HPE、ソブリンAI環境での研究や大手企業向けスーパーコンピューティング環境の運用を簡素化

新しいプログラミングソフトウェアがマルチベンダー環境での利用・運用を容易にし、ネットワーキングおよびストレージ機能の強化により、ソブリンAI環境での研究に対応するフルスタックのマルチテナント環境を実現

HPE

  • マルチベンダー環境での利用・運用負荷を軽減:HPE Supercomputing Programming SoftwareをHPE ProLiant Computeサーバーにも拡張

  • ソブリンAI環境における研究ワークロードの分離と保護を強化:ネットワーキングおよびストレージ機能の強化により、業界で最も広範なマルチテナント環境向けスーパーコンピューティングポートフォリオの一つを提供

  • 空冷式HPCおよびAIサーバーの使用済み資産管理を支援:HPE Financial Servicesが回収・処理・再生サービスを拡充

※本お知らせは、HPE(本社:米国テキサス州ヒューストン)が、2026年6月22日(現地時間)に公開した英文ブログ記事に基づいて作成した日本語抄訳です。原文はこちらをご参照ください。

HPCがAIや量子コンピューティングと融合する中、スーパーコンピューティングを活用するお客様は、世界的な発見につながる研究を支える、優れたシステム性能、柔軟性、信頼性への要求を高めています。HPEは、お客様の多様なワークロードを支え、この融合時代に求められる大きな責任に応える、強力で効率的なシステムアーキテクチャを提供します。

HPEは2025年11月、大規模AIに求められる要件を満たす、業界をリードするコンピュート密度(注1)を備えた新しいスーパーコンピューティングアーキテクチャを発表しました。このアーキテクチャは、直接液冷により第2世代エクサスケール性能を引き出し、医療、気候、材料科学におけるお客様の画期的な研究を支えます。

HPEは、スーパーコンピューティング向けプログラミングソフトウェアを刷新し、HPE ProLiant Computeサーバーでも利用できるようにすることで、HPEシステム全体で一貫した利用・運用体験を提供します。また、HPC向けネットワーキングおよびストレージにおけるマルチテナント環境への対応を強化しました。これにより、国立研究機関などにおけるソブリンAI環境での研究を支える、エンドツーエンドのスーパーコンピューティングソリューションとして、業界で最も広範なポートフォリオの一つを提供します。加えて、新たなファイナンシャルサービスにより、高度なコンピューティングインフラストラクチャーの退役に伴う管理、セキュリティ、把握・監督を強化します。

 

新たなプログラミング環境

ソフトウェア開発者にとって、HPCとAIが急速に進化する中で、緊密に統合されたスタックを継続的にアップデートすることは大きな課題です。複数ベンダーのツールを組み合わせてプログラミング環境を構築し、検証・維持するには複雑な作業が伴い、システムの安定性に影響を及ぼすリスクもあります。

新しいHPE Supercomputing Programming Softwareは、マルチベンダー環境と統合プロセスをより扱いやすくし、導入サイクルの短縮とシステム不安定化リスクの低減を支援します。また、AIトレーニング、チューニング、推論ワークロード向けに最適化されたHPE ProLiant DLおよびXDサーバーを含む、HPE ProLiant Computeサーバーでも利用できるようになり、プラットフォーム全体で一貫した、よりシンプルな利用・運用体験を実現します。

HPE Supercomputing Programming Softwareの主な特長は以下のとおりです。

  • プログラミング環境を事前検証:本ソフトウェアは、ベンダーツール、オープンソースツール、HPEツールを統合し、単一のプログラミング環境として検証済みの状態で提供することで、お客様のセットアップと導入を容易にします。

  • プログラミングツール更新を事前検証し、コンテナ化して提供:本ソフトウェアは、すべてのプログラミングツール更新を事前検証し、コンテナ化して提供します。これによりお客様は、すぐに使える一貫した分離環境を利用して、新しいツールを自社のペースで採用できます。このアプローチにより、スタックの安定性が向上し、開発者はより安全かつ効率的に更新を適用できます。また、同一環境を再構築せずに複数のシステムへ展開できるため、インフラストラクチャーが変わるたびに開発チームが作業をやり直す必要を低減します。

  • HPEがマルチベンダーサポートの一次対応:HPEが一次サポート窓口を担うため、お客様がベンダー間の調整役を担う必要はありません。HPEはCrayスーパーコンピューティングプラットフォームに関する専門知識を活用し、技術的な切り分けを行うとともに、すべてのベンダーを横断して問題解決を推進します。

