較的穏やかな伸びとなっています。
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一方でファミリー向け物件は、全63エリアのうち24エリア(30%)で家賃が下落。それでも全体としては平均2.8%の上昇となりました。
続いて、各世帯カテゴリにおける家賃上昇率トップ3エリアをご紹介します。

世帯カテゴリごとの1位エリアをピックアップし、家賃上昇の背景や特徴を解説します。
阿佐ヶ谷・高円寺エリア
杉並区全体で人口が増加傾向にあり、特に1人世帯は過去5年間連続で増加しています(※)。一人暮らし向け物件の家賃平均は全63エリア中48位と比較的控えめな水準です。
このエリアは都心部へのアクセスが良好で、高円寺(https://smocca.jp/livability/tokyo/station/2199340)はサブカルチャー・古着・音楽の街として知られ、阿佐ヶ谷(https://smocca.jp/livability/tokyo/station/2199350)は落ち着いた雰囲気が漂う商店街が魅力です。こうした街の個性に惹かれた単身世帯の流入が増加していると考えられます。
また、スモッカに寄せられた口コミ評価では総合スコア4.14と、全エリアでも上位にランクインしていることから、需要の増加によって供給がひっ迫し、結果的に家賃平均額が上昇した可能性があります。
※参考:杉並区統計書 令和6年(2024)版 2 人口(https://www.city.suginami.tokyo.jp/documents/19976/r6-2.pdf)
葛西エリア
東京メトロ東西線により大手町や日本橋などのビジネス街と直結しているため、交通利便性が高いエリアです。また周囲には葛西臨海公園などの緑豊かな公園も多く、住環境としての魅力も兼ね備えています。
二人暮らし向けの物件の家賃の上昇率は、全体と比べて高いものの、家賃自体は全63エリア中15番目に安く、都心部と比べると比較的手ごろな水準です。都心部での家賃高騰が進む中で、予算内でできるだけ広い物件を求めるカップル層からの需要が集中していると考えられます。
「手ごろな家賃」と「都心部への便利なアクセス」という組み合わせが、コストパフォーマンスを意識する層にとって非常に魅力的に映っているこのエリアは、「次の選択肢」として注目を集めるエリアになりつつあると言えるでしょう。
大泉・石神井エリア
練馬区西部に位置するこのエリアには、石神井公園や大泉中央公園など大規模な公園が点在し、緑豊かで落ち着いた住環境が魅力です。池袋・新宿・渋谷方面へのアクセスも良く、利便性を確保しつつ、家賃水準は比較的抑えられています。
さらに、練馬区(https://smocca.jp/livability/tokyo/city/13120)は子育て支援策が充実しており、保育所等の待機児童数ゼロを4年連続で達成。教育環境も整っており、こうした点がファミリー層に高く評価されていると見られます。
もともと戸建てや分譲マンションが多いエリアですが、不動産価格の高騰により購入を断念したファミリー層が賃貸市場に流入し、需要の急増とともに賃貸価格が上昇したと考えられます。

神宮前・渋谷・道玄坂エリアや千駄ヶ谷・代々木エリア
いずれも23区の中でも特に家賃が高額なエリアで、ハイエンドな分譲・賃貸マンションが多く立ち並んでいます。カップルやファミリー層からの需要は一定数あるものの、家賃水準の高さが選択の障壁と考えられます。たとえ潜在的ニーズがあっても、家賃が一定額を超えると「費用対効果が見合わない」と判断され、少し離れたエリアへの住み替えを検討する動きが広がる傾向にあります。その結果、予算を意識した需要の再調整が発生し、家賃が下方修正されている可能性があります。
月島エリアや湾岸エリア
再開発が進むこれらのエリアでは、ファミリー向け新築住戸の供給が急増。この供給過多が、家賃の下落を招いていると見られます。特に晴海フラッグやパークタワー勝どきの引き渡しが本格化する中で、湾岸エリアの中古マンション価格も下落傾向にあり、「湾岸2024年問題」としても注目を集めています。大規模再開発は将来的な資産価値向上に寄与する一方で、短期的には過供給による賃料の調整が生じやすい点にも留意が必要です。
下井草・桃井エリアや金町・柴又エリア
これらのエリアは、都心部からやや距離があるものの、良好なアクセスと閑静な住環境を兼ね備えています。家賃水準も63エリアの中では比較的安価で、特に価格に敏感な学生や若手社会人などの単身世帯からの需要が高まっていると考えられます。その一方で、カップルやファミリー層にとっては、同価格帯でより住環境や学区の整ったエリアが他に存在する可能性があり、こうしたミスマッチによる局所的な需要不足が家賃の下落要因になっていることも想定されます。
■まとめ
東京都全体では家賃が上昇傾向にあり、その背景には首都圏への人口回帰や新築物件の供給増といった要因があると見られます。
中でも、阿佐ヶ谷・高円寺エリアの一人暮らし向け物件や、堤通・墨田・押上エリアの全世帯カテゴリでは、家賃の高騰が顕著でした。一方で、もともと家賃水準が高かった神宮前・渋谷・道玄坂エリアや千駄ヶ谷・代々木エリアでは、家賃がやや下落する傾向が見られました。また、月島・湾岸エリアでは再開発伴う供給過多により、家賃が調整局面に入っていると考えられます。
これまで区単位でしか把握できなかった家賃相場を、より細かなエリア単位で分析することで、実際の住みやすさや価格感に即した判断がしやすくなったのではないでしょうか。物件探しにおけるエリア選びの参考情報として、今回の調査結果をぜひご活用いただけたら嬉しいです。
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【集計方法】
東京都23区内の全63エリア・計65,540件の物件データを対象に、
「一人暮らし」「二人暮らし」「ファミリー向け」の3カテゴリに分類し、
それぞれの平均家賃および前年比の価格変動率を算出。
データ集計日:2024年4月10日及び2025年4月10日
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■「賃貸スモッカ」について

賃貸スモッカは、約550万件の物件データベースから賃貸住宅をまとめて探せる賃貸検索サイトです。数々の賃貸情報サービスに掲載されている物件情報が集約され掲載されています。物件情報は毎日更新しており、鮮度の高い賃貸物件情報を日本全国から簡単に探せます。
[URL]https://smocca.jp/
■株式会社じげん 会社概要
[社名] 株式会社じげん (ZIGExN Co., Ltd.)
[証券コード] 3679 (東証プライム)
[本社所在地] 東京都港区虎ノ門3-4-8
[設立年月日] 2006年6月1日
[代表者] 代表取締役 社長執行役員 CEO 平尾丈
[資本金] 125百万円(2024年3月31日時点)
[事業内容] ライフサービスプラットフォーム事業
[主要グループ会社] 株式会社リジョブ 株式会社ミラクス 株式会社三光アド 株式会社ブレイン・ラボ 株式会社アップベース 株式会社ビヨンドボーダーズ 株式会社タイズ
株式会社オーサムエージェント 株式会社アップルワールド 株式会社TCV
株式会社and A company ZIGExN VeNtura Co.,Ltd 株式会社CORDA
保険マンモス株式会社
[URL] https://zigexn.co.jp/
■じげんグループについて
当社グループは、企業の存在意義であるパーパスとして「Update Your Story ― あなたを、未来に。」を掲げ、ライフイベント領域(求人・住まい・車・旅行など)において、人生の岐路に立つすべての人の未来をUpdate する40以上のサービスを提供しています。2013年に東証マザーズに上場し、2018年には東証一部へ市場変更、2022年にプライム市場へ移行いたしました。上場後は、M&Aによる事業領域の拡張へ積極的に取り組み、非連続の成長を続けています。
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