RED CLUB x Cartier、シンガポールで2024年度「ヤング リーダー アワード」を発表

インスピレーションあふれる夜に革新を称える授賞式で2名の受賞者を発表

左からスーラジ・ナンダクマー、ディディ・ガン © Cartier

シンガポール、2024年10月16日 – 多文化の起業家で構成されるグローバルコミュニティである RED CLUB x Cartierは、10月15日、シンガポールで開催された授賞式で、2024年度「ヤング リーダー アワード」（YLA）の受賞者を発表しました。このアワードは、インパクトをもたらすテクノロジー主導型のソリューションを通じて未来を築く、若きリーダーたちの偉業を称えるもので、今年は、革新的なソリューションで世界を変えようと取り組む、2人の若き社会起業家に贈られました。

 

2019年に創設されたRED CLUB x Cartierは、よりよい未来を築くことを目的に、多文化の起業家が集まったダイナミックなグローバルコミュニティです。2021年に始まった「ヤング リーダー アワード」は、そのミッションを象徴するものであり、社会に影響を与えるビジネスを主導する20～40歳の起業家を見出し、支援しています。

2024年度は「持続可能な未来のためのテクノロジー（Tech for a Sustainable Future）」をテーマに、地球環境や社会の危機的な課題に立ち向かう先駆的なテクノロジー主導型ソリューションにスポットライトを当てました。66ヶ国から応募が寄せられ、同プログラムのグローバルな広がりと多様性を際立たせました。

 

カルティエ カルチャー＆フィランソロピー会長であるシリル・ヴィニュロンは、インパクト起業家を支援するカルティエの取り組みについて改めてこう強調します。「カルティエは、意義ある変化を推進する若きリーダーたちの力を信じています。『ヤング リーダー アワード』は、よりよい未来を築くことに貢献する人に対するメゾンのコミットメントを示しています。業種を越えたソリューションを推進し、経済発展を奨励しつつ、環境とソーシャル ウェルビーイングを高めることで、目に見える変化を世界に起こそうとする卓越した個人をサポートできることを光栄に思います」

 

 

傑出したプロジェクトと受賞者

 

今年度の「ヤング リーダー アワード」は、比類ないクオリティと多大なインパクトを与えるプロジェクトを提案した2名が受賞者に選ばれました。2024年度受賞者は次の通りです。

 

Ｎ&Ｅイノベーションズ創業者のディディ・ガン（シンガポール）は、食品廃棄物をアップサイクルすることで、食用の抗菌剤を開発。この画期的なテクノロジーは、従来の殺菌剤に代わる持続可能な代替物として、二酸化炭素排出量を大幅に削減し、B2Bだけでなく、B2Cへの応用も可能にしました。「2024年度『ヤング リーダー アワード』に選出されたことを深く感謝します。有害な化学物質の使用を減らすことで、よりサステナブルな地球に向けた変革を推進する力をもらいました」とガンは話します。

 

スーラジ・ナンダクマー（インド）が共同創業者＆CEOを務めるリシティ ネットワークは、倫理的に調達された、追跡可能な使用済み再生可能プラスチックによって、地球環境にも経済にも大きな価値をもたらしています。「このたび、リシティ ネットワークがRED CLUB x Cartierに評価されたことを大変光栄に思います。サステナビリティとプラスチック循環を促進する私たちの取り組みの意義が強調されました。今回の受賞により、私たちの取り組みがよりいっそう強化され、影響力がさらに広がることで、よりサステナブルで革新的な未来への発展が進むことでしょう」とナンダクマーは話します。

 

受賞した2名にはそれぞれ賞金5万ユーロが授与されるほか、世界中のメディアで取り上げられる機会が与えられます。また、今年のアカデミックパートナーである、シンガポール国立大学（NUS）ビジネススクールとシドニー大学ビジネススクールから、個別のメンターシッププログラムが提供されます。