ソブリンAI環境での研究を支えるエンドツーエンドのマルチテナント環境機能

マルチテナント機能は、研究機関がユーザーや重要ワークロードを個別に管理し、安全に分離するうえで不可欠です。HPEは、ソブリンAI環境での研究に向けたフルスタックのマルチテナントソリューションを構築するため、ネットワーキングおよびストレージにマルチテナント機能を追加しています。これにより、大規模AIシステム上で稼働する機密性の高いワークロードに対し、より強固なデータセキュリティを実現します。

  • HPC向けネットワーキング:HPEは、ネットワークレベルでソブリンAI環境での研究を支えるため、メディアアクセス制御学習に基づくマルチテナント機能を備えたHPE Slingshot 400ソフトウェアの新バージョンを提供開始しました。この機能により、ユーザーを安全に分離し、オープンソースやサードパーティなど他のグループからの不正なルーティングを制限します。新しいマルチテナント機能は、すでに導入されているHPE Slingshot 400スイッチにも適用できます。

  • HPC向けストレージ:HPEのスーパーコンピューティングファイルシステムでマルチテナンシーをきめ細かく設定・管理できるよう、新しいGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)とAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)を提供し、マルチテナント環境におけるHPE Cray Supercomputing Storage Systems E2000の運用を簡素化します。新しいGUIにより、マルチテナンシーの設定と管理がより直感的になり、APIが大規模なマルチテナンシー環境における自動化を可能にし、効率向上を実現します。

HPE Cray Supercomputingプラットフォームは、統合されたAIおよびHPCアーキテクチャにより、ユーザーの安全な分離を求めるお客様のマルチテナントニーズに対応し、革新的な直接液冷によりエネルギー効率の向上を支援します。

 

HPE Slingshot
HPE Cray Supercomputing Storage Systems E2000

空冷式HPCおよびAIシステムの導入から運用終了後のセキュアな資産管理までを支援

スーパーコンピューティングおよびAIシステムの運用終了にあたっては、多くの場合、厳格な要件への対応が求められます。これらのシステムは、環境、法規制、地域のソブリン基準に準拠しながら、先進的な科学研究を支える基盤であるためです。HPEの運用終了に伴う管理プロセスは、優れたカスタマーサービスの重要な要素です。

HPE Technology Renewal Centersは、長年にわたる知見と実績を活かし、最も複雑で要求水準の高い使用済み資産管理にも、セキュアかつ効率的に対応しています。2025年には、HPE Technology Renewal Centersを経由したサーバーの85%がアップサイクルされ、再利用可能な状態に戻されました。また、1.7エクサバイトのデータが安全に消去(注2)されました。

空冷式HPCおよびAIシステムへのサポートを強化するため、HPE Financial Servicesは使用済み資産の回収・処理・再生サービスを拡充しました。これにより、お客様は運用終了に伴うプロセスにおいて、管理、セキュリティ、監督体制を強化できます。包括的で信頼性が担保されたシステム運用終了後の管理を実現するため、HPEのチームはお客様と連携し、セキュリティおよび構成のリセット、独自のテスト、ワークロード検証、高度な診断、スケールアウト検証、貿易関連規制への適合確認に対応します。このプロセスにより、システムは出荷時設定に戻り、データ保護、規制要件への対応、ハードウェア資産の責任ある管理を支援します。

HPEは、プログラミング環境の強化、マルチテナント環境への対応、運用終了後のセキュアな資産管理を通じて、導入から運用終了後まで、お客様の画期的な研究と科学的発見を高度なソリューションで支えます。

注記

1) HPE社内分析:HPC/AI市場における上位競合3社の最も高密度な液冷製品との比較に基づく、ラックあたりのGPUおよびCPU性能密度(2025年9月)

2) HPE Technology Renewal Center data report, 2025

■ HPEについて

HPE(NYSE: HPE)は、AI、クラウド、ネットワーキングの力を結集し、組織が持つ可能性を最大化できるよう支援する、エンタープライズテクノロジーのリーディングカンパニーです。新たな可能性を切り拓く先駆者として、HPEは、イノベーションと高度な知識と経験を通じて、人々の生活そして働き方の向上に貢献しています。HPEは、あらゆる業界のお客様が運用効率を最適化し、データから価値ある示唆を導き出し、その効果を最大化できるよう支援しています。Unlock your boldest ambitions with HPE - HPEはお客様と共に、大きな志の実現に寄与します。詳細は www.hpe.com をご覧ください。

■ プレスルーム

https://www.hpe.com/jp/ja/newsroom/press-hub.html 

 

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会社概要

URL
https://www.hpe.com/jp/ja
業種
情報通信
本社所在地
東京都江東区大島2丁目2番1号
電話番号
-
代表者名
望月 弘一
上場
未上場
資本金
10億円
設立
1999年07月