次点入賞者には、イタリアのエンリコ・ディ・オト（OaCP創業者＆CEO）と、インドのアサワリ・ケイン（PadCare Labs創業メンバー＆グロース統括責任者）が選ばれ、それぞれ1万ユーロが授与されます。

OaCPは、先進的な化学、バイオ技術関連のソリューションを通じた迅速ながん診断に着目しています。一方、ケインのPadCare Labsは、使用済み生理用ナプキンを、価値ある素材にリサイクルすることで、月経衛生管理を促進しています。

ヤング リーダ― アワード 2024 ファイナリストたち　© Cartier

  

授賞式は、起業家や研究者、メディア、オピニオンリーダーなど、150人のゲストを迎え、ナショナル ギャラリーで開催されました。

カルティエ カルチャー＆フィランソロピー会長であるシリル・ヴィニュロンが基調講演を行い、革新的な起業家をサポートするメゾンの取り組みを強調。続いて、2024年度「ヤング リーダー アワード」の審査員を務めた、フュージョン ファンド創業者でマネージングパートナーのリュー・チャンがゲストスピーカーとして登壇し、テクノロジーとサステナビリティについてシリルと議論しました。

 

その後、リチャード・リー（RED CLUB x Cartier シドニー支部のヘッドで、Juryの共同創業者）と、シンガポールで司会者として活躍するチャーメイン・イーによる洞察に満ちた対談では、RED CLUB x Cartierのビジョンである起業家精神と、「ヤング リーダー アワード」のインパクトについて掘り下げました。また、チャーメイン・イーの司会で活気あふれる議論も行われ、今年のアカデミックパートナーであるシンガポール国立大学ビジネススクール（NUSビジネススクール）とシドニー大学ビジネススクールを例に挙げ、起業家人材の育成における教育の重要性を強調しました。

 

「『ヤング リーダー アワード』は、世界各地の才能ある若者に対する重要な評価であり、起業家精神の重要性と、個人のイニシアチブの力を明示するものです。この2つは私たちが日ごろから学生たちに伝えている価値観と共鳴するものであり、この点からもNUSビジネススクールが『ヤング リーダー アワード』に共感することはごく自然なことでした」NUSビジネススクール 理学研究科副研究科長、アンドリュー・デリオス教授

 

「これから私たちは、大学の経験と知識と、起業家のエコシステムを活用して、受賞した若きリーダーと一緒に取り組んでいくでしょう。私たちは今後も、『ヤング リーダー アワード』のプロモーションを通じて、RED CLUBメンバーについて学生たちに紹介し続けることで、フェローシップを支え続けます」シドニー大学ビジネススクール副学部長＆戦略、イノベーション、アントレプレナーシップ スレーシュ・クガネサン教授

 

4名のファイナリストが紹介された後、授賞式は、次世代によりよい未来を築くことでカルティエのパートナーのかけがえのないサポートを評価してきたCartier SEAO CEOのヤニナ・ノヴィツカヤによって締めくくられました。

 

次回は2026年に行われ、募集は2025年秋より始まる予定です。先見性あふれる次世代の起業家による、変革を起こすアイデアが期待されます。

  

RED CLUB x Cartierについて：

https://www.redclubcartier.com/

https://www.linkedin.com/company/redclubxcartier

  

カルティエについて

カルティエは、世界有数のラグジュアリーメゾンとして、開かれた精神と好奇心を常に持ち、独創的なクリエイションを通じて、あらゆるものの中に潜む美を見出し続けてきました。ジュエリーやファインジュエリー、ウォッチメイキングからフレグランス、レザーグッズやアクセサリーに至るまで、多岐にわたるカルティエのクリエイションには、卓越した職人の技と時代を超越するシグネチャーが融合しています。リシュモングループの一員であるカルティエは、旗艦店をはじめとするブティックや正規代理店、オンラインブティックを国内外で展開しています。

